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『いのちの停車場』

2021年07月09日 | 映画(あ行)
『いのちの停車場』
監督:成島出
出演:吉永小百合,松坂桃李,広瀬すず,南野陽子,柳葉敏郎,小池栄子,伊勢谷友介,みなみらんぼう,
   泉谷しげる,森口瑤子,松金よね子,佐々木みゆ,石田ゆり子,田中泯,西田敏行他
 
109シネマズ箕面にて。
オンライン予約をしたときにはわりと空いていたのに、行ったらほぼ満席。
客の中では私が最年少クラスなのではないかと思うほど。
やはり吉永小百合の力は大きいみたい。
 
原作は現役の女医。
夫と共に小説教室に通い始め、小説を書いたらこんなふうにベストセラーって、凄いよなぁ。
 
東京の救命救急センターに勤務する医師・白石咲和子(吉永小百合)。
事故に遭った少女を連れてきた病院事務員・野呂聖ニ(松坂桃李)が、
少女が痛がるのを見かねて医療行為をおこなった結果、
咲和子が責任を取って辞職することに。
 
故郷の金沢に戻った咲和子が新たに勤めるのは“まほろば診療所”。
そこは、在宅医療を選択した患者を診る小さな診療所。
院長の仙川徹(西田敏行)は怪我をして車椅子に乗っている。
患者について教わりながら、訪問診療医として働き始めた咲和子は、
看護師・星野麻世(広瀬すず)と共に患者を訪ね、勝手の違いに戸惑う。
 
そこへ咲和子を追って東京から野呂がやってくる。
医師を目指して臨んだ国家試験に何度も落ちている野呂は、
まほろば診療所で働きたいと言って譲らず……。
 
吉永小百合のここ何年かの主演作を観るたびに、
あのな、なんぼ綺麗で若く見えると言うても、
監督たちも吉永小百合を目の前にするとおかしくなるのかなぁと思ったり(笑)。
 
でも成島出監督は彼女をそんなポジションには据えなかった。
こっちのほうが断然ええやん。
ひとつ引っかかるとすれば、彼女の父親役を田中泯が演じていること。
父親って、吉永小百合より若いんちゃうんと思ったら、同い年なんですと。
しかもふたりとも1945年の3月生まれ。
田中泯のほうが3日だけ吉永小百合よりお兄さん。へ~っ。
 
2つ隣の席の人が中盤から最後までずっと泣き通しだったので、
そこまで泣くほどではないやろと思いましたが、
子どもさんを病気で亡くしたり、闘病中の家族がいたりする人にとっては
どれも映画の中の出来事とは思えなくて胸が苦しくなると思います。
 
今後も吉永小百合にはこういう作品で主演してほしい。
恋愛ものでもかまわないけれど、同年代の人との話にしてほしいと思うのでした。

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