ゆーくん、2歳 11か月 6日
あやちゃん、生後 10か月 3日
DWE歴は、2年 3か月 23日になりました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/80/9f0222ab6d8fa8acfc1ccaa79a53115f.jpg)
私は、(育休中ですが)公立の中学校の英語教師をしています![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/etc_school.gif)
英語に携わる仕事をしていると、「バイリンガル」という言葉を
比較的多く耳にすることがあると思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0085.gif)
例えば。。。
初任の頃から ずっと、生徒に尋ねられてきたこと――
「先生って、バイリンガルだよね??? どうしたら先生みたいになれる???」
初任の頃から ずっと、保護者の方に尋ねられてきたこと――
「先生は、英語ご堪能でしょう? どうやってバイリンガルになられたんですか???」
妊娠中、同僚の先生や親戚の方に言われてきたこと――
「英語教師してるんだもの、子どももバイリンガルになるんじゃない???」
私自身、こういったことを言われると、困惑してしまいます![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
こういった質問に、私なりに真摯に応じたいと思っても、
端的にうまく言葉で表現できませんでした![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
今回は、私が考える 「バイリンガル」 をテーマに取り上げてみて、
現在の私の考えを整理してみたいと思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0190.gif)
「バイリンガル(bilingual)」の意味が
状況に応じて、2つの言語を自由に使う能力があること。 また、そういった能力がある人
2か国語で表現されていること
ということは、周知の通りなのですが、
どの程度まで言語を扱えるようになれば、「バイリンガル」と言えるのかが曖昧です。。。
そして、私自身、日本語でいう 「バイリンガル」 と
英語でいう "bilingual" に何となく隔たりを感じています![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
まず、「バイリンガル」と言われるレベルは、大きく 3つあると思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_down.gif)
話し言葉レベル
母国語と英語の両言語で、日常生活で支障が出ない程度に、「聴く・話す」ができるレベルです。
日常生活の中で必要な 「生活言語」 が使いこなせるレベルです。
読み書きレベル
母国語と英語の両言語で、「聴く・話す」はもちろん、「読む・書く」ことを通して、
知的活動を行うことができるレベルです。
知的活動に必要な 「学習言語」 が使いこなせるレベルです。
バイカルチャーレベル
母国語と英語の両言語で、言語のレベルを超えて、それぞれの文化に適応できている段階です。
「バイカルチャー」は和製英語で、英語では、"bicultural" や "biculturalism" と言いますが、
「複数の社会文化に適用している」ということを意味しています。
和製英語の「バイカルチャー」の方がイメージしやすいと思いますので、
この記事では、「バイカルチャー」という言葉で統一します。
"bilingual" と英語で耳にするとき、
私自身が、「バイカルチャーレベル」 をイメージすることは少ないです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0220.gif)
英語の4技能「聴く・話す・読む・書く」をバランスよく身につけていて、
知的活動に必要な「学習言語」が使いこなせるレベル――
上記の言葉で言うと、「話し言葉レベル」「読み書き言葉レベル」であれば、
英語で言う "bilingual" に到達しているというのが、私のイメージです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_z.gif)
でも、日本語で 「バイリンガル」 と言うと、
実は 「バイリンガル・バイカルチャー」 である人を指すことが多いのではないか、と思うのです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
「英語」という言語ツールを使って、論文を書くことができ、
英語でコミュニケーションをとることもできるけれど、
<話し手の会話の意図やニュアンスを理解して、応答する能力> や
<社会文化的な面でのコミュニケーション能力>に欠けている人――
言い換えれば、「バイリンガル・モノカルチャー」な人は、
日本では「バイリンガル」として認められないことが多い気がします![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
「英語」という言語ツールを使いこなし、
コミュニケーションに含まれる暗黙の了解・ルールなどにも適応している人――
ネイティブに近い感覚を持つ「バイリンガル・バイカルチャー」な人が
日本人が考える「バイリンガル」に近いような気がします![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0230.gif)
私にとって、日本語の「バイリンガル」は、敷居が高い言葉で、
軽々しく使うことができない言葉です![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
英語で「私はバイリンガルです」と言うことにあまり抵抗はありませんが、
日本語で「私はバイリンガルです」と言うのは、本当に勇気がいることだと思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
(あくまで、私にとって、ですが。。。)
この基準で行くと、英語に携わる職業の人は、
どれだけが「バイリンガル」と言えるんだろう???
そして、子どもを「バイリンガル」にしたいと思って、英語育児をするのであれば、
「どのレベルのバイリンガルになるのを目標にするか」を明確にすることが必要だと思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0230.gif)
ちなみに、私は我が子に「バイリンガル」になってほしいとは思っていません![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0230.gif)
私が英語が大好きなので、子どもと一緒に英語を楽しみたいという思いが一番で、
それに付随して、「英語が好き」「英語が分かって楽しい」
という喜びが得られるようになってほしいと思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
子どもが「バイリンガル・バイカルチャー」になるかどうかは、
あくまでも、親子で英語を楽しんできた歴史の中で培った「結果」に過ぎません![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/shootingstar.gif)
そこに重点を置くのではなく、親子で英語を楽しむ姿勢を まずは大切にしていきたいと思います![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
最後まで読んでくださり、ありがとうございました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
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私は、(育休中ですが)公立の中学校の英語教師をしています
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英語に携わる仕事をしていると、「バイリンガル」という言葉を
比較的多く耳にすることがあると思います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0085.gif)
例えば。。。
初任の頃から ずっと、生徒に尋ねられてきたこと――
「先生って、バイリンガルだよね??? どうしたら先生みたいになれる???」
初任の頃から ずっと、保護者の方に尋ねられてきたこと――
「先生は、英語ご堪能でしょう? どうやってバイリンガルになられたんですか???」
妊娠中、同僚の先生や親戚の方に言われてきたこと――
「英語教師してるんだもの、子どももバイリンガルになるんじゃない???」
私自身、こういったことを言われると、困惑してしまいます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
こういった質問に、私なりに真摯に応じたいと思っても、
端的にうまく言葉で表現できませんでした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
今回は、私が考える 「バイリンガル」 をテーマに取り上げてみて、
現在の私の考えを整理してみたいと思います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0190.gif)
「バイリンガル(bilingual)」の意味が
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0125.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0126.gif)
ということは、周知の通りなのですが、
どの程度まで言語を扱えるようになれば、「バイリンガル」と言えるのかが曖昧です。。。
そして、私自身、日本語でいう 「バイリンガル」 と
英語でいう "bilingual" に何となく隔たりを感じています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
まず、「バイリンガル」と言われるレベルは、大きく 3つあると思います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_down.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0125.gif)
母国語と英語の両言語で、日常生活で支障が出ない程度に、「聴く・話す」ができるレベルです。
日常生活の中で必要な 「生活言語」 が使いこなせるレベルです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0126.gif)
母国語と英語の両言語で、「聴く・話す」はもちろん、「読む・書く」ことを通して、
知的活動を行うことができるレベルです。
知的活動に必要な 「学習言語」 が使いこなせるレベルです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0127.gif)
母国語と英語の両言語で、言語のレベルを超えて、それぞれの文化に適応できている段階です。
「バイカルチャー」は和製英語で、英語では、"bicultural" や "biculturalism" と言いますが、
「複数の社会文化に適用している」ということを意味しています。
和製英語の「バイカルチャー」の方がイメージしやすいと思いますので、
この記事では、「バイカルチャー」という言葉で統一します。
"bilingual" と英語で耳にするとき、
私自身が、「バイカルチャーレベル」 をイメージすることは少ないです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0220.gif)
英語の4技能「聴く・話す・読む・書く」をバランスよく身につけていて、
知的活動に必要な「学習言語」が使いこなせるレベル――
上記の言葉で言うと、「話し言葉レベル」「読み書き言葉レベル」であれば、
英語で言う "bilingual" に到達しているというのが、私のイメージです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_z.gif)
でも、日本語で 「バイリンガル」 と言うと、
実は 「バイリンガル・バイカルチャー」 である人を指すことが多いのではないか、と思うのです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
「英語」という言語ツールを使って、論文を書くことができ、
英語でコミュニケーションをとることもできるけれど、
<話し手の会話の意図やニュアンスを理解して、応答する能力> や
<社会文化的な面でのコミュニケーション能力>に欠けている人――
言い換えれば、「バイリンガル・モノカルチャー」な人は、
日本では「バイリンガル」として認められないことが多い気がします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
「英語」という言語ツールを使いこなし、
コミュニケーションに含まれる暗黙の了解・ルールなどにも適応している人――
ネイティブに近い感覚を持つ「バイリンガル・バイカルチャー」な人が
日本人が考える「バイリンガル」に近いような気がします
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0230.gif)
私にとって、日本語の「バイリンガル」は、敷居が高い言葉で、
軽々しく使うことができない言葉です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
英語で「私はバイリンガルです」と言うことにあまり抵抗はありませんが、
日本語で「私はバイリンガルです」と言うのは、本当に勇気がいることだと思います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0162.gif)
(あくまで、私にとって、ですが。。。)
この基準で行くと、英語に携わる職業の人は、
どれだけが「バイリンガル」と言えるんだろう???
そして、子どもを「バイリンガル」にしたいと思って、英語育児をするのであれば、
「どのレベルのバイリンガルになるのを目標にするか」を明確にすることが必要だと思います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0230.gif)
ちなみに、私は我が子に「バイリンガル」になってほしいとは思っていません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0230.gif)
私が英語が大好きなので、子どもと一緒に英語を楽しみたいという思いが一番で、
それに付随して、「英語が好き」「英語が分かって楽しい」
という喜びが得られるようになってほしいと思います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
子どもが「バイリンガル・バイカルチャー」になるかどうかは、
あくまでも、親子で英語を楽しんできた歴史の中で培った「結果」に過ぎません
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そこに重点を置くのではなく、親子で英語を楽しむ姿勢を まずは大切にしていきたいと思います
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました
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