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英語教師のママが綴るDWEの英語育児日記
~ゆーくん&あやちゃんの成長記録とママの心に残った出来事を綴ります♪~

私が考える「バイリンガル」 とは…

2015-02-28 | 英語教育
ゆーくん、2歳 11か月 6日
あやちゃん、生後 10か月 3日
DWE歴は、2年 3か月 23日になりました
   
私は、(育休中ですが)公立の中学校の英語教師をしています
英語に携わる仕事をしていると、「バイリンガル」という言葉を
比較的多く耳にすることがあると思います

例えば。。。

 初任の頃から ずっと、生徒に尋ねられてきたこと――
   「先生って、バイリンガルだよね??? どうしたら先生みたいになれる???」

 初任の頃から ずっと、保護者の方に尋ねられてきたこと――
   「先生は、英語ご堪能でしょう? どうやってバイリンガルになられたんですか???」

 妊娠中、同僚の先生や親戚の方に言われてきたこと――
   「英語教師してるんだもの、子どももバイリンガルになるんじゃない???」


私自身、こういったことを言われると、困惑してしまいます
こういった質問に、私なりに真摯に応じたいと思っても、
端的にうまく言葉で表現できませんでした

今回は、私が考える 「バイリンガル」 をテーマに取り上げてみて、
現在の私の考えを整理してみたいと思います


「バイリンガル(bilingual)」の意味が
   状況に応じて、2つの言語を自由に使う能力があること。 また、そういった能力がある人
   2か国語で表現されていること

ということは、周知の通りなのですが、
どの程度まで言語を扱えるようになれば、「バイリンガル」と言えるのかが曖昧です。。。

そして、私自身、日本語でいう 「バイリンガル」 と
英語でいう "bilingual" に何となく隔たりを感じています


まず、「バイリンガル」と言われるレベルは、大きく 3つあると思います


  話し言葉レベル


 母国語と英語の両言語で、日常生活で支障が出ない程度に、「聴く・話す」ができるレベルです。
 日常生活の中で必要な 「生活言語」 が使いこなせるレベルです。



  読み書きレベル

 母国語と英語の両言語で、「聴く・話す」はもちろん、「読む・書く」ことを通して、
 知的活動を行うことができるレベルです。
 知的活動に必要な 「学習言語」 が使いこなせるレベルです。



  バイカルチャーレベル

 母国語と英語の両言語で、言語のレベルを超えて、それぞれの文化に適応できている段階です。
 「バイカルチャー」は和製英語で、英語では、"bicultural" や "biculturalism" と言いますが、
 「複数の社会文化に適用している」ということを意味しています。
 和製英語の「バイカルチャー」の方がイメージしやすいと思いますので、
 この記事では、「バイカルチャー」という言葉で統一します。




"bilingual" と英語で耳にするとき、
私自身が、「バイカルチャーレベル」 をイメージすることは少ないです


  英語の4技能「聴く・話す・読む・書く」をバランスよく身につけていて、
  知的活動に必要な「学習言語」が使いこなせるレベル――

上記の言葉で言うと、「話し言葉レベル」「読み書き言葉レベル」であれば、
英語で言う "bilingual" に到達しているというのが、私のイメージです

でも、日本語で 「バイリンガル」 と言うと、
実は 「バイリンガル・バイカルチャー」 である人を指すことが多いのではないか、と思うのです


 「英語」という言語ツールを使って、論文を書くことができ、
 英語でコミュニケーションをとることもできるけれど、
 <話し手の会話の意図やニュアンスを理解して、応答する能力> や
 <社会文化的な面でのコミュニケーション能力>に欠けている人――

言い換えれば、「バイリンガル・モノカルチャー」な人は、
日本では「バイリンガル」として認められないことが多い気がします

 「英語」という言語ツールを使いこなし、
 コミュニケーションに含まれる暗黙の了解・ルールなどにも適応している人――

ネイティブに近い感覚を持つ「バイリンガル・バイカルチャー」な人が
日本人が考える「バイリンガル」に近いような気がします

私にとって、日本語の「バイリンガル」は、敷居が高い言葉で、
軽々しく使うことができない言葉です
英語で「私はバイリンガルです」と言うことにあまり抵抗はありませんが、
日本語で「私はバイリンガルです」と言うのは、本当に勇気がいることだと思います
(あくまで、私にとって、ですが。。。)

この基準で行くと、英語に携わる職業の人は、
どれだけが「バイリンガル」と言えるんだろう???

そして、子どもを「バイリンガル」にしたいと思って、英語育児をするのであれば、
「どのレベルのバイリンガルになるのを目標にするか」を明確にすることが必要だと思います

ちなみに、私は我が子に「バイリンガル」になってほしいとは思っていません
私が英語が大好きなので、子どもと一緒に英語を楽しみたいという思いが一番で、
それに付随して、「英語が好き」「英語が分かって楽しい」
という喜びが得られるようになってほしいと思います

子どもが「バイリンガル・バイカルチャー」になるかどうかは、
あくまでも、親子で英語を楽しんできた歴史の中で培った「結果」に過ぎません
そこに重点を置くのではなく、親子で英語を楽しむ姿勢を まずは大切にしていきたいと思います






最後まで読んでくださり、ありがとうございました
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