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【J特】Jリーグキャンプインに寄せて

2012年02月04日 11時20分22秒 | スポーツ
Jリーグから、ホーム開幕戦のカードと試合会場、J1とJ2の入れ替え、J2とJFLの入れ替え、クラブライセンス制度導入についての発表がありましたね。


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J2のチーム数が22になったらJ2とJFLの入れ替えを行なうと発表されて以降、Jリーグ入会(J2昇格)を目指すJFLのチームは22チームの枠が埋まる前になんとしてもJリーグ入会をしようと必死になっていた。
それは、J2とJFLの入れ替えが始まればJリーグ入会条件が厳しくなることが想定されていたためだが、なぜかAC長野パルセイロはJFL参入初年度でありホームスタジアムの改修めどが立たないこととホームゲームの平均入場者数3000人をクリアできないということで2011年のJリーグ準加盟を見送っていた。

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逆に、町田ゼルビアは2010年にホームスタジアムの設備が満たされていないために成績面の条件はクリアしたもののJリーグ入会を断られていた経験から、Jリーグ入会条件をクリアするために町田市と交渉してスタジアム改修の確約を貰い、改修中の代替開催地も確保することで今季からJ2で戦うこととなった。

Jリーグ入会条件のうち、成績面の条件が厳しくなり入れ替え戦も行なわれることになった2012年シーズン。加えてクラブライセンス制度導入でクラブの財務状況が悪いとライセンス剥奪となるため、さらにJリーグ入会を果たしても財務面ですぐにJFLへ逆戻りという可能性も高まっている。

サッカーの成績だけでなく財務面での条件が厳しくなるのは、東京ヴェルディなど経営が厳しいクラブの存在があるのだろう。

サッカーに関していえば、ある程度のレベル以上にある選手が揃っていればなんとか降格圏外でシーズンを終えることは可能であるし、スキルアップの工夫を凝らすことで昇格圏内も見えてくる可能性はある。

科学でサッカー実証 名古屋大・山本教授ら 米誌電子版に発表 (2011年12月30日 中日新聞朝刊県内版より)

=== 備忘録(魚拓)===
■「司令塔」時間に応じ交代 パス回し、3人が効果的

 サッカーの元日本代表・中田英寿さんや中村俊輔選手ら、試合を組み立てる役割の「司令塔」。科学的に、司令塔が存在し、試合中、時間帯に応じて代わっていることを、名古屋大総合保健体育科学センターの山本裕二教授らのグループが実証した。米科学誌「プロス・ワン」の電子版に28日発表した。(中村禎一郎)

 グループは、2006年のワールドカップ決勝と同年のキリンカップの2試合を解析。各選手がパスを出した回数と受けた回数を5分間ごと観察した。結果、何度もボールに触れる司令塔役の1人の選手と、ほとんどボールに触れないその他の選手がいることが分かった。

 司令塔となる選手が時間によって交代していくことも判明。司令塔が1人だけの場合、その選手がマークされるとチーム全体が機能しなくなってしまうことが背景にあるとグループは結論づけた。

 また、3人でパスを回した数と、シュートチャンス数との関係も分析。パス回しの回数が多いほど、シュートチャンスが増える傾向が表れた。

 山本教授は、企業競争をするうえでも、司令塔が交代していく仕組みが役立つかもしれないと指摘。サッカーをする子どもたちには「3人でパスを回すことが重要。4人でボールを奪い合う練習するなら、2対2より3対1に分かれた方が効果的」と助言している。
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同日の信濃毎日新聞28(第二社会)面にも「サッカー上達には3人でパス回しを-W杯など解析 名大教授提言-」と題し同様の記事が掲載されていた。

FCバルセロナに限らず、どこのチームでも現場では常識となっている三角形を維持するサッカーだが、こうした工夫に限らず、サッカーのレベルを上げることは監督やコーチ・スカウティングスタッフの充実で何とかなるところ。

しかし、財務に関してはフロントが相当の工夫をしなくてはならないが、人件費の削減で財務を改善しようとすれば成績降下で降格ということもある。成績の降下でサポーターが減少するようなチームでは、ますます財務状況が悪化する不のスパイラルにはまり込んでしまう危険がある。
成績に関わらずサポーターを増やし観客数を増やす努力は非常に難しいとは思うが、JFL昇格に何度も失敗しながらも観客数を増やしてきた松本山雅FCという例もある。

もちろん、これからはJリーグのチームだからという理由でスタジアムを訪れる人も増えることは明らか。そうした人を、いかに成績に関係なくスタジアムに来てもらえるようにするのか。そこで重要になるのがサポーターなのではと。

スタジアムの雰囲気を作るのはなんといってもサポーター。

かくいう私も、はじめてアルウィンへ出かけた2009年のスタジアムの雰囲気で、すっかりアルウィン通いを始めたひとり。
その後、試合終了のホイッスルがなるまで勝敗がどうなるか分からない「山雅劇場」にやられてしまった。最後まで試合を捨てずに戦う松本山雅FCのサッカーを後押ししているのがサポーターであることもまた、魅力のひとつ。明らかにサポーターの声援に呼応して選手のパフォーマンスが変わる様は、よく出かけるJ1のチームでは観られなかったもの。

ピッチとスタンドが一緒になって戦う一体感がアルウィンの魅力。やはり、反町監督がコメントしたようにサッカー専用(フットボール/ラグビー兼用)スタジアムが一体感を引き出しているのだろう。

その反町監督の下での練習を見に2012年1月19日の初練習へ出かけてきた。

まだまだ初日ということで練習そのものは軽めだったが、雰囲気は前年の同時期とは随分と違って、かなりピリッとしていた。

その後、御殿場でのキャンプ情報が長野県内の各メディアによって連日報道されているが、地域リーグからJFLへ昇格後には時間のかかった戦い方の切り替え、選手自身のフィジカルや意識の切り替えを、反町監督はキャンプ中に終えてしまおうとしている。
毎シーズン、開幕後の数試合で負けが込んでしまうというのが松本山雅FCというチームの特徴だったが、それではシーズン終盤に降格争いをしていることになってしまう可能性が高いのがJ2というステージ。

個人の能力で打開できたJFLとは違い、Jリーグではチームが一体となって戦わなければならないことは天皇杯でのアルビレックス新潟戦で明らかになっている。

反町監督も「一体となって」という言葉を何度も発している。加えて、90分走りきれるフィジカルが必要だとも。新潟戦で見せた戦いをシーズン通して行わなければならないことを考えると、シーズンを戦いきるフィジカルも必要ということなのだろう。

昨シーズン、リーグ戦では勝利に対する執念が感じられないゲームが何試合もあった。J2では、少なくとも試合終了のホイッスルがなるまで勝利に対して貪欲に戦い続けているという姿勢が見ている側にも伝わる試合をしてもらいたいと願っている。



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