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英語教師のママが綴るDWEの英語育児日記
~ゆーくん&あやちゃんの成長記録とママの心に残った出来事を綴ります♪~

【DWE・歌詞分析 121-2】 Quietly, Slowly, Carefully : 「関係代名詞・非制限用法」 に注目!!

2016-11-16 | DWE・歌詞分析 【イエロー】
ゆーくん、4歳 7か月 25日
あやちゃん、2歳 6か月 22日
DWE歴は、4年 0か月 11日になりました
   
DWE教材は、歌とストーリーがリンクしていることに魅力があります
そこで、良質な英語表現をインプットするために、作詞・作曲され、
長年、愛され続けている Sing Along! の歌詞に注目して、
どこまで考えられた歌詞なのか、私なりに分析をしてみたいと思います

今回は、前回に引き続き、Sing Along! 11 のDVDに収録されている
"Quietly, Slowly, Carefully" について取り上げてみます

歌詞は、"Songs Guide" か "Sing Along!" の Book でご確認ください 
   
この曲は、泥棒が そろり そろりと 小屋の中に入ろうとしている様子を描いている曲です

前回も紹介しましたが、この曲で取り上げられている文法事項は、以下の通りです
  副詞 : Quietly, slowly, carefully, the thief started to go inside.   など
  不定詞・名詞的用法 : Quietly, slowly, carefully, the thief started to go inside. / 
             He waited no more,but ran outside and tried to hide very quickly and quietly.

  過去形(一般動詞・不規則変化) : Then suddenly, he fell on the string, which made the bell ring.   など
  関係代名詞 which(非制限用法) : Then suddenly, he fell on the string, which made the bell ring.
  使役動詞 make(make + 目的語 + 原形不定詞) : Then suddenly, he fell on the string, which made the bell ring.


今回は、「関係代名詞・非制限用法」 に注目したいと思います

歌詞で言うと――

     Then suddenly, he fell on the string, which made the bell ring ―― Ding! Dong! Ding! ―― and crash to the floor! 

という部分で登場しています



「関係代名詞」の用法には、「制限用法」「非制限用法」の2種類があります。
関係代名詞の「制限用法」は、中学校で学び、「非制限用法」は 高校英語で扱うことが多いです。
関係代名詞の「制限用法」と「非制限用法」について、例文とともに見ていきましょう。


    関係代名詞の制限用法

  「制限用法」は、先行詞を修飾・限定する働きをします。
  関係詞の直前に 「コンマ(,)」がない形式をとります。
  この用法は、すべての関係詞に存在します。

  【例1】 He has two sons who are doctors.
      (彼は、医師をしている息子が2人いる)

  "who are doctors" (医師をしている)という句は、"sons"(息子たち) を限定的に修飾しています。
  この場合、注意しなくてはいけないのは、
  「彼には医師をしている息子が2人いるが、そのほかにも息子がいる可能性がある」ということです。



    関係代名詞の非制限用法

  「非制限用法」は、先行詞について補足的な説明を行う働きをします。
  関係詞の直前に 「コンマ(,)」をつける形式をとります。
  この用法が適用されるのは、 who, which, when, where の4つの関係詞のみです。

  【例2】 He has two sons, who are doctors.
      (彼には息子が2人いて、2人とも医師をしている)

  この文では、まず "He has two sons" (彼には息子が2人いる)ということを述べ、
  その2人の息子に関する情報として ", who are studying music" (彼らは医師をしている)
  ということをつけ加えています。


上記の例文でお気づきのように、「制限用法」と「非制限用法」では意味が変わってしまうことがあります
コンマ(,)の有無で意味が変わってしまうことがありますので、注意が必要です。
「制限用法」「非制限用法」を理解することは、関係代名詞を正しく運用するうえでとても重要なことといえます。




「制限用法」「非制限用法」の意味の違いが明確になるように、
説明を加えながら、もう少し例文を挙げてみます。

  【例3】 The house has four rooms which are not in use.
      (その家には、使用していない部屋が 4室ある)
  ※制限用法: 家には、4室以上の部屋が存在し、その中で使用していない部屋は 4室ある
             
       The house has four rooms, which are not in use.
      (その家には部屋が 4部屋あって、それらは使用していない)
  ※非制限用法: 家には、4室の部屋が存在して、その4室すべてが使用されていない


  【例4】 I hate a boy who tells lies.
      (私は、嘘をつく少年は大嫌いだ)
  ※制限用法: 嘘をつく少年は、誰でも大嫌いだ → 任意
          
       I hate a boy, who tells lies.
      (私は その少年が大嫌いだ。彼は嘘をつくから)
  ※非制限用法: その少年は嘘をつくから、大嫌いだ → 特定

 


では、もう一度 歌詞を見てみます。

     Then suddenly, he fell on the string, which made the bell ring ―― Ding! Dong! Ding! ―― and crash to the floor! 
   (それから突然、彼 [泥棒] は紐の上に転んで、それがベルを ガランガランと鳴らさせ、床に衝突させることとなった)

  この歌詞の関係代名詞は、「コンマ(,)」が使われていますので、「非制限用法」で、
  まず、「泥棒が紐の上で転んだ」ということを述べ、
  「そのことが原因でベルを鳴らした」という情報を付け加えていることになります。


もし、この歌詞に「コンマ(,)」がなく、「制限用法」の英文であれば、以下のようになります。

     Then suddenly, he fell on the string which made the bell ring ―― Ding! Dong! Ding! ―― and crash to the floor! 
   (それから突然、彼 [泥棒] は、ベルをガランガランと鳴らさせ、床に衝突させる紐の上に転んだ)

  先行詞の "the string"(紐)が、「ベルをガランガランと鳴らさせ、床に衝突させる」類のものだと
  限定的に修飾しているわけです。


この曲の歌詞の場合、意味の違いがそれほどありませんでしたが、
前者(非制限用法)は、「泥棒が紐の上に転んで、それが原因でベルを鳴らした」という動作の流れを述べているのに対し、
後者(制限用法)は、「泥棒が(ベルを鳴らさせる類の)紐の上に転んだ」という動作に焦点を当てた描写になっています。

和訳例からも感じられるかもしれませんが、
この曲の場合、「コンマ(,)」で区切って表現する「非制限用法」の歌詞の方が、
臨場感があるといえるかもしれませんね。


歌詞で聴くぶんには、「コンマ(,)」の有無が分かりづらいので、意味の違いまでとらえにくいですが、
歌詞が読めるようになって、歌詞の英語に興味を持った段階で、
関係代名詞の「制限用法」と「非制限用法」を確認したいものです






最後まで読んでくださり、ありがとうございました
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