こんにちは、尾張美也子です!

暮らしの中で感じたことを気ままに綴っていきます。

「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる」  子どもの未来が危ない!

2015年02月21日 | 日々のつぶやき
昨日は、議会準備に市役所で聞き取りした帰り、青空に雲が浮かんでいるのを見て、なんだか心がすっとした。空と雲を見ることで、心がリセットされる。
国立は空が広い場所が少ないのが残念。

帰って、空を見ようと2階へブーゲンビリアが久々に花をつけてくれた。これは、22歳の次男が生まれた時に、札幌で同じアパートの友達がくれたもの。札幌からの引っ越しでも大切に持ってきて、22歳のブーゲンビリアです。
ベランダからしばし空を眺めて夕飯をささっと準備して、6時半からの「子どもの未来が危ない!2・20三多摩緊急集会~戦争する国づくり・戦争肯定の教科書採択反対」に参加。

今年は、中学校の教科書採択の年。安倍首相の教育再生の名のもとで、歴史の真実を捻じ曲げた育鵬社と自由社の教科書を採択する動きが大きくなっている。

講師の粕谷氏は、中学校教師に経験から、それぞれの教科書を読み込み、これらの教科書の問題点と、政教分離の原則であった教育委員会制度を、時の行政のもとに置く仕組み作りについて、具体的に話してくれた。

行政が育鵬社の教科書採択の応援団を担っている。
教育再生首長会議では、下山文部大臣が挨拶し、 育鵬社の教科書を採択させるための組織として働いている。

自由社は地方議員を紹介して、教科書改善運動を進めてくださいという動きを強めている。
これまで、政教分離で、議会で教科書の中身まで取り上げるのは、タブーだったが、 議会で教育の中身を議論できるとしており、教科書採択に関する緊急質問まで作ってやろうとしている。
2社の教科書は、子ども達に戦争は正しいという観念を植えていくという意図が明らかで、また、憲法の平和主義や基本的人権に対する認識が育たないようにしているということが、教科書の記述から、よくわかった。

4年前に育鵬社の教科書が採択された武蔵村山市や日野、東久留米、立川、国立など各地の子どもと教育を守るための運動をしている方や教職員の方などたくさん集まって、意見交換を。

こんな驚くべき報告もあった。

今、若い先生たちのトスというサークルがあって、その学習会の案内を見たら、安倍首相の顔。教育内容の学習会がされ、それに沿った授業をすると級あがる仕組みらしい。

たとえば、韓国併合について「日本は韓国を併合し、韓国が豊かになったと」いう授業をすると、その先生の級があがる。実際に、その授業をした先生がいて、子ども達の認識が「日本はいいことをした」という意識に子ども達全員が変わり、学校でも問題になったということです。

教科書採択問題は、子ども達の教育だけの問題ではない。実は、戦争する国づくりにしていくための、政府の大事業として行っているということだ。

憲法を変えて、戦争する国づくりをするための手段、道具として子どもたちの教科書、教育から変えていこうとしている。

集団的自衛権など、閣議決定したものを教科書に盛り込むよう指示し、時の政府の意向を盛り込んでいこうとしている。

政府の進めている教科書(育鵬社)には、慰安婦や基地問題についても載せず、第2次世界大戦については、大東亜戦争として、アジアの人々を解放するための戦争という記述。

教育を時の政治に利用しようとしている。

地域で『子どもと平和』を守る運動として、取り組んでいかねばと強く感じた集会でした。

元ドイツ大統領が連邦議会で行った演説の一文「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる。非人道的な行為を心に刻もうとしないものはまたそうした危険に陥りやすい」(岩波ブックレット『荒れ野の40年』より)
ヒトラーの狂気を阻止できなかった多くの悲劇を語っています。

戦後70年、過去の歴史に目をつぶり、歴史の教訓から学ばない施政者を持つ日本。平和を紡ぐためには、変えていかねば。
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