どんぐりの木の下で

日々の出来事を書き留めています。

プレゼンテーション技法

2006年12月07日 | 講師話
◆プレゼンテーション技法◆
前から担当したかった科目です。今年初めて担当する事ができました。


プレゼンテーションとは、与えられた条件のもとで、自分の持っている情報・事実・考えなどを相手にわかりやすく正確に伝え、受け入れてもらうための行動のことです。

プレゼンテーションを行う時には視覚に訴える工夫が必要となります。
そのために、授業の中ではPowerPointを使って視覚資料を作成します。

でも、一番大切なのは、「効果的に話す」という事です。
ですから、授業では話す事に重点を置いて、実際に何度もクラス全員の前でプレゼンテーションをやらせます。






今の学生はどちらかというと話すのが苦手な子が多いです。
最初の授業の時に「簡単に自己紹介をしてください。」と言っても、名前くらいしか喋らない子も少なくありません。
住んでいる所、誕生日など個人の情報は話したくないのでしょうか。
趣味、性格、夢・・・この辺の話をさせたらほとんどが考え込んでしまいます。
  ・・・( ̄. ̄;)エット( ̄。 ̄;)アノォ( ̄- ̄;)ンー

こういう学生の話す事に対しての苦手意識をいかに軽くさせるかが授業目標です。

授業では、与えられた時間(3分~4分)の中で視覚資料を使って話をさせます。
例えば自己紹介だったら、あらかじめ話す内容をスライドとして作成しておき、話す言葉を原稿として用意します。
プレゼンの前にはリハーサル機能を利用して、時間内にうまく収まっているかチェックし、話す内容を調整します。
ここまでの準備に90分の授業を4回、合計6時間使います。

そしてプレゼンテーションは必ずクラス全員の前で、一人一人やります。
クラスによって人数は違いますが、14人~35人という大人数の前で行うのですからかなりのプレッシャーだと思います。

聞いている学生は、話し方や視覚資料についての様々な項目を評価します。
良いところ、悪いところなど、他人に指摘してもらうことで気づく事もあります。
また他人のプレゼンを見ると自分自身も勉強になる事がたくさんあります。


この授業、今年初めて担当しました。

最初はどうなるのかな・・・と不安だったのですが、これがビックリ。
ほとんどの学生がプレゼンを重ねるたびに、グングンうまくなっていきました。
本当に驚きました。


  十分に準備がしてあれば、きちんと話す事ができる。


彼らはこの事に気づき、いろいろ工夫してプレゼンを楽しめるようになりました。

 

このブログを読んでいる方の中にも、「話すのが苦手だわ」という方たくさんいると思います。

何も準備しないでペラペラ話せるのは、話のプロくらいです。
「それなり」に話すには、「それなり」の準備が必要です。