「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

今年も馬関まつり行ったよ!  ~掃海艇うくしま 編~

2015年09月09日 | 海上自衛隊


しばらくUPをサボっていたので、ようやく馬関まつり記事に突入します。


こちらも3回目となります。


一昨年 = いせ  昨年 = くにさき


じゃあ今年はっていうと・・・なんとまさかの3隻でして、


掃海艇うくしま、他用途支援艦あまくさ、ミサイル艇しらたか


という、なんとも不思議な組み合わせの3隻が


毎度のことながら、下関の方は恵まれていますねぇ・・・


と、軽くやっかみながらあるかぽーとに向かいました。







手荷物検査を終えると、正面は「あまくさ」なのですが、


前から順番に見ないとイヤな私は、先頭の「うくしま」に向かいました。



うくしまは、今回唯一の地元下関の、木造のおふね。


・・・って、私、FRPの掃海艇ってまだ見たことない気がする・・・たぶん。


で、ずっと気になっていたのが


この電光掲示板。


「ようこそ~。たのしんでくださいね」的な文字が流れ、


最後は顔文字がキュートな笑顔で締めくくってくれます


しかしこれ、普段は何に使っているんだろう?


と思ったら、


訓練の時に、見張り役の艇が、


「訓練中ですよ」


と、他の船舶に対してお知らせするためのものなんだそうです。


な~るほど。


そして、ブリッジに上がろうと中に入ったら・・・



艇長さんのお部屋が


このプレートカワイイ~


海辺のバーカウンターとかにありそう






そして、ラッタルを登って、ブリッジへ。


ここで気になったものはコレ。



艇長さんの席の前にあったものです。


いつも思いますが、木造掃海艇のブリッジは木製箇所が多く、


なんだか北欧のおうちみたいな暖かさがあって、ほっこりしますね~


・・・っていうと、「そうですか????」って言われるんですが


ちなみに、木造からFRPに変わっている経緯は、


もちろんコスト削減(高い米松使用だから)と言う理由ですが、


船大工がいないという問題もあるんだそうです


これは、なんか悲しいというか、切ない・・・


FRPだと、磁器コントロールが大変らしいです。








その後、後部に出ました。




久々の溺者ショット(笑)


顔、下向いてたから見えな~~~~~い。


気になる・・・。


と思いながら2時方向を見た。



この、いかにも医療器具みたいなのはナニ


そしてそこには、すごく丁寧に熱心に説明をしている方がいらしてて、


「ん?」


と思ってみていると、艇長さんでした。


根気強く、話終わるのを待って、万を持して質問。


「あの、コレはなんですか?」


「これは、潜水病になった人を入れるものです」


あれ????


減圧タンク(だっけ?)でした。


「・・・「ちはや」とか「ぶんご」のは、部屋みたいになっている、あれですか?」


「あ~、そうですね。大きい艦だと、部屋になっていますが、

 ここのは一人用ですので、こういうコンパクトサイズになっています」(←営業トークっぽい?(笑))


これは、潜水員がいる船には、民間船でもなんでも、


置くことを義務づけられているんだそうです。


そして、木槌にご注目~


これ、外から、中の人に


「今から海に入れるよ~」


とかコンコンやって合図をするためのモノらしいですね。


なんか、カワイイ


インターフォンもあるけど、割と木槌を使うらしいです。


・・・ところで、潜っていると、


海の中でもうねりがあったりして、酔うことがあるらしいですね。


海の中で酔うってどんななのかと・・・






いろいろお話伺った締めくくりは、


やはり「ペルシャ湾の軍艦旗」です。


「私も読みました


と笑顔で仰いました。


艇長さんともう少しお話したかったなぁ・・・。


と、名残惜しみつつ、上陸。








って、結局、この日もう一回見学させて頂いたんですけども(笑)


その時は、えらくイケメンの海曹さんがエスコートしてくれるという、


非常にラッキーな状態に


その時、対岸の門司の方を見ながら


「対岸までどのくらいあると思いますか?」


と言われ、


「ん~~~5キロくらいですか?」


と答えると


「あっ、たぶん、いい線行ってますよ


とやりとりしていた時に


「これ、見たことありますか?」


と出してくれた、横バージョンの望遠鏡。


「あっ、それ、まだ見たことないんです」


と、言ったら、覗かせてくれたのですが、


その前に、調整してくれている時のイケメンさん↓↓↓↓



・・・おい、顔写せよ、という声が聞こえてきそうですが、


すみませんね・・・


でも、本当に芸能人みたいな顔したイケメンさんでしたよ


すごく丁寧に色々説明してくださいましたしね。


ありがとうございました




実は、見学は1530までだったのですが、


うくしまは、その後でも、


見学したそうな人に対して、見学させて下さっていました。


パップ(機雷を見つける無人の機械)なんかはしまわれてましたが、


それでも、見学できるだけもうれしいですよね


ちなみにこの日、


手荷物検査場の目の前があまくさで、その流れでほとんどの人は、


後ろのミサイル艇に行っていたみたいで、


うくしまをスルーしてた人が多かったみたいなんですね。


この日はすさまじく暑かったので、


一番後ろのミサイル艇から、うくしままで歩いている途中で


心が折れた人が少なくなかった模様・・・。


手荷物検査の出口で、


「こちらの掃海艇から見学して下さい」


と一声かけるようにするとよかったんじゃないかなぁ


せっかくなので・・・。


・・・さて、では次に、そのあまくさにお邪魔いたします~。



三回目の護衛艦いせ洋上慰霊式   ~エピローグ~   

2015年09月08日 | 護衛艦いせ


なんだか、随分間があいてしまいました・・・。


すみません。


さて、ようやく最終回です。







洋上慰霊式が終わると、司令公室に戻ってお弁当を食べました。


毎回のことながら、ドック入り前はキッチンが使えないので、


どうしてもこうなります・・・。


ちなみに、お弁当は事前予約で400円ナリ。


食事後、コーヒーを頂きつつ、しばらく、なんだかんだとおしゃべりしていたのですが、


早くも入港ラッパがなりましたので、


私とOBさんは艦橋に上がることにしました。


しかし、何度来てもなかなか覚えられない、いせ艦内。


なぜか甲板に出てしまい、ここで近くの海士くんに声をかけます。


「すみません、艦橋に行きたいんですが・・・」


「あっ、はい。艦橋ですね。こちらです!」


とハキハキと答えてくれて、エスコートしてくれました。


道中


「いせは、2011年3月に就役しまして・・・」


と説明をしてくれたのが、なんか、かわいくてほっこりしました。


この二人は当然知っていることなんだけども、


エスコート中、お客様にちゃんと艦の説明をしようっていう


その心意気がうれしかったです。


真面目で責任感が強い子なんだろうなぁと思いますね


艦橋まで連れて行ってくれたあとも、


はいじゃあ、さよなら、じゃなくて、


OBさんは副長と、私はバリトンボイス通信士と話し込んでいる間も、


気がついたら、じっと待っててくれていたので、


お礼を言って戻ってもらいました。


いい子だな~~~~


・・・っていうか、もうちょっと早く気づいてあげられなくてごめんね・・・。


そして、その間、いせはドックに入渠します。


もちろん、この間の作業は乗員さんたちでなく、JMUの方々の手で行われる


・・・のですが、前回、すさまじく時間がかかりました


が、今回は、前回より早かった


ちなみに、私は上陸時間を1400と想定していたのですが、


・・・ふっふ・・・ぴったりでしたね~


どうでもいいことだけど、なんかうれしい(笑)









上陸が告げられ、いせを後にします・・・。


ここから、基地の正門までマイクロバスで移動。


その時、元伊勢砲術手の田部さんが最前列の席にいらっしゃいました。


「こんにちは!覚えていらっしゃいますか?」


とあいさつすると、


「おお~、見たような顔だなと思ってたよ」


と笑顔で言って頂き、うれしかったです。


隣の席の方が譲って下さったので、基地正門までの短い時間ですが、


久しぶりにお話しました。


「私はね、毎回、これが最後かもしれないと思って来るんです」


と仰ったので、


「・・・そんなこと言わないでください」


と言うと


「いや、そうなんですよ。そう思わないといけないんです。

 私の年代は、昨年は元気でも今年はどうなるかわからないんです。

 同期ももういなくなって、私一人です」


と言われるのを、悲しいような苦しいような気持ちで聞いていました。


ですが、最後別れ際に、


「だけど、足が動く限り行き続けますよ・・・海軍魂です


と言って、ニッと笑われました。


それは、海軍魂を持った最後の世代としての誇りが


純粋な少年のような笑顔に現れていました。


この田部さんの言葉と笑顔に触れた時、


不思議な安堵感でこちらも笑顔になりました。


また、お会いできる日を楽しみにしています


洋上慰霊式の日に、再会できたこと、本当にうれしかったです。






この日も、とても思い出深い1日となりました。


いせの皆さん、お世話になりました