こんにちは、尾張美也子です!

暮らしの中で感じたことを気ままに綴っていきます。

市民の広場を1地権者の代替地とした納得いかない道路計画 せめて車優先のより歩行者に優しい道路へと提案  6月議会

2017年07月14日 | 日々のつぶやき
梅雨だけど東京はほとんど雨が降らないで、梅雨明けしたかのような晴天続き。これは、ちょっとだけ降ったあとに咲いた花雨上がりに咲く花ということで、球根を6年前に植えたら、毎年この時期に咲きます。
これは長男が生まれた時に札幌でいただいたブーゲンビリアが20年以上たった今年は、これまでになく元気に咲いてくれました。

東京あたりが降らない分がまるで九州にかぶさったような大雨で被害にあわれた方を思うと心が痛みます。せめて少しでも救援の役に立てたらと共産党でも九州大水害救援募金を集めて福岡・大分に届けています。見かけたら、ぜひお願いします。

遅くなりましたが、6月議会の報告です。一般質問でとりあげたことを中心に今日から少しづつアップします。

自治体は、憲法の規定する国民の人権、暮らしや命を守り、健やかな子育て、次世代育成のために、市民のくらしの実態を把握し、市民の声を聞いて、何が必要かを見極め、限られたパイを配分すべき、その視点から今回は、大きく4点国立駅周辺まちづくりと保育園民営化、国民健康保険、家庭ごみ有料化について質問を行いました。

今日は、一点目の市民の声を生かし、市民に喜ばれるまちづくりにするためにまちづくりという視点で行った質問を報告します。

(1)

国立駅近くの都市計画道路3・4・10号線の延伸については、2011年に市議になって以来、ずっと続けています。

なぜ取り上げ続けるかといえば、多くの市民の声を聴いていない。見直すべきという1万人以上の署名が提出されたにも関わらず、土地買収を進め、東唯一の広場であった公有地を説明会も開かず、突然、地権者に譲渡しました。市民の税金約14億円で購入したあさひふれあい広場を約4億円で地権者に売り、いわゆる市民の財産を10億円の損切りです。さらにその地権者の土地を市は約13億円で買収したという構図です。

買収するときの代替地を市が用意するのかという質問をしたら、市は、必ずしもそうでなく、自分で探してもらうが見つからないときには、市がお手伝いするという答弁でした。

市民の広場を地権者に引き渡した市のやり方は、あまりにも突然、市民に説明なしに市民の財産を1地権者に渡したことは、私は今でも納得いきません。

それを含めると151mの延伸に46億円かかる事業です。

それほどの代償の上にできる道路という点を置いたとしても、駅近くの商店街、旭通を斜めにつく形の通過道路が本当に必要なのかという点です。
3・4・10号線の延伸経過は、ロータリーを広場にして車を入れないから通過道路が必要ということで計画されましたが、ロータリー存続なのでその理由は消えました。また南北通過道路ならば、たまらん坂を上がった都計道328号線府中所沢線が通過しましたし、西側も通過道路でき、そちらの方がスムーズに通過できます。何より問題なのは、この計画でいくと旭通との交差点が込み合ったり、メディカルセンターとの交差点が歩行者にとって危険という危惧の方が大きいわけです。
この第2号線との交差点は、病院に行く高齢者なども多く通る道なので、16メートルの道路を信号なしで渡るには危険が大きいのですが、市の答弁では信号がつかないということが明らかになりました。現計画では、車道の左右に停車帯を設けていますが、停車帯に車が停車するとそれだけで、歩行者が渡るのは見通しもきかずに危険になると指摘しました。

そこで、このパネルで説明しました。 道路幅9メートルに含まれる左右の駐車帯を緑地帯に変えることで、歩道空間を広げられます。
愛知県刈谷市の駅前のまちづくりについて市民と協働のワークショップを9回行い作られた案です。国立市の3.4.10号線と同じような駅からの道路で、道路幅も長さもほぼ同じなので、見つけてびっくりです。(パネル)歩行者が安全で快適に通行でき、人を引き寄せ、歩いて回遊できることを狙って、車は一方通行にし、歩行空間を広げベンチを置き、ワゴンセールなどもできる、歩行者に回遊性を広げる形状となっています。
道路幅9メートルに含まれる左右の駐車帯を緑地帯に変えることで、歩道空間を広げられます。

3・4・10号線の延伸は29年度完成予定であったのが遅れて、事業を認可しなおすという答弁が市からありましたので、都市計画決定の変更なしに事業認可の申請だけでできる形状の工夫を提案しましたが、市は、警察との協議もできているので、予定通りにするという頑なさです。これが、市の計画ですが、車道が広く、歩道は狭い。4級2種の道路ですので、1.5mの停車帯は億ことができる規定。一方歩道に植樹帯はおくこととする規定なので、本来なら停車帯でなく、その分を植樹帯にすべきです。
さらに歩行者に優しい道にして交通量を抑えるためには、先ほどの苅谷市の例のような一方通行にすることも可能です。都内の都市計画道路ではそのような変更が行われています。

市は、歩行者の回遊性を大切にした道路にすると答弁しましたが、実際の計画は車優先の空間になっていて、言葉だけ歩行者を大切にと言っているだけです。

東地域で、3・4・10号線の延伸部分の意見を聞いたところ、土や緑やベンチがあって、歩行者が休んだり、本を読んだりでき、広い歩道にはマルシェやお弁当やさんがあったり、常にミニ天下一の雰囲気を通念で感じられるような空間にという意見など多く出されました。そこで、都市計画道路3・4.10号線延伸部分は、地域住民や市民の声を生かし、柔軟な発想で、車優先でなく歩行者空間を広げ、回遊性やまちのにぎわいを高める工夫をしてはどうかと提案し続けています。私達の大切な税金を投入してきたわけですから、市民の声を聞き、市民にとって本当に安全で快適なまちづくりを行うべきです。

とにかく、道路や建物にはお金がかかります。もう1点、まちづくりで質問したのは、国立駅南口の複合公共施設についてです。長くなるので、1問1答で。

問 市の公共施設マネジメント計画では市全体の公共施設の面積を2割削減するのが目的となっているが、新たな駅前施設を作ることで、既存の施設の存続を更に削減することに繋がるのではないか。

答 新たな施設も入れての2割削減なので、圧迫はしない。

問 市が行ったアンケートでは駅前にほしいものの1位は駐輪場、2位は図書館がダントツで、ホールはたった5%の市民しかいないが、アンケートの結果を反映させて計画を作るべきだがどうか。

答 図書館が多いので、図書の貸し借りができる窓口を高架下においた。集客と賑わいの機能を高めるためにホールにした。

問 特に駅前図書館については、平成5年に要望書を出され、その後同様の要望書が13回も出されています。陳情も採択された。行政の継続性からいけば、第1候補を図書館にする。ホールは、市民ニーズでいけば9位で5.7%です。子育て機能の中に絵本読み聞かせのコーナーは、スマホ時代の今心の栄養である絵本に親しむ機会を作るという点で評価できますが、高架下に図書機能だけという点では中途半端。これまで継続的に要望もあり市民ニーズの高い図書館には目もくれずホールにした根拠は何か。

答 施設コンセプトである「子供・文化・賑わい」に最も則した機能として、市民同士の相互の発信交流拠点となる、多目的ホールとした。

ということで、市がとったアンケートの結果については触れない答弁でした。市は2回アンケートを取っていますが、どこにもホールは高い数値ででていません。
2回目のアンケートでは、駅の近くに広場がほしいという答えも多かったのですが、
財政が厳しいと言って、市民の公共料金を値上げし続けてきたくらいですから、建てるのに約35億円、維持するのに毎年2億円もかかる施設を、
市民の大きな要望もなく、作っていいのか。財政が厳しいというのならば、後世に借金を残すものを作るより、中野の駅近くの広場のようなお金のかからない空間を作ってもいいのではないかという提案をしました。







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