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英語教師のママが綴るDWEの英語育児日記
~ゆーくん&あやちゃんの成長記録とママの心に残った出来事を綴ります♪~

【DWE・歌詞分析 123】 You Took the Peanuts! : 「時制の一致」 に注目!!

2016-11-30 | DWE・歌詞分析 【イエロー】
ゆーくん、4歳 8か月 8日
あやちゃん、2歳 7か月 5日
DWE歴は、4年 0か月 25日になりました
   
DWE教材は、歌とストーリーがリンクしていることに魅力があります
そこで、良質な英語表現をインプットするために、作詞・作曲され、
長年、愛され続けている Sing Along! の歌詞に注目して、
どこまで考えられた歌詞なのか、私なりに分析をしてみたいと思います

今回は、Sing Along! 11 のDVDに収録されている
"You Took the Peanuts!" について取り上げてみます
DWEソングの歌詞分析、123曲目です

歌詞は、"Songs Guide" か "Sing Along!" の Book でご確認ください 
   
この曲は、探偵グーフィーがピーナッツ泥棒の犯人を見つけ、
チップとデールに「君たちがとった」と詰め寄っている様子を描いた歌です

この曲で取り上げられている文法事項は、以下の通りです
  過去形(一般動詞・不規則変化) : You took the peanuts!   など
  接続詞 that(省略型) : I know (that) it was you!   など
  be動詞 (過去形) : I know it was you!   など


今回は、「時制の一致」 に注目したいと思います


歌詞で言うと――

     I know it was you! 

という部分で登場しています



「時制の一致」とは、文章中のメインの動詞(主節内の動詞)が 「過去形」「過去完了形」の場合、
その後に続く動詞(従属節内の動詞)の時制も 一緒に過去へ1つずれること
を指します。
以下の例文で確認してみましょう。

  【例1】 She told me that she was tired. (彼女は私に「疲れている」と言いました)
        主節       従属節

  この例文では、主節の動詞 "told" が「過去形」になっているので、
  それ以降の従属節のbe動詞が「過去形」の適用を受け、 "was" となっています。
  これが「時制の一致」です。


一方、主節の動詞が、「現在形」「現在完了形」「未来形」などの場合は、
従属節の動詞は時制の一致を受けません

以下の例文で確認してみます。

  【例2】 I know (that) you are smart.  (あなたは頭が良いのは知っています)
        主節の動詞: 現在形
         従属節の動詞: 時制の一致を受けない


  【例3】 I have said for a long time that the economy is going to be worse in a few years.
       (「数年後に経済は悪化する」と私はずっと言い続けてきた)
        主節の動詞: 現在完了形
         従属節の動詞: 時制の一致を受けない


  【例4】 I will tell him that I won't go there. (「そこへは行かない」と彼に言うつもりだ)
        主節の動詞: 未来形
         従属節の動詞: 時制の一致を受けない



主節の動詞の時制が、「過去形」「過去完了形」の場合、時制の一致が起きるのが大原則ですが、
それには、例外もあります。
以下の条件のときは、「時制の一致」を受けませんので、注意が必要です

     不変の真理や社会通念を表す場合
   過去からこの先も変わらないであろう事柄を表現する場合、時制の一致を受けません。
   また、ことわざ内の動詞は、時制の一致を受けません。

  【例1】 He would often say that time is money. (彼はよく、時は金なりと言っていた)
        ことわざ

  【例2】 He said that man is mortal.  (彼は、人間はいつかは死ぬと言った)
        不変の真理



    歴史上の事実を表す場合
  歴史において言及する場合は、従属節の動詞の時制は常に過去形となり、
  過去完了形は使えません。

  【例1】 Everyone knew that the World War 2 ended in 1945.
       (皆は、第2次世界大戦が1945年に終結したことを知っていた)
        歴史上の事実

  【例2】 We learned that Nobunaga Oda was born in Owari.
       (私たちは、織田信長が尾張で生まれたことを学んだ)
        歴史上の事実



    現在も変わらない事実や習慣を表す場合
  いつまでも変わらない事実や習慣については、時制の一致は行いません。
  会話文でよく使われる時制の一致の例外です。

  【例】 I knew that the class finishes at 5:00 pm. (私は、学校が5時に終わることを知っていました)
       現在も変わらない事実・習慣



    仮定法の英文内の動詞の場合
  主節の動詞が「過去形」「過去完了形」で、従属節内で仮定法が使われた場合、
  仮定法内の動詞は時制の一致を受けません。
  ただし、仮定法特有の「時制を1つ過去にずらす」というルールは適用されます。

  【例1】 He said that if he had much money, he could buy a car.
       主節         従属節
       (彼は「お金をたくさん持っていれば車が買えるのに」と言った)

  【例2】 He said that if it were fine today, I would play football outside.
       主節         従属節
       (晴れていたら外でサッカーをするのになぁと彼は言った)





もう一度歌詞を見てみます。

     I know it was you! 

      私は、それ[ピーナッツを盗んだ犯人] が君たちだったと分かっているよ


この歌詞の英文の「主節」と「従属節」の時制が異なっています。

  「時制の一致」があるのなら、
  「主節」は現在形、「従属節」は過去形――
  主節と従属節の時制が揃っていないのは、おかしくないですか?


例年、教え子から「時制の一致」についてこのような質問を受けることがあるのですが、
主節と従属節の時制が揃っていないことだって、十分にあり得ます

この歌詞の主節 "I know" は、「現在形」ですので、従属節の時制の一致を考える必要はありません
「(過去) ピーナッツを盗んだ犯人は君たちだった」ということを「(現在)私は分かっている」と言っているわけです。




「時制の一致」は、日本語には 存在しない概念です。
そのため、使いこなすには、かなりの練習が必要となります。
会話で使うコツは、主節の動詞の時制を覚えておくことにつきます。
英語は、日本語よりずっと、時制に関して意識的である必要があります






最後まで読んでくださり、ありがとうございました
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