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絵志野酒注

2023年02月20日 08時33分15秒 | 骨董
絵志野酒注

志野は桃山のあと瀬戸でも制作されていたようで、
当方も過去に瀬戸産と思われる無地志野盃を扱ったことがあります。
本品はそれらと肌が酷似しているため、
江戸時代の瀬戸産の絵志野という推測をしております。
再興織部の一群と捉えていただけたらけっこうですが、
当方的には江戸後期幕末のものより古いのでは、と思っています。

輪トチの跡が残らないようにとの努力の跡が高台内にみえます。
このことから、わざと無意味な輪トチ跡を残すのではなく、
実際に輪トチ的なものを使用したが、
極力跡を残したくなかったという姿勢が見て取れ、
まじめに制作されたものであることがわかります。
造りは丁寧、注ぎ口の切れも良いです。
焼成も確りしています。
桃山織部の水注ではたまにこの形をみます。

箱は上のほうで継ぎ足されているようなので、
本来の共箱ではなく、後年合わせられたもののようですが、
近年ではなさそうです。
容量は約330ml
独酌には最適です。

非常に珍しきものと思っております。

高さ 約11.3センチ前後
最大幅(注ぎ口から持ち手まで) 約16.5センチ前後

画像と実物とでは多少色合いが異なる場合があります。
古いものですので、画像と説明文にない疵等ある場合があります。
サイズは前後と記載の通り、誤差を含みます。
時代産地は当方見解ですが、
前後する可能性もあります。
ご理解ご納得の上でのご購入お願いいたします。


















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