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三浦のウインドサーファー

ただ今、北米滞在中。ハワイ、アルーバ、アラチャティなどと行ったけど、遠浅、オンショアのボネールが最高に素晴しい。

金利のグレーゾーン

2006年05月01日 | Weblog
5月1日(月) 

今日はちょっと難しいけれど、とても大切なお話をしたいと思います。
できるだけわかり易くいいます。(大半の方には関係ないことと思いますが…)

      

いま、我々がお金を預けるとき付く金利は、通常、0.08パーセント(銀行の一年定期預金)ですね。
ところが、借りるときに支払う金利は、「利息制限法」により、最高で20パーセントということになっています。

これだけでも金利に相当の差が有り、貸し手側に有利ですが、さらに「出資法」という法律があって、貸付金利は最高で29.2パーセントまでは取れるということになっているのです。この29.2パーセントを超えて取ったら罰則がかかるようになっていますから、いわゆるサラ金業者はこの最高水準あたりの金利で商売をしております。

      
この20パーセントと29.2パーセントとの間の金利のことをグレーゾーン金利と言っています。どうしてこうなっちゃっているのかはいろいろ経緯がありますが、ここでは割愛します。
      

いま、あちこちのサラ金から高利で借りて返済ができずに困っている多重債務者が沢山おりますが、借りるほうに問題があるのは勿論ですが、貸す方にも貸すときは簡易・容易にし、取立てるときは強引にするなどの問題も有るようです。
皆さんは、このような多重債務者問題を少しでも解消に向かわせるにはどうしたらいいと思いますか?

      
これには色々な方途があると思いますが、当面、「出資法」の29.2パーセントというべらぼうに高い金利を廃止し、「利息制限法」の一本にしたらいいと思います。 
そして、いまは利息制限法には罰則が付いていないので、20パーセントを超えて取った業者には罰則がかかるようにしたらいいと思います。20パーセントというのも預金金利との差が有り過ぎ、本当はもう少し下げたいところですが、これにはサラ金業者側からの抵抗も考えられ、この実現はなかなか困難が予想されます。
 
※注 「出資法」の正式名称は、「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」です。