夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

夏休みはぺらんぺらん。

2006年08月14日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
阪神の現実から逃避したかった先週末。
とはいうものの、やはり気にはなるので、
ラジオ中継のボリュームを下げて、
その横で当たり障りのなさそうな映画を観ることに。
実況アナの声を適度にかき消すくらいに騒がしく、
でも考え込まなくてもいいような薄っぺら、
ぺらんぺらんの映画がうってつけ。
どちらもレンタル新作です。

まずは『サウンド・オブ・サンダー』(2004)。
ヒドすぎて暑さも吹っ飛ぶ。
SFの巨匠レイ・ブラッドベリの短編小説の映画化です。
タイムトラベルが可能になった近未来、
大手旅行代理店のタイム・サファリ社は
6500万年前へのタイムトラベルで荒稼ぎしています。
客が恐竜を仕留めるスリルを味わえるこのツアーは
金持ちたちの優越感を満たして大人気。

タイムトラベルでは「何も変えない」のが大事なルール。
6500万年前にわずかでも変化をもたらせば、
その後の地球の進化に影響が現れるから。
ゆえに仕留める対象も、緻密な計算によって
その数秒後に死ぬことがわかっている恐竜が選ばれています。

ところがある日の客が6500万年前の何かを持ち帰った様子。
地球上の食物連鎖は微妙に狂わされ、
6500万年分の時間の波が2055年に押し寄せます。
タイム・サファリ社の研究者トラヴィスと
システムの発明者で会社を追放されたソニアが
地球の滅亡を防ごうと立ち向かうのですが……。

トラヴィス役のエドワード・バーンズは
監督としては洒落た作品が多いのですが、
出演作はたまに「なんで?」と唖然とします。
まぁ、あの体格と風貌と独特の声は
いつでも男の色気を醸し出していて憎めないなぁ。

もうひとり、いい役者なのにたまに「なんで?」な出演作なのが
『ダ・ヴィンチ・コード』(2006)のシラス役、ポール・ベタニー。
『ファイヤーウォール』(2006)では強盗団のボス、ビルを演じています。
ハリソン・フォード演じるセキュリティ・システムの専門家、
ジャックはある日家族を誘拐されます。
ビルの要求は、銀行のコンピュータ・セキュリティを突破し、
高額預入者からビルの口座に1億ドルを移せというもの。

ジャックの人となりもイマイチなら、
家族との絆も中途半端。強盗団も隙だらけ。
しかし、からだが溶けそうなほど暑い今夏、
何も考えずに観るならバッチリ。

しょうもなっ!と思いつつ、この日見た夢には
泥棒の下見に来たとおぼしき怪しい5人の男が登場。
こ、怖かった。映画の見過ぎでしょ。

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