夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

ヘレンとヘレンとヘレン

2006年09月01日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
借りればなぜかヘレンだらけ。流行りですか?

今週、レンタル開始になった『子ぎつねヘレン』(2005)。
獣医かつ写真家である原作者の子ぎつねの介護記録が基。
母子家庭に育つ小学生、太一は、母の海外出張中、
北海道の動物診療所に預けられます。
ある日、太一は道端で子ぎつねと遭遇、居候先に連れ帰ります。
目も耳も不自由であることがわかった子ぎつねを
ヘレン・ケラーにちなんでヘレンと名づけ、
太一は毎日を一緒に過ごすように。

予告編を見るだけでウルウル来ていましたが、
残念ながら(?)すべてが凝縮されていた予告編が秀逸。
あとは警官役の阿部サダヲが個人的にツボ。
泣くはずが、阿部サダヲが出てきただけで笑ってしまいました。

『ヘレンとフランクと18人の子供たち』(2005)。
メグ・ライアンの元夫、デニス・クエイド演じるフランクは、
死別した妻との間に8人の子どもがいます。
一方、レネ・ルッソ演じるヘレンは死別した夫との間に子どもが10人。
高校生の頃、交際していた2人が同窓会で会い、速攻で再婚を決めるも、
合計18人の子どもたちがうまくやっていけるはずもなく……。

劇場未公開も納得ですが、レンタルならそれなりに楽し。
正反対のフランクとヘレンの性格が端的に描かれ、
そんなふたりの性格を熟知した、愛らしく小生意気な子どもたちが
ふたりの仲を引き裂こうとあの手この手を使う姿は最高。
最後はお決まりの展開に涙。
しかし、18人はなんぼなんでも多すぎ。
ほとんど出番のない子がいるのはどうよ。

『プリティ・ウーマン』(1990)と並べて「プリティ・シリーズ」と銘打たれた
『プリティ・ヘレン』(2004)。この邦題はご勘弁。
原題が“Raising Helen(=ヘレンを育てること)”と知って観るべし。

ヘレンはNYのモデルエージェンシーに勤める有能なエージェント。
自由きままな独身生活を送る彼女のもとへ、長姉夫婦の交通事故死の知らせが。
遺言状には長姉夫婦の3人の子どもをヘレンに託すと。
専業主婦を立派に務めあげてきた次姉はその遺言に納得できず、
ヘレンも戸惑うのですが……。

主演のケイト・ハドソンはいつも超キュート。
次姉役のジョーン・キューザックは毎度ながら素晴らしく、
学校の牧師役、ジョン・コーベットは安心感を与えてくれます。
長姉の子どもたちを育てていながら、
実はヘレンのほうが育てられていく様子を見守ってください。

ということで、私は3本目のヘレンに1票。

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