「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

あれから3年・・・

2014年03月11日 | 日記
早いもので、もう3年なのですね。


まずは、震災でお亡くなりになった皆様のご冥福をお祈りいたします。





昨夜、ある震災の特番を見ていました。


開始20分くらいから観始めたのですが、


地震発生当時 ⇒ 48時間 ⇒ 72時間


と時系列で、自衛隊や警視庁、消防庁が様々な人々を救助する様子に従って、


生死の明暗を分けた行動にスポットを当てるという内容でした。


中でも印象に残ったのは、


護衛艦たかなみに救助された幼稚園の方々のお話です。


想像を絶する寒さと空腹に、


屋根の上で懸命にたえていた幼い園児たちや、


その園児たちをあらん限りの手を尽くして必死に守る、


保育士の先生方の姿勢には、ただただ息を飲むばかりでした。


日本人のDNAって、こういうことなのだろうと、思わずにいられません。


また、そのお話を淡々とされるのが、一層感情が動かされました。


先日紹介させていただいた、


「日本に自衛隊がいてよかった」


という本に、その幼稚園の皆さんの逸話も記されています。


その保育士さんは、


自衛官とあいさつする時は、朝も昼も夜も、


「ありがとうございます」


と仰っていて、不思議に思った園児が、


「先生、どうしてありがとうしかいわないの?」


と尋ねると、涙ながらに、


「もうね、ありがとうという言葉しかでてこないのよ」


と答えられたという事でした。











たくたんの方々がお亡くなりになり、


同時にたくさんの方々が、必死に生きるために耐え抜かれたその事態は、


例外なく、3年前のこの時間まで、


まさか数時間後に自分がそのような目に会うなどと言う事を想定していた人など、


誰一人いなかったのだと思うと、


自分自身をその場に置いてみる想像なりともしてみると、


自分の時間が無原則に保証されているわけではないのだと、


思わずにはいられません。


同時に、いつも自分の周囲に当たり前いる人々…


友達はもちろん、小うるさくてうざいと思いがちな両親や、夫や、妻が、


いなくなってしまうという事についても、考えずにはいられません。


この震災を生き残った方々は、


そういう想いを抱えながら、日々を大事に生きていらっしゃるのだろうと思います。


ですが、悲しいことに、せっかく生き残られても、


自殺する方も多いと聞き及びます。


様々な理由があるのだろうと推察しますが、


「自分ひとりが生き残ってしまった」


という自責の念で自ら命を絶たれる方もいらっしゃるようです。


それは、


過酷な状況を生き残る、ということは、


災害も戦争も変わらないのだと感じます。


そう思うと、


自衛隊という「戦わない軍隊」の存在意義を感じます。


以前書いたように、国防が主であって救助活動が主な任務ではないのですが、


「軍隊ではない」といいつつも、


日々、国防のための厳しい訓練を積んでいるからこそ、


隊員数より救った命の方が多い唯一の軍隊(的な存在)たり得たのだろうと思います。


敵と戦って国民を護るか、


苦難に陥った国民を救助するか、


方法が違うだけで、彼らにとっては、


国民のために自らを過酷な状況に身を置くことに違いはないのだろうと思います。


ただし前者は、自衛官は極めて、命を危険にさらすことになるので、


護って頂く側からすると、同列にはとても置けませんが…。






それに付随して、


以下、震災について、ではなく、


あくまで、その特番で気になったことを書かせて頂きます。


ちょっと、個人的に看過できないと思いましたので。


警視庁の方々が、救助に向かった下りでした。


当時現場にいた、ある警察官がさっそうと歩きながら状況を説明していました。


その警察官が、生存者を発見したというご自宅を3年ぶりの訪問、


救助者との感動の対面というわけです…が、


その発見時の映像が流れた時、


私は「え?」と思いました。


彼ら警視庁の捜索隊数名が自宅に入った時、


はっきりと、陸上自衛隊数名が、その生存者を救助していたのです。


その生存者は、半身不随の初老の男性。


半身不随ながら、懸命に2階に逃げて難を逃れていらしたとのことでしたが、


警視庁が自宅に入ってきた時は、


その方も自衛隊も、1階にいらっしゃいました。


半身不随で、衰弱もしている方が自力で階下に降りられたとは考えにくいので、


明らかに自衛隊が救助されたであろう、その男性を、


あたかも、警視庁の捜索隊が、発見・救助したかのように放送していました。


自衛隊の存在を、なかったかのような…いや、完全無視!


極論を言えば、どちらが助けようとも、


その方が助かったので、万事めでたし、なのですが、


ちょっと、これはねつ造と言ってもいいレベルの放送だと感じました。


(というか、それならそれで、もう少しうまく編集したらどうなんだと思いますが)


その警官も、恥ずかしげもなく、そのような収録に同意して撮影に臨んだのかと思うと、


嫌悪感を隠しきれません。


警視庁の捜索隊が必死に頑張ったPRがすごかったですね(笑)


「狭いバスの中で非常食を食べながら救助活動をした」とか。


それはそれで大変だったと思いますが、


だったら、自衛隊がどれだけの事をしてくれたか、もっと映せよ!と。


どっちが大変かなんて、比較するものではないと思うけど、


なんだろう、なんかこの作り方は、ちょっと我慢ならなかったです。


本当に大変だった方も、本当に発見・救助された警視庁の捜索隊も、


おそらくはいらっしゃるはずなので、


こういう報道は、被災者と救助隊の両方を侮辱していると言わざるをえません。


どちらが提案したのかはわかりませんけど…。


でも、こういう時でも、きっと自衛隊って


「あの時、救助隊が来てくれて助かりましたよ」(←事実そうなのかもだけど)


とかって言っちゃうんだろうな…。


「その人が助かることが一番なのだから、どっちでもいいんです」


って言うんだろうな。


最近、マスコミもさすがに自衛隊を取り上げないわけにはいかなくなったから、


報道数は増えたけど、


なんか、その分姑息な手段に出てきたな~とか思ったのは、私の気のせい?


被災者を利用してそういう作り方するのって、


本当に失礼だということが分からないくらい、マスコミってアホなんだなと痛感した次第です。


全体的な構成は悪くなかっただけに、非常に残念な番組でした。

















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