「歩くZ旗」みね姉のひとりごと ~矜持 国を護るということ~

私たちを護ってくれている自衛隊を、私が護りたい!そんな気持ちで書いてきました。今は、自衛隊との日々の大切な記録です

練習艦隊遠洋航海お見送り ~横須賀基地にて~

2016年06月04日 | 海上自衛隊

長らく、更新お休みしてしまい、申し訳ございません…。


え~…実は先月18日に、練習艦隊の遠洋航海への出港をお見送りに行ってまいりました。


たまたま、別件で上京する予定だった日に、うまい具合に偶然、練習艦隊出港が入り込んできた(?)ため、お見送りに行かせて頂いた次第です。


一昨年の海上自衛隊カレンダーの3月の、かしま艦上に居並ぶ、真っ白い詰襟を来た実習幹部生たちを見て、


「いつか、この出港のお見送りに行ってみたい!!」


と思っていたのですが、ようやく叶いました。


実は、昨年もチャンスはあったのですが、連日の遠征により、体調とお財布両方の調子を崩し、断念する羽目になってしまったわけです。


そして、満を持しての今年


しかも、出港は横須賀から


こんなこともあろうかと、念のため、無駄に始発の飛行機を取っておいて本当によかった…(ノД`)・゜・。


…とはいえ、1000出港ってことでしたので、ギリギリの到着…。


最悪、出港していった「かしま」の後姿を見送る羽目になることを覚悟していたのですが、1000時10分前には基地正門に到着し、かつ、


並みいるご来賓の皆さまのご祝辞のおかげで、出港時間は大幅に遅れたため、無事にお見送りすることができました(笑)


いつもながら、自衛隊にかんしてだけは、持ってる私…。






息を切らしながら、なんとか岸壁にたどり着き「かしま」の前に向かいました。



…実は、珍しくひと月ぶりに目にするグレーのおふね…。


鉄分と塩分切れに犯されていた私は、久々に鉄分&塩分を補給することが叶ったのです


あぁ…幸せ…( *´艸`)



かしまの前で整列する実習幹部生たち。


ちなみに、この日は風が強く肌寒かったです。


その中、微動だにせずに、ご来賓の方々や海幕長のお話を聞く実習幹部たち。


ひと月の国内巡行を終えて、これから世界一周に旅経つのですが、皆さんの胸中はどのような想いなのでしょう…。


そう思いながら眺めていると、音楽隊の演奏が始まりました


「宇宙戦艦ヤマト」です


これ、いきなりすぎて、撮影間に合わなかったんですよね…。


で、そのあと…いよいよ実習幹部生たちが各艦に乗艦する時が来ました


たしか、練習艦隊司令官岩崎海将補が、海幕長に、


「只今より練習艦隊出港します!」


と告げられてから、だったと思います。


それから、軍艦行進曲の演奏が始まりました


陣取った場所がよすぎて(?)「あさぎり」乗艦の実習幹部生たちが目の前を通ってくれたのは良いのですが、ちょっと近すぎました(笑)

実習幹部生乗艦



…しかし、毎度思いますが、この様子をお見送りされる親御さんや奥様、彼女さんたちのご心中はいかばかりでしょう。


私だったら、息子・娘のこんな晴れ姿見ちゃったら、涙で前が見えなくなりそうです(笑)


そして、乗艦した実習幹部生たちがこちら…



まさにまさにこれですよ一昨年のカレンダー


やっと実際に見ることができました(ノД`)・゜・。








左奥には「あさぎり」



そして、私がいた場所の目の前には「かしま」。



「せとゆき」は、残念ながら、「かしま」の奥にいるため、まったく見えません…。


そして、このまっすぐに伸びるレッドカーペットに注目。



…分かります???


手前の黒いゴム部分に、白いタグがあってあるのが。


これ、ここに立たれる「エライ方々」の役職名が貼ってあったんです。


なので、皆さんがお揃いなるとこんな感じ…。





ね?(笑)


ところで、夏服は、幹部は白い靴になるのですが、これ、実習幹部生の時に初めて白い靴を履く時、ちょっと感慨深くなるそうですね。


「あぁ…ついに…」


みたいな。


そうだよなぁ…。








ところで、お見送りに来た人たちに、自衛艦旗が手渡されていたので、せっかくなのでこんなショットを…。



無理やり入れてみた(笑)


さて、そうこうしていると、「せとゆき」の出港ラッパが鳴り、「あさぎり」の出港ラッパが鳴って…って、


ちょっと記憶があいまいで申し訳ないのですが、確かほぼ同じ時間に出港したと思います…違ってたらごめんなさい…。



「あさぎり」に帽振れする「袖の金色の幅が広い方々」。




当然ながら、この方たちも、○十年前は、同様に出港していかれた訳なので、どのような想いで見送られているのかな?


と思っていたのですが、特に気になったのが、昨年の練習艦隊司令官でいらした仲畑海将補です。


昨年は、司令官としてお見送りされる側にいらしたわけなので、どのような胸中でお見送りされたのか、気になるところでした。


目の前にいらしたのですけどね、さすがにちょっと聞けなかったなぁ(笑)








さて、そんな中、息せき切って、ちょうど私の隣に駆け寄って来られた、年配のご婦人。


「おおっ?!」


と思ったのですが、そのご婦人、目の前の「かしま」艦上に並ぶ実習幹部生を見上げて


「ああっいたやっと見つけた…はぁ…間に合ったよかった…」


と、息も切れ切れに仰ったので、


「…ひょっとして、お孫さんがいらっしゃるんですか?」


と尋ねると、


「ええ…そうなんです…」


と。


「どちらにいらっしゃるんですか?」


「あの…一番先頭に


「え~~~~っ…そうなんですね…。よかったですね…間に合って」


「はい…よかったです…」


お孫さんの晴れ姿…これから、半年間の遠洋航海に旅経つお孫さんをお見送りするために、息せき切って走ってこられたその老婦人を見て、


違う、ということは分かってはいても、…昔の出征を見送りに来られているような錯覚を覚えました。


目的が違うだけで、出港の風景やお見送りするご家族のご心中に、言葉に出来ない共通点を感じたのです…感覚的なものなのですが…。


もちろん、死地に赴くのと全く違うことはよく理解していますが、以前、知人のご両親が、江田島の卒業式でご子息の出港を見送る時に、


同様の気持ちになられたことから、遠くに長期間出港する艦を見送る気持ちは、死地に赴くか否かに関わらず、


何かしら同様の、寂しい気持ちを抱かせるものなのではないかと思うのです。


このご婦人の息せき切ってお孫さんをお見送りに走ってこられた様子は、古から海外に遠征する船を見送ってきたご家族と、きっと同じお気持ちで、


同じ様子で、ずっと昔から繰り返されてきた光景なのだろうな…と感じながら「かしま」の船首付近に立っていらっしゃるお孫さんを見上げました。



おばあさまは、お孫さんの凛々しいお姿を見上げて、一生懸命手を振っていらっしゃいました。







やがて、「かしま」がゆっくりと動き出しました。



ちなみに、タグボートにも、お見送り艦艇にももれなく「UW」が掲げられています。


写真にあまり映っていなくて残念ですが、こういうのがたまらなく大好きですね~( *´艸`)


出港ラッパが鳴り響き、しばらくして「帽振れ」の号令がかかりました。



一斉に帽振れ。




せっかくなので、自衛艦旗バージョン。



自衛艦旗を振ってお見送りするご家族の皆さま。


半年後、成長されて帰国される日を待ち遠しく思われていることでしょう。


皆様が、無事に帰国され、晴れて初任幹部として赴任されるであろういづれかの艦艇で、お目にかかれる日を、私もとても楽しみにしています。


練習艦隊のご安航をお祈りしております。








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