夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

豚を食す。

2004年08月06日 | ほぼ非映画(旅行)
某掲示板で豚肉の話題が出たので、んじゃ豚について書こうと思いました。
その掲示板へはこの左下の「ホームページ」からたどりつけます。
おヒマならどうぞ。
(〈おことわり〉「さるさる日記」サービス終了にともない、その掲示板は閉鎖しました。)

12年ほど前にインドネシアを旅しました。
観光というにはほど遠い旅で、更紗を見るのが主たる目的。
ほんまはインドネシア人ちゃうかと思うような怪しげな知人に同行したため、
連れていかれるところは「ひょえ~」と引いてしまう店ばかり。

ジョグジャカルタで入った居酒屋ではいきなり停電。
暗闇でビールを注文すると、
「どの銘柄がいいか」とウェイターが聞くので、
「何があるねん?」と尋ねると、
「冷蔵庫が真っ暗だから何があるか見えない」と。
ほなら最初から銘柄を聞くなっちゅうの。

バリでは屋台に連れていかれました。
インドネシアでは子豚の丸焼きといえばたいそうなご馳走。
「これはめっちゃ旨いから。食べられることを幸せに思え」
と言われた私の前に、豚の頭がドドーン。
それを直視することはできたんですが、
よぉく見ると、豚の耳から毛がホワホワと生えてる。(;_;)
私は泣きそうになりました。

この豚の丸焼き料理は「バビ・グリン」と呼ばれ、
お店では香ばしく焼かれた豚を薄く切って、
ご飯の上にのっけて出してくれます。
ほんとはおいしいはずなのですが、この毛の生えた豚を目の前にしては食欲も減退。
パリッとした豚皮とともに口の中に入ってくる毛の食感に
ホンマに涙が出ました。こんなもん、食えん!

ま、私のまわりと言えば、フィールドワークで
猿やらワニやら食べてるような人ばっかりですから、
毛の生えた豚なんて、なんちゅうことないみたい。
でも、おもしろいなと思ったのは、
現地にいれば、食べ物にはすぐに慣れると彼らが言うこと。
食べなきゃ人は生きていけないから、
どんなに嫌悪感があっても、その土地のものにはじき慣れるそうです。

対して、飲み物は代わりのものが何かとあるから、
どうしても嫌なものはいつまでたっても飲めるようにはならないと。
中南米の唾酒ってありますよね。
みんなでツバを入れながらまわし飲みするお酒。
あれだけはどうしても飲めんと言ってる人がいました。そらそやわな。

すみません、豚の出てくる映画について書くつもりだったんですが、
豚の話だけでページが埋まってしまいました。
豚の映画は次回に。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏休みの映画 | トップ | 続・豚を食す。 »

ほぼ非映画(旅行)」カテゴリの最新記事