歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

久しぶりに故郷。

2013-07-08 | 日記
この町に実家がなくなってしまって久しい。
20歳まで暮らしていたんだ。
大学も途中でよしてしまって、深夜バスに乗ったのが20歳の誕生日が過ぎて間もなくだった。
従って、この歓楽街で遊んだのは、東京から舞い戻ったときぐらいだった。
あいにくの雨ふり。しかし、かえって情緒が増す風景となった。


この通りの向こうには一力。歌舞練場。お茶屋が密集している。
祇園祭りが始まり、この町の人々は少しは浮き足だつかと思いきや、
普段と変わりない暮らしぶりがある。
「はしゃがぬように」が暗黙のルールなのだろう。
だから、熱く語りかけたりすると嫌われるのだ。
懸命になって行動することを軽視する傾向が強い。
努力を人に見せずに事を成すことに文句はない。
しかし、努力をせずに事を成そうとする人間ようになってしまった。
ガツガツ仕事をする人間の評価は低い。


町屋造りの家屋に続く道は細くて狭い。
入口は小さいが中身は凄いんだと言わんばかりである。
奥ゆかしさや、品性がさもあるかのような見せかけだけでは
少し寂しい気がする。
ウソを突き通していくと、本当の事のように
自分もだませちゃうから不思議なんだよね。

そして、ホテルの窓が開けられたんで、
ズっとあれっぱなしにしてたら、フロントから電話。

セキュリティが作動してしまいました。なんて・・・・
そんなんだったら開けられないようにしておけ!

なんてことで、もう、怒ったりはしないのだ。