夜な夜なシネマ

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B型のどこが悪い。

2006年09月04日 | 映画(番外編:映画と血液型)
血液型が問題にされるのはB型ぐらいなもんでしょう。
映画の中で血液型による性格が取り沙汰されるのは、
私の知りうる限りでは日本と韓国だけです。

以前、『刑務所の中』(2002)で山崎努の台詞に大笑いしたことを書きました。
ボンボン囚人に向かって、山崎努が羨ましげに言う台詞は、
「いいよなぁ、いいとこのお坊っちゃまで、受刑者で、B型で」。
その心は「怖いものなし」でした。

日本でも話題になった韓国映画『B型の彼氏』(2005)。
ハミは運命の出会いを信じる女子大生。
合コンに明け暮れる友人たちの誘いにも乗れずにいます。
そんな彼女がまちがってメールを交わしたのがヨンビン。
すべてにおいてルーズ、自意識過剰でどうしようもないのに
なぜかイカレてしまう女性が後を絶たないこの男に、
ハミは運命の糸を感じてしまうのでした。

ハミの従姉は血液型に徹底的にこだわる結婚相談所員。
ヨンビンがB型だと確信した彼女は、
大事な従妹をB型男に預けてたまるものかと
ありとあらゆる妨害工作を図りますが……。

監督をはじめ、製作スタッフ全員がB型だという触れ込みですが、
こんなにちゃらんぽらんなB型を見せるとは自虐的かも。
当然ハミはA型です。A型女性はB型男性の憧れ?

同じく韓国映画の『小さな恋のステップ』(2004)。
余命3カ月と診断されたプロ野球2軍選手のチソン。
交際中の恋人からは突然ふられ、やけくそ気味で行きつけの飲み屋へ。
酔い潰れた彼を介抱したのはバーテンダーの女性、イヨン。
実はイヨンはチソンの家からわずか39歩のところに住み、
チソンがそこに引っ越してきた10年前から
ずっとチソンに想いを寄せていました。

ある日、近所で起きた盗難事件の犯人が、
警察に追いかけられてチソンの家に飛び込みます。
犯人に改心を促し、逃がしてやったチソンは
容疑者として自分が追われるはめに。
家の前に張り込む警察から逃れて、イヨンの家にしばらく匿ってもらうことになり、
ふたりの共同生活が始まります。

ネタばれですが、余命わずかとくれば
韓国お得意の純愛ものかと思いきや、誤診です。
クスッと笑ってしまう可愛いコメディ。

こんなに近くにいながら、
今までイヨンのことを何も知らずにいたチソンが
エンディングまぎわに投げかける質問のうちのひとつ。
「血液型はO型?」
「ううん、B型」。

かくいう私もB型です。
B型じゃダメですか。

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