5連休となった初日、天気もいいので以前から行きたかった信楽に行く。信楽は滋賀県にあるから、大阪からは近いだろうと思っていたら、どうしてどうして。片道2時間半、電車賃だけで往復4000円もかかった。初めて乗るJR草津線。貴生川駅で信楽高原鉄道に乗り換える。2両編成ながらきれいな車両だった。
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信楽に対する街のイメージは全くなかったが、訪れてみたら予想外に「田舎」だった。窯元や陶器の販売店はたくさんあり、街のいたるところに「たぬき」が並んでいる。道路わきにある案内に従いながら、テキトーに散策する。
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迷いながら歩いていると、偶然に「登り窯 宗陶苑」を見つける。本当は真っ先にここに来たかったのだが、裏道を歩いているうちに道に迷ってしまった。早速、工房の中を見せてもらう。
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登り窯というのは、山の斜面を利用し、最下部から頂上部までの間にいくつもの細長い「部屋」を作り、最下部で薪を燃やしてその余熱が上へ順に伝わるのを利用して焚き上げる窯のことをいう。
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登り窯に火が入るのは年に2回。狸や食器、傘立てなど、1回に約1万5000点ほどを7日7晩かけて焼き上げるという。信楽焼は、以前はこうした登り窯で生産されていたが、いまでは電気窯やガス窯が普及し、いま信楽で薪で焼き上げているのはここ宗陶苑だけだという。信楽焼と言えば「狸」のイメージだが、実際にはさまざまな日常雑器が作陶されており、なかにはおしゃれな水琴窟もあった。
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今回信楽を訪れたのは、単に信楽とはどんなところか見たかっただけである。何か記念に買って帰ろうなんて全く思ってもいなかった。ところが、ギャラリーで展示されている作品を見ているうちに、一つの兆子に魅せられてしまった。手ごろな大きさ、飾り気のない味わいのある焼き具合・・・。聞けば釉(うわぐすり)を使わない「焼き締め」という手法だという。
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「欲しい!」
見れば5000円の値札が付いている。ぐい飲みも付ければ5750円だ。今月はすでに書籍類だけで1万6千円、酒・ビールのまとめ買い1万4千円、今日の交通費で4千円を使っている。月4万円のお小遣いは既に破産状態だ(笑)。でも「欲しい」。
散々迷った挙句、登り窯を説明してくれた若女将が美人だったこともあって、「エイ、ヤッ」と買ってしまった(冒頭の写真)。
この日の晩酌のうまかったこと、うまかったこと。今まで焼き物が気に入ってほしいと思ったことなど一度もなかったのに、今回ばかりは「買ってよかった」と心底思った。作陶者および作陶歴を記した紙が添えられていたのもうれしかった。
散々迷った挙句、登り窯を説明してくれた若女将が美人だったこともあって、「エイ、ヤッ」と買ってしまった(冒頭の写真)。
この日の晩酌のうまかったこと、うまかったこと。今まで焼き物が気に入ってほしいと思ったことなど一度もなかったのに、今回ばかりは「買ってよかった」と心底思った。作陶者および作陶歴を記した紙が添えられていたのもうれしかった。
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