こんにちは、永々翁でございます。ひとり酒場で飲んでいると、同じようにひとりで飲んでいる方と話をするようになります。
ある酒場でよくお会いする方、名前は存じ上げません。仮にF氏といたしましょう。この酒場はオーナーが代わり、以前のオーナーの客と新しいオーナーの客が交じり合う不思議な雰囲気がある酒場でした。F氏は前オーナーの、拙生は新オーナーの顔見知りでした。
F氏は電気関係のお仕事をされていて、単身赴任で暮らしていました。週末はいつも新幹線の発車時刻を気にしながら、おかわりのウイスキーを考えておられたのが印象に残っています。仕事終わりにそのまま御自宅に帰れば良いのですが、どうしても酒場に寄ってしまうそうです。拙生にもその気持ちがわかります。酒場はひとりだけの時間をつくることができます。それがひとり飲みの密かな楽しみです。「新幹線でもひとりになれるじゃない」などと野暮なことは言いません。
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