最近、よく思うことなのですが、
人を判断する時に、思想だけで判断すると、色々と見誤りますよね。
…もともと、私は、自虐史観教育の賜物で日本は悪い国だったと信じ込み、その後、田中芳樹の作品にのめりこんだことから、
かなり、左に傾いていた人間でした。
今の私からは、到底信じられないと思いますが、高校時代は
「自衛隊って、いろんな免許を取りにいくところでしょう?」
くらいにしか思っていませんでした(笑)
もっと正確にいうなら、軍隊ではないということを前提にバカにしていたんだと思います…(本当にすみません…)
高校時代は、銀河英雄の影響で、戦略とか戦術には興味があって、自衛隊にもそういう意味では興味はあったのですが、
なんというか、
「…でも、軍隊じゃないんだしなぁ…」
という考えが、脳裏にあった、生意気な高校生でした…。
しかし、
2010年のバンクーバーオリンピック、フィギュアスケートへの不信感から、日本の在日支配の闇に気づき、そこから、いろんなことを調べて、
保守へと傾いていき、保守どころか、これまで左に傾いていた分だけ、右に振り切った感じです(笑)
…さて、そういう、極端な振り切り方を、極端な性格の私がしてしまった場合、思考はとても極端な結論を出してします。
つまり、
サヨク = 悪
保守 = 善
という考えが根付きます。
そうすると、私の中で、人と出会うと、
「この人は、保守か否か?」
という目で見てしまいます。
相手が保守であれば、OK!仲良くしましょ~ということです。
保守層の中では、
「この人か保守かどうか?チェックリスト」
的なものがあり、政治家もそれに合致するかどうかだけで判断しがちです(笑)
例えばですが、
□ 靖国神社に肯定的か否か
□ 夫婦別姓に反対しているか否か
□ 原子力発電所問題に賛成しているか否か
□ 安保法制に賛成しているか否か
□ 自虐史観を持っていないか否か
□ 中国・韓国に批判的な立場か否か
…他にもいろいろあると思いますが、ざっと上げるとこんな感じではないでしょうか…(笑)(っていうか、これは私のチェックポイントでした)
人によっては、もっと多項目に渡る細かいチェックリストが存在していますよね(笑)
で、それぞれのチェック項目に、1つでも該当しない部分があると、
非国民とかサヨクのレッテルを貼りかねない、大変厳しい人々も存在します。
しかし、まぁ、これだけでは判断できないという、わりと当たり前のことに気づいていない人は、結構いるような気がします。
私自身もそうでした。
しかし、最近、facebook等で、様々な保守層の発言やコメントを見たり、自身も様々な人たちと関わってきて思ったことは、
思想と人間性は、必ずしも一致しないということです。
そして、保守の人ほど、このことに気づいていない気がします。
まぁ、ネトウヨは論外ですけどね(笑)
サヨクというのはその性質から、ルールやマナーを守るとか、伝統を守るとか、そういうことには無頓着で、自己の利益だけを追求しがちなので、
マナーやルール、伝統を重んじる保守に比べると、ひどい人格を持ち合わせている人間が多いと思うし、まともな人は希少であろうとは思います。
だからと言って、天皇陛下を敬っていようが、靖国神社参拝しようが、自衛隊支持者であろうが、何だろうが、
保守でもおかしな人だっているし、保守であることを騙って、自分が金儲けしようを企む人がいることは事実です。
…そこを見抜けずに、引っかかってしまったのが、田母神閣下の今回の事件でしょう…。
この事件に関しては、このブログでは言及しませんが、ご興味がおありの方は、こちらのブログを読まれるといいかと思います。
田母神閣下の強制捜査の実情が見えてきた!改正版
そんなわけで、「保守かどうか」ではなく、
「サヨクかどうか」の判断をして、「サヨクでなければOK
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_3.gif)
…で、私がやっぱりそうだなぁ、と思ったことというか、その事に関して確信したことがあります。
先日、石破茂大臣の講演に行ってまいりました。
先ほど上げたように、保守層のチェック項目はそれぞれ個々に持ち合わせていると思いますが、
私の項目は多くの保守層に、ほぼ共通するところではないかと推察します。
そして、この中の「靖国神社」と「自虐史観」にチェックがつかないことで有名で、それが故に、多くの保守勢やネトウヨから、
サヨクや売国奴呼ばわりされているのが、石破大臣です。
…私が、常々思っていたことなのですが、通常、民間人が政治家を判断する材料は、メディアかWebのほぼ2つに限定されていて、
本人の話を実際に聞く機会はほとんどないので、結局は、他人が評価した内容や情報によってしか判断することができない、ということが、
判断を誤らせてしまうのだということです。
余談ですが、私自身は、不思議と、そこそこの人数の著名な政治家にお会いする機会に恵まれました。
見かけただけの人もいれば、お話を交わした方もいます。
為人(ひととなり)というのは、それだけでわかるものではありませんが、それでも、実際にご本人を見たか見ていないかで、有名な人ほど
大きく印象を変えるものだと思います。
私の中で特に印象的だった方は、
麻生太郎副総理大臣
菅義偉内閣官房長官
そして、石破茂大臣です。
菅官房長官は、TVでは、まずもって笑顔を見たことがない方なので、笑われたことが意外というか、驚きました(笑)
現在、日本の政治家の中では一番好きです。
まぁ、おそらくですが、メディアが大嫌いな方なのではないかと推察します…
麻生副大臣は、失言が何かと取り上げられますが、実際にお聞きすると、発言がわりあい慎重だったんですよね。
どちらかというと、裏話などは、安部首相の方が気軽に面白おかしくお話しされていましたので、意外な感じでした。
ちなみに、お二人のお話を伺ったのは、お二人の下野時代…民主党政権当時です。
で、今回の石破大臣ですが、さすがに話がとても巧く、分かりやすかったのですが、
やっぱり、自民党で様々な大臣職を歴任してきただけあって、相当いろんな勉強もされているし、かなり頭がいい方だなと、改めて思いました。
感情論ではなく、論理的に話をされるのですが、だからと言って用意された文を淡々と話すのではなく、自分の言葉で想いを込めて話をされます。
そこで感じたことですが、石破大臣は少なくとも、日本の未来を先々まで非常に憂えている方だし、
日本を愛している気持ちを持った人だということです。
自虐史観者であろうが、靖国神社に参拝しないであろうが…。
ついでに書くと、大臣ご自身のブログを読む限り、単なる自虐史観者とは、やや違う感じがしました。
実際に石破大臣のお話を聞くと、
「自虐史観者だから、アウト
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_3.gif)
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と断罪するのもいかがなものかとも感じた、というのが正直な気持ちです。
少なくとも、その事だけで批判している多くのネトウヨや保守の人よりも、遥かに大きな責任を背負っている方で、
その責任に取り組んでいる方なのは間違いないので、その点には思いを致す必要があるのではないか、と思う次第です。
実際に深いお話をしたことがないので、わからない部分もありますけどね、もちろん。
そもそも、政治家の評価ポイントって「保守チェックリスト」に合致しているかどうかだけではないだろう、と思うわけです。
安保法制とか、重要な政策案に関わらないことであれば、ですがね。
…しかしまぁ、この人がいなかったら、
護衛艦ひゅうが、いせは誕生していなかったので、個人的には、それだけでありがとう( *´艸`)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart.gif)
同じ思想を有しているからと言って、
同じ対象を好きだからと言って、
同じ対象を嫌っているからと言って、
他の価値観まで同じというわけではない、という大前提を見落としている人が、現在、少なくないのではないでしょうか。
平たく言えば、私は中国・韓国が嫌いですが、だからと言って罵詈雑言を並べ立てただけのコメントを見ると辟易するし、
そういう人とは仲良くしたいとは、全く思いません。
嫌いな対象は同じですが、その人たちの精神性はその嫌いな対象と近しいように感じるからです。
ひどい人になると、中国を「シナと呼ばずに中国と呼ぶ」だけで、サヨク呼ばわりする人もいますし、
「自衛隊が戦争に行くのは見たくない」と書くだけで、平和主義の非国民扱いする人もいますので、
こういう人を果たして「保守」と呼んでいいものか、甚だ疑問です。
ちなみに、私が吐きそうになるくらいに大嫌いなのが、海上自衛隊の艦艇名に、「尖閣」「竹島」とつけたらいい、などとと言う輩です。
これを見るたびに、うんざりします(笑)
これに対して、苦言を呈しましたら
「自由な発想の何が悪いのか」
という反論がきましたが…そもそも「自由」とは何を言ってもいいということではないので、こういう場合に「自由」という言葉を振りかざすのは、
非常にサヨク的な言動だなぁと思います。
こういう名称を、冗談でも提案するということは、そもそも自衛隊に敬意を払っている人であるとは私はとても思えません。
「人それぞれの考えがある。何を言おうが自由」
ではないでしょう。
自由には責任が伴うわけで、得てして発言の自由や権利だけを主張する人間ほど、責任から逃げる傾向がありますよね(笑)
この手の、好き勝手と自由は違う、意味をはき違えている自分勝手な人たちが、昨今、様々な場所で迷惑をかけている事が増えています。
非常に残念で、悲しいことです。
今、日本人はいろんな意味で、多種多様で、複雑化しています。
誰と付き合うか、関わるか、その判断が非常に難しいのが、現代でしょう。
その判断を「思想」だけでするのは、いささか危険なのではないかと感じることが、最近よく思います。
保守チェックリスト、ではなく、自分のブレない価値観を持つことができる人が増えるといいなぁと願うし、
左にも右にも振り切った私としては、バランスのとれた人間でありたいと思う次第です。
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