今日の軽井沢も 暑くなったね・・
このあいだ ここでお話した 湧水( お水端とも呼ばれている 御膳水のお話) や 川や池や湖 それに 滝なんかも
水と聞いただけでも 暑さが癒されるような気がするけれど
みなさん 「世界かんがい施設遺産」 って知ってましたか?
軽井沢のお隣 佐久市にある 「五郎兵衛(ごろべえ)用水」 が それのひとつに選ばれたんだって
軽井沢周辺のお米やさんや スーパーマーケットのおコメ売り場で
信州佐久(佐久市浅科)の 「五郎兵衛米」 って お米を見かけたことありませんか?
このお米がとれるようなったのには 江戸時代に築かれたその 「 五郎兵衛用水 」が出来たからで
その 五郎兵衛用水は、市川五郎兵衛真親(さねちか)(1571〜1665年) と言う人が
1626(寛永3)年に 小諸藩の許可を得て新田開発を始め、5年ほどかけて整備されたそうなんだ
蓼科山山中の湧き水を水源に、特殊な工法や高度な測量技術を駆使したとかで 山にトンネルを開け
低い土地に盛り土をして水路を築く
( 「土樋 (つちどい)」「築堰(つきせぎ)」と呼ばれている) などして
不毛の地と言われた 佐久市浅科に 全長約20キロにわたる用水を引いたものなんだって
その後の地元の人たちの 尽力や継承も続けられて 今では ブランド米の産地になって
今回の 選出の日を迎えたんだ
ちなみに 五郎兵衛米(ごろうべいまい)とは、コシヒカリの中でも
信州佐久の「五郎兵衛用水」の水を使って栽培されたお米 のことをいうんだって
軽井沢にも 慶安元年(1648年)前後に小諸藩によって 開かれた 「 御影用水 」があるんだけれど
小諸の御影新田開発の為だったことや 沿線の稲作が減少傾向なことなどからか
軽井沢の中では 追分宿の中のせせらぎや遺構、 笑い坂下の温水路などが先に思い浮かぶね
どちらも 気持ちのいい水辺・・ 散策や 歴史探訪に お出掛けしてみたら?