夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『バベットの晩餐会』

2016年05月11日 | 映画(は行)
『バベットの晩餐会』(原題:Babettes Gæstebud)
監督:ガブリエル・アクセル
出演:ステファーヌ・オードラン ,ビルギッテ・フェダースピール ,
   ボディル・キュア,ビビ・アンデショーン他

シネ・リーブル梅田で4本ハシゴの2本目。
前述の『孤独のススメ』の次に。

1987年のデンマーク作品。
そもそもこの日、シネ・リーブル梅田でハシゴすることに決めたのは、
本作を上映していたからです。
同じ映画をあまりくりかえし観ることはしないのですが
(何度も観る時間があれば、観たことのない作品を観る時間に回したくて)、
本作は何度か観ています。
DVDが一旦廃盤になった頃、Amazonマーケットプレイスでは何万円というプレミア価格に。
さすがにそれには手を出せずにいたら、数年前にやっとHDリマスター版が発売されました。
ありがたいことです。もちろん購入しました。

何度も観ている本作ですが、やはりもう一度劇場で観たい。
“午前十時の映画祭”でかかっているときに観そびれたので今回はとても嬉しい。

あらすじは以前書いたとおりです。

あらためて思う、
美味しい料理と心尽くしのサービスがいかに人の心を和ませるかということ。

集う人々が皮肉を言い合ったり罵り合ったりすることに姉妹は心を痛めていました。
バベットの料理は魔女の料理かと思われていましたから、
事情を知らない将軍を除けば、誰も料理が美味しいとは言いません。
料理とワインを味わって目を輝かせる将軍がそれを言葉にしても、
人々は応えることなく、間の抜けた返事ばかり。
しかし、美味しいものを口にしたときの会話は決して罵り合いにはならない。
いつしか表情も和み、実に温かな気持ちで帰途につきます。

お皿ごとに合わせて出されるワインも素晴らしい。
バベットを手伝う小僧や運転手の存在も素敵です。

この名作を劇場で観られたことに感謝。

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