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南英世の 「くろねこ日記」

なぜ秋にやらぬオリンピック

東京オリンピックまであと1年に迫った。いまさら言っても遅いのだが、なぜ夏に開催するのか? 日本には四季があり、もっといい季節はいっぱいある。実際、前回の東京オリンピックは10月に開かれた。

オリンピックが夏に開催される理由は、欧米のテレビ局の要請だという。なにしろ、IOCの全収入の約7割がテレビ局の放映権料で占められているため、スポンサーの意向を無視して日程を設定することはできないらしい。そのため、アメリカンフットボール、サッカー、バスケットなどの試合が少ない夏にオリンピックが行われることがこの30年ほど続いているらしい。

全くばかげた話だ。
4年に1回しか行われないオリンピック競技と、毎年行なわれるプロスポーツのどっちが大切か。ここはプロスポーツの日程を変更してオリンピックを優先するのが「常識」というものであろう。4年に1回のオリンピックを目指して努力をしてきた選手たちのことを思えば、最高の条件のもとで開催するのが主催者の最低限の守るべきルールである。利権にまみれ、選手ファーストで考えないIOCは腐りきっている。

2020年大会に10月開催でエントリーしたカタールは、一次選考で落選したという。理由はもちろん、開催日程がIOCの条件と合わなかったからである。日本もカタールと同じように10月開催でエントリーして落選したほうが良かったのではないか。それを「晴れることが多く、かつ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である」などという大ウソをついて、東京誘致に成功した。しかも、福島原発の放射の汚染は「完全に_コントロールされている」という嘘のおまけつきである。

酷暑の中で競技を行う選手も大変、観客も大変、大会関係者・ボランティアも大変。熱中症で死者が多数出ている日本の夏のことをIOC関係者は知っているのだろうか。
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