荻原豊次(おぎわらとよじ)さん
いつか ボクが軽井沢町の古宿(ふるじゅく)の国道沿いに 立派な造りの地蔵堂があって
その地蔵堂がそれ以前に交通事故にあって壊れてしまい、新しく立て直されたものだって
お話をここで したんだけれど読んでくれた人 いますか?
場所は、ヤマト商店さんというお店の真向かいで そのお堂と 奥まってお墓と駐車場がある
その駐車場と一線を画した道路沿いの一角に
国道からはちょっと見えにくくなってしまっているけれど こんな立派な石碑があるんだ
昭和36年に軽井沢町の名誉町民に推挙された荻原豊治さんの功績をたたえる石碑で
こちらは昭和28年(1953)に建立された
荻原豊次さんは この古宿に生まれて稲作の苗代づくりの農業改良に工夫を重ね
苦心の末、昭和17年に保温折衷苗代(ほおんせっちゅうな わしろ)と呼ばれる
革命的な技術を考案、完成して当時の稲作に一大革命を起こした人なんだ
当時は軽井沢だけでなく長野県内や東北地方などの寒冷地では特に苗の発育が悪く
お米の収穫量が大きく左右されていたんだって
国家的課題でもあった当時の稲作の難題に長い歳月、失敗を重ねた末にこの新技術を生み出し
長野県だけでなく東北地方まで広く伝わって多くの農業者を助けることが出来たそうだよ
3年くらい前にNHKで「一粒のモミ」と題して番組も放映されたそうだけれど
この顕彰碑の場所は 町の観光名所を見つけるインターネットサイトにも紹介されていない
おまけに こんな感じに、周りの枝葉も伸びて道路からも見えにくくなっている
発地市庭の入口に ミニチュアの 保温折衷苗代の田んぼ まで作ってあるのにね・・
もっとたくさんの人に この顕彰碑も見てもらえたらいいのにな・・・