「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

「宣戦布告」で日本の現実を感じてほしい

2016年05月01日 | 映画の感想


昨今の自衛隊人気、真に結構なことと思います。


…しかし、自衛隊の公式facebookページに寄せられるたくさんのコメントの多くに、私は違和感を感じることが少なくありません。


違和感の理由はいろいろあるのですが、その中の一つに、


自衛隊が精鋭部隊であれば国防は安心だと思っている人が少なくないことです。


言うまでもなく自衛隊の存在意義は、国民の生命と財産を護るためにあるのですが、


現実問題、現在の自衛隊では護ることはできない、ということを知らない人は案外多いようです。


これは、自衛隊自体に問題があるというよりは、もっと根本的な問題です。


それを視覚的に理解するには、この映画をご覧いただくのがよろしいでしょう。

宣戦布告



この動画で全編視聴可能ですので、ブログをお読みいただいた後に、ぜひともゆっくりとご覧いただきたいです。


この映画を観たら、普通の感覚を持ち合わせているなら、


「そんなバカな話があるのか?!」


と、誰もが思うでしょう。


しかし、誇張でも絵空事ではなく、映画のオリジナルでもなく、ほぼ現実に即した話であることを、少しでも多くの日本人に知ってほしいです。


現行法のままでは、いかに多くの自衛官や警官が、無駄に命を落とさねばならないかを、知ってほしいです。


私自身も、以前、この「日本は平和、という幻想」という記事の中で、同様のテーマを取り上げたことがあります。


この中でも書いているように、現状では、敵の命を大切にして同胞の命を見捨てる法律になっているのです。


それが、この映画を観ると、よりリアルに感じられるでしょう。


重火器を持つ敵から攻撃を受けて、仲間が撃たれても、現場は指揮所の上官に武器の使用許可を求め → 


→ 指揮所では最高司令官たる内閣総理大臣に、武器の使用許可を求めねばならず、


その許可が下りるまで、現場でたくさんの部下の命が次々に命を落としていくシーンを見てもなお、現行法に疑問を感じない人は、


利敵というだけでなく、人間らしい感情すらない人であろうと、私は思います。











また、この映画の中で、後半、事態が悪化し戦争状況になりつつある様子を見た時、政治家が


「…なんでこんなことになったんだ一体誰が宣戦布告をしたというのだ


と呻くような場面がありますが、現実はそんなものだと思いますね。


この映画の話で言えば、「事を大きくしたくない」という考えから、様子見 → 後手に回ってしまった結果、事態が悪化したわけです。


ですが、これもあながち映画の話というわけではなく、とてもリアルです。


この映画が作られたのは15年くらい前なので、現在は多少マシになっているとは思いますが、


それでも、自衛隊も軍隊同様に「ネガティブリスト」で行動できるようにならない限りは、同じ問題を孕み続けています。


同時に、シビリアンコントロールという言葉がありますが、無駄な法律にがんじがらめになっていて、


シビリアンコントロールですらないということが、大きな問題であるということが分かります。


法律に阻まれて、総理大臣が自衛隊を効果的に動かせないのですから。


ということで、この映画を観ると、自衛隊の最大の敵は「自国の法令」であることだとわかるでしょう。


…お願いだから、一人でも多くの人に、この映画を観てほしいです。


そして、日本が抱えている矛盾や問題に直面してほしいです。


自衛隊の矛盾は、憲法的に認められているかどうかという点ではありません。


国民の生命と財産を護るために存在しているのに、現実的にその使命を実行できない点にあるということを知って頂きたいと願う次第です。






こちらもよろしくお願いいたします

↓↓↓↓

チャンネルNippon みね姉の見た防人たちの素顔

ブログだけでは書ききれない、自衛隊の姿を綴っています。






【公式facebookページ】

「みね姉のひとりごと公式facebookページ」

※facebookをしていなくても、そのままクリックすれば見ることは可能です

※リアルタイムで、イベントレポートをお届けしています♪

※随時更新:自衛艦隊和歌集

※各艦ごとにUPしていますので、下にスクロールして頂くと、他の艦の和歌が読めます。

各艦の画像と、歌のイメージの図柄や場所などの画像も貼っていますので、

和歌と艦艇の雅やかな雰囲気をお楽しみいただけるとうれしいです





最新の画像もっと見る