夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『フローズン』

2011年02月14日 | 映画(は行)
『フローズン』(原題:Frozen)
監督:アダム・グリーン
出演:ケヴィン・ゼガーズ,ショーン・アシュモア,エマ・ベル他

今日の天気にピッタリなレンタル新作。

ホラー界期待の新鋭だというだけのことはあって、
エグい描写に思わず目を覆ってしまいましたが、悲惨すぎて笑えます。

週末のみ営業しているスキー場を訪れた若者3人、
ジョー、ダンとその彼女パーカーは、リフト代を浮かそうと画策。
ジョーに気がありそうなバイトの女性が仕事に就く時間を見計らうが、
リフト乗り場に現れたのは、ガタイのでかい気難しそうな男性従業員。
色仕掛けでなんとかしろとけしかけられたパーカーは、
女友だちと3人で来たと嘘をつき、格安でリフト券を手に入れる。

ところが、ほぼ初心者のパーカーに足を引っ張られ、
ジョーとダンはスキーを満喫することができない。
滑り足りないジョーは、夕刻になってももう少し滑りたいと言う。
営業が終了したばかりのリフト乗り場に駆けつけると、あの従業員がいた。
それでも3人は怯まずに頼み込み、
あと1本だけ乗らせてもらうことで話をつけるのだが……。

さて、ここからはオチまで思いっきりネタバレです。

3人を乗せたリフトは地上15mで停止。
あの男性従業員に仕返しされるのかと思いきや、そんなこたぁありません。
その半端に思わせぶりなところからしてもうB級。

単なる一時停止だと思っていたのに、バシバシ消えてゆくスキー場の灯り。
しかも今日は日曜日。次の営業は金曜日。近づく吹雪。
凍死してまうがなと、涙目になる3人。

果敢にもダンがリフトから飛び降りて、見事に骨折。
そこで狼が「うぉーん」。
食いちぎられるさまをパーカーに見せないように配慮する、
ナンパ男のジョーがけなげ。

最初はいがみ合っていたジョーとパーカーが、
なすすべもないまま、昔話を始めるシーンは切なくて○。
しかし、そんな和むシーンはごくわずか。

パーカーは安全バーを握ったまま眠ってしまったものだから、
手の皮が張りついて、うげぇ~。
ジョーは手のひらを裂きながらもケーブルを伝って支柱まで。
ハシゴで下りたところを狼に飛びかかられて、ストックで撃退。
助けを呼びに走りますが、ダンと同じ運命を辿ることに。

最後はリフトのネジがゆるんで飛び、
座席ごと落下したパーカーが命拾い、というオチです。

なんちゅうのか、憎めない作品で困ります。
このシチュエーション、傑作。
リフト代はきちんと払いましょう。

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