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タイから帰ってきた。

2014年01月17日 | ほぼ非映画(旅行)
今ごろがもっとも過ごしやすいとおぼしきタイの気候。
朝晩は20℃止まり、日中は30℃近くまで気温が上がりますが、
湿度が50%程度なので、めちゃめちゃ快適です。
そんなところに数日間いただけで、日本の寒さが堪えます。

そういえば、20年ちょい前にインドネシアへ旅行したとき、
あまりの湿気に髪の毛がぼわぼわになり、「この国には住めん」と思いました。
ちなみに、逆に私の髪の毛に最適だと思ったのはカナダでした。
と、他国の話は置いておくとして、この季節のタイならば住めそうです。

そのほか、バンコクで「およっ?」と思ったことを挙げてみると。

トイレットペーパーは基本的に柔らかい。
どこに行ってもガシガシに硬いペーパーしかない国もありますが、ここはそうではないらしい。
ホテルのトイレットペーパーは柔らかいダブルでお尻に優しい。
チープなホテルでは、柔らかいペーパーのせいで大量に使われるからか、
詰まることもしょっちゅうだそうです。
スコータイホテルでは、もちろんそんなことはありません。(^^;

車の運転中、クラクションを鳴らすことは非常に稀。
今回利用したリムジン、ローカルタクシーともに、運転手さんはイケイケで、
信号が黄色になるとアクセルを踏み込みます。
かなり好き勝手に車線変更や割り込みをしている印象を持ちましたが、
クラクションを鳴らしたり鳴らされたりということはまずありません。

そんな状況でふと思い出したのが、知り合いの広島県民の話。
あたふたと出勤したその女性は、「車のエンジンをかけたらクラクションが鳴り出して」。
そして、自分の車のクラクションの音を初めて聞いたと言うのです。
「えっ、クラクションを鳴らしたことがないんですか」と尋ねたら、
「今まで一度も鳴らしたことはありません」。
それからしばし考えている様子で、「あ、一度だけあります。
路上の鳩にどいてもらおうと思って鳴らしたことが」。

その知人の話では、広島ではクラクションを鳴らす人はまずいないと。
そんなアホなと思いましたが、後日、広島へ行く機会があってビックリ。
渋滞で殺気立った大通りでも、確かに誰も鳴らさない、クラクション。

またしても話が脱線してしまいましたが、タイも広島と同じなのでしょうか。
ダンナ曰く、タイ人は人に嫌がられることはしない。
車の割り込みなどは人に嫌がられることではあるけれども、
自分もすることだから、他人がやっても怒らない。タイ人は滅多に怒らないと。

電車で男性は座らない。座席は女性のためにあるもの。
BTS(スカイトレイン)乗車時、座っていた男性といえば、タイ人以外ばかりでした。

そうそう、レディファーストは欧米のものだと思いきや、
タイでもホテル内では徹底したレディファースト。
エレベーター内に女性が私ひとり、あとの数名は男性だったとき、
私が降りるまで誰も降りようとせず、みんなから「どうぞ」と言われて面食らいました。

帰国後にホテルの口コミサイトを見ると、スコータイホテルはおおむね高評価ですが、
サービスがなっとらんと怒っている人もちらほら。
だけど、私はバンコクで宿泊するならここを強くお薦めします。

大きな道路に面した立地ながら、敷地内は別空間。
高層ビルが多いなか、このホテルは比較的低層の9階建て。
建物よりも空間部分に敷地が割かれ、緑が溢れています。

前述のようにサービス満点。
アーリーチェックインとレイトチェックアウトに、
こちらが申し出ずとも当然のように無料で対応してくれました。
ガーデンビューのツインルームは、予約した部屋よりグレードアップされていたし、
ウェルカムフルーツやチョコレートもウマウマ。

ところでお正月に実家へ寄ったとき、
弟が購入したというネスレのカプセルコーヒーマシンで淹れたコーヒーを飲みました。
スコータイホテルの部屋に常備されていたのはラバッツァの同様のマシン。
味に差はないように思いましたが、異国のホテルのいい部屋で飲むと、
そのシチュエーションだけで、ラバッツァのほうが美味しいように感じますね。(^^;

しかしこういう滞在で思い知らされるのは、我々がいかに小市民で貧乏性であるかということ。
ラバッツァのカプセルコーヒーはもともと6個用意されているのですが、
6個まではタダなのかなと思ってしまいます。
実際は何個使おうが毎回きっちり補充してくれるし、なくなれば頼みゃいいんです。
ミネラルウォーターにしたって、最初部屋に用意されているのは6本。
全部使い切ってしまいそうだからと、初日にスーパーで購入しましたが、
これも毎度補充してくれるので、購入した水をそのまま持って帰国するはめに。

ちょっぴり可笑しかったのはベッドメイキングの話。
1泊目の翌朝、ダンナが「早ければ8時すぎにベッドメイキングに来るで」。
ところがこれはダンナが出張で使用するもっと安いホテルのみのことらしい。
高級ホテルになればそんなことは決してなく、
レイトチェックアウトした日は13:30に荷物を取りに来てもらおうとフロントに連絡するまで、
ドアがノックされることはありませんでした。

ついでに、ダンナに「出張のときに泊まるホテルでも荷物を取りに来てもらうん?」と尋ねたら、
「いいや、自分でフロントまで持って行くよ」。
さらに、たとえば部屋に不足しているものがあったとき、
ダンナが常用しているホテルではフロントに電話しても誰も出てくれないそうな。
電話を取れば客に何か頼まれること確実だから出ないんですと。
フロントまで出向いて、何々がないから頂戴と言わねばならぬそうです。

てな話を聞いていると、世の中のサラリーマンは大変ですね。
異国での不自由に泣き、揉まれ、TOEICの成績がどれだけ悪かろうとも、
ひとりで海外でやっていける人になるのだなぁと感心したのでした。

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