資産運用は分散投資が基本である。アベノミクスが始まった2013年以来、現金はなるべく持たず、株式、マンション、金、外貨などに分散して投資をしてきた。株式投資では失敗もあったが、それでもこの10年に限ってみれば株式を含めすべてプラスで推移している。
新型コロナウィルスが世界をパニックに陥れた2020年2月、株式が暴落した。この時よほど買おうかと迷ったが、世界恐慌になるのではないかと思って結局見送った。後から思えば絶好の仕込み時期であった。
考えてみれば、株式を大量に保有しているのは金持ちであり、その金持ちが政治家を操り政治を動かしている。だから、長期的に見れば株は下がるはずがない。単純な話である。日経新聞に出てくる細かな情報などに振り回される必要はない。もっと大所高所から政治経済をにらむ必要がある。
上のグラフは戦後日本経済の動きである。赤い線が実質経済成長率である。これを見ると、日本経済は約10年を周期に大きな変動に見舞われていることがわかる。
1965年 東京オリンピック直後
1974年 石油危機直後
1986年 円高不況による
1997年 山一証券・日本長期信用銀行などが倒産
2008年 リーマンショック
2020年 コロナショック
リーマンショックから15年、コロナショックから3年が過ぎた。たとえ世界恐慌並みのショックがあっても、金持ちは自分たちの資産を守るために必ず株式市場にテコ入れする。だから、暴落してみんなが真っ青になっているときこそが最良の買い場である。このことをこの15年間の経験でようやく理解した。
今度の暴落はいつか? 株を持っている人には申し訳ないが、次に暴落する日を今か今かと待っている。狙いは高利回りの配当。4~5パーセントの利回りを目指して、すでに銘柄も2~3社に絞り込んでいる。