歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

ヨリを戻したって何も生まれはしないんだ。それよりも…

2017-06-08 | 映画
カフェ・ソサエティを見た。

そうウッディ・アレン。

とても好きなんだ。

彼の映画が。

でも、今回は主人公が、いい奴過ぎた。

一歩間違えれば単なる青春映画になった。

しかし、ちょっとシニカルで残酷な映画だった。

ハリウッドに憧れもないのに大好きな

ニューヨークを捨てた青年が恋に破れ、

再起する話しなんだ。

ニューヨークに戻って

クラブ経営者として成功を収め、

もっとも唾棄すべき人間になってしまう。

詩人になれなかった。

だから、仕方ないので金儲けでもするか…

そんな調子。

逆境をバネになんかするものではない。

失敗から学ぶことなど何もない。

どうしてかって?

だってそうだろう?

してはいけないことを幾ら身につけた所で

成功しないからだ。

成功するための方法を知らない限り

成功は手に入らない。


そんなことはどうでもいいんだ。

僕がいやだったのは、

フラれた相手に尻尾を振る。

そんな事は死んでも嫌だからだ。

友達でいよう。?

ただ寝ないけれど、愚痴は聞いて欲しい。

セックスはとても重要だったりする。

でも、其れが総てではない。

でも相手を思いやれる方法としては

とても効果的だと思う。

どうだろう?

で、ヨリを戻すること嫌悪するのは

今の彼女を思いやれないからだ。

完璧に忘れないと悪いと思うからだ。

夢中になってないといけない。

ハンパな気持ちでかっての恋人と付き合ってたり

すると、ひょんなことでセックスしちゃうかも…

お互いそんな隙間を狙ってる。

そんな気持ちがイヤなんだ。

だから、目一杯無理して会わない方がいい。

この映画にはそんな女々しい気持ちを込めて

アレンは作ったんだろう。

エンドロールが流れ終わるころには

うらはらに昔を思い出したりしている

そんな女々しい自分に気付かされてしまう。