夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈や行〉

2013年12月29日 | 映画(や行)
《や》
『やがて哀しき復讐者』(原題:報應)
2011年の中国/香港作品。
大手不動産会社社長のウォンは、長女デイジーに手を焼きっぱなし。
ある日、ウォンから強く叱られたデイジーは家を飛び出す。
後日デイジーの身代金を求める電話があり、
デイジーの自作自演を疑いつつも取り引きに応じることに。
ところが、身代金を渡したあと、デイジーは無惨な遺体となって発見される。
復讐に燃えるウォンは、裏社会に通じる腹心の部下チュウを使って犯人を追う。
『コンシェンス/裏切りの炎』(2010)で汚職警官を演じたリッチー・レンが、
本作では前科者の自分を拾ってくれた会社社長を守りとおす部下役。
すかしたリッチー・レンよりもこっちのほうがずっとイイ。
『青い塩』(2011)のエックを思い出しました。

《ゆ》
『ユナイテッド ミュンヘンの悲劇』(原題:United)
2011年のイギリス作品。
1958年2月6日、サッカーの名門クラブ、“マンチェスター・ユナイテッド”を襲った悲劇。
ヨーロッパ各地でおこなわれる試合と、国内でおこなわれるリーグ戦、
その両方に出場して名を挙げたいと願うマット・バスビー監督。
ユーゴスラビアで戦ったあと、8日のリーグ戦に間に合わせるために強行スケジュールを組む。
しかし、チャーター機が給油のために立ち寄ったミュンヘンの空港で離陸に失敗。
チャーター機は大破、乗員乗客の多くが死亡または負傷という惨事に見舞われる。
関係者らは、主力選手8人を失ったチームを一旦は閉鎖することを考えるが、
コーチのジミー・マーフィーは絶対につぶさないと宣言。
とにかく選手を集める手配を開始すると、2週間後のリーグ戦に出場する。
事務所を手伝うためにやってくるボランティア、
トライアルを引き受けるために他チームからやってくるコーチーなど、人の善意がそこここに。
トラウマからサッカーを捨てかけた選手が、路地で子どもたちがボールを蹴る姿を見て
やはりサッカーが好きだと感じるシーンが好きでした。

《よ》
『よりよき人生』(原題:Une Vie Meilleure)
2011年のフランス作品。
腕に自信のある学食の調理人で35歳のヤンは、
繁盛しているレストランのシェフに応募するも、不景気を理由に断られる。
面接帰りに見送ってくれたフロアスタッフのナディアを誘って1杯。
彼女は9歳の息子スリマンを育てるシングルマザーだった。
スリマンも連れて3人で散歩に出かけたところ、湖畔の廃屋に目が釘付け。
これこそ自分が思い描いていたロケーションだと、さっそく不動産屋に電話。
改装してレストランをオープンすることに決める。
しかし、ローンの頭金を工面できそうになく、複数の消費者金融に手を出してしまい……。
結局カネはどうにもならず、レストランは人手に渡ることに。
ナディアとは連絡が取れなくなり、残されたスリマンとふたり、困り果てます。
盗みを働いたスリマンに「俺たちは貧乏だが泥棒じゃない」と言うわりには、
どうしようもなくなって自分も泥棒、逃げちゃうのはなんだかなぁ。
見通しが甘すぎるし、レストランの話が観たかった私はちょっぴりガッカリ。

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