『ベイマックス』(原題:Big Hero 6)
監督:ドン・ホール,クリス・ウィリアムズ
声の出演:スコット・アツィット,ライアン・ポッター,T・J・ミラー,ジェイミー・チャン,
マーヤ・ルドルフ,ジェームズ・クロムウェル,アラン・テュディック他
あけましておめでとうございます。
本年もおつきあいをどうぞよろしくお願いいたします。
今日からしばらくは年末に観た作品について。
初めてTOHOシネマズの「1ヶ月フリーパスポート」を作ったのが昨年3月。
そのときは仕事帰りに2本観たりもして、
へろへろヨレヨレ状態になりながら計33本の作品を観ました。
それから8ヶ月が経過して、12月20日の時点で貯まっていたのは約7,800マイル。
そのうち800マイルほどは12月31日で有効期限が切れます。
もうダンナの出張もほぼないし、フリーパスポートを作ったとしても、
30本以上観るなんてことは不可能でしょう。
しかし、1,000マイルで交換できるのはコーラ1杯。
たとえ10本しか観られなくても、6,000マイルをフリーパスポートに交換するほうがよさそう。
というわけで、昨年12月20日にフリーパスポートを作成、1本目に観たのがこれ。
同日に『妖怪ウォッチ』も公開され、初回は8:30から。
梅田は7:20、伊丹にいたっては7:00なんて回があり、
かねてから早朝上映をしてほしいと思っていた私はちょっと興奮しましたが、
普通の作品でこんな早朝上映はしてくれないですよねぇ。
その『妖怪ウォッチ』のおかげで開場は6:30。はやっ。
早く着いても寒空の下で待たなくていいのは嬉しい。
7:15に家を出て、8:10にはTOHOシネマズなんば本館に到着、8:55からの本作に臨みました。
余談ですが、『妖怪ウォッチ』で朝早くからチビっこだらけの劇場。
フロアの床がポップコーンだらけになっているのはもちろんのことですが、
トイレがすんごいことになっています。
便座にトイレットペーパーを敷こうとしたら、便座全体がビタビタでした。(^^;
サンフランシスコと東京を融合した架空都市“サンフランソウキョウ”。
14歳の天才少年ヒロは、すでに飛び級で高校を卒業。
金を賭けてロボットを競わせる違法な“ロボットファイト”に自作のロボットで出場しては、
平凡な子どもを装うヒロを甘く見た大人たちのロボットを叩きのめしていた。
大学入学に興味を示さないヒロを大学の研究室に連れて行くと、
ユニークなあれこれを開発中のタダシの友人たちに紹介する。
ロボット工学の大家であるキャラハン教授にも会ったヒロは、ここに入学したいと切実に願うように。
大学に入学を認めてもらうには、キャラハン教授を驚かせる発明が必要。
ヒロは大学の研究発表会で、超小型ロボット“マイクロボット”を披露。
居合わせた企業“クレイテック”の社長から買い取りたいとの申し出があるが、
金儲けにしか興味のない様子の社長の話は断り、
キャラハン教授の誘いを受けて大学に入学することが決まる。
ところが、そう決まった直後、大学構内で爆発事故が起きる。
まだ研究室に残っていたキャラハン教授と、彼を探しに行ったタダシが還らぬ人に。
最愛の兄を亡くしたヒロは絶望し、何もする気が起こらず、
タダシの友人たちがくれるメールにも返信せぬまま。
そこに現れたのが、タダシが製作したケアロボット“ベイマックス”。
ベイマックスの使命は傷ついた人びとの心と体を癒やすこと。
ヒロの心を癒やそうとうるさいぐらいのベイマックスとつきあううち、
ヒロは少しずつ元気を取り戻してゆく。
やがて、爆発事故に陰謀ありと見たヒロは、
タダシの友人のゴー・ゴー、ワサビ、ハニーレモン、フレッドの協力を得て、
真相を突き止めようと行動を開始するのだが……。
普通の感動ものを想像していたら、戦闘シーンてんこ盛り。
完全に文系アタマの私は、天才少年が話す漢字カタカナはまったくわかりません。
でも、そこは『インターステラー』(2014)と同様に、
わからなくてもなんとなくわかったような気になれます。
「科学自体に善悪はない、使う人次第」という言葉をまた思い出し、
使う人によって素晴らしいものにも恐ろしいものにもなるということを感じます。
ついつい頭が硬くなりがちですが、視点を変えることの大切さも教えてくれた本作、
もちろん私は泣きました(笑)。
エンドロールが終わってからフレッドが再登場しますから、
決して席はお立ちになりませんように。
同時上映『愛犬とごちそう』(原題:Feast)も非常によかったことを付け加えます。
台詞はなし、犬に与えられる餌というのか食事のみで
飼い主の人生まで表現されているのが凄い、佳作です。
こちらもしっかりお見逃しなく。
そして、アメリカ人はやっぱりケチャップなのでした。