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南英世の 「くろねこ日記」

妻のトリセツ(男性脳と女性脳)

男性脳、女性脳という言い方がある。それによると女性脳は右脳と左脳をつなぐ脳梁が、男性と比べて20%太いので、生まれつき右脳と左脳の連携がいいのだという。最も専門家の間では「そんな違いはない」という人もいる。

『妻のトリセツ』(黒川伊保子著 講談社α新書)を読んだ。これを読むと、たしかに男性脳と女性脳があるのではないかと思う。夫婦を41年もやっていると、著者の言葉に「うんうん」納得することが多い。

「そもそも妻の怒りの理由は、今目の前で起きたことだけではない。過去の関連記憶の総決算として起こるものなのである。」「女性脳は、体験記憶に感情の見出しをつけて収納しているので、一つの出来事をトリガーにして、その見出しをフックに何十年分もの類似記憶を一気に展開する能力がある」。だから「10年も20年も前の出来事まで含めて、一気に何十発もの弾丸が飛んでくることになる」。

また、男性脳は「会話の主たる目的が問題解決である」のに対して、女性脳は「会話の目的は共感」であるという。だから、共感を求めてくる女性に「だったらこうすればいいじゃん」などと問題解決を提示しても、「思いやりがない」とか「私の話を聞いてくれない」などとなじられてしまう。

一方、女性の脳は「心の通信線」と「事実の通信線」の2本を使うが、男性は基本的に「事実の通信線」1本だという。だから男性脳にとっての愛の証は毎月給料を入れて「責務を果たすこと」なのに対して、女性脳は「私のことが好き?」「私がいないと淋しい?」と、いくつになっても愛の言葉が欲しいのだそうだ。

なるほど・・・
なっとく・・・

しかし、わかっちゃいるけどなかなか口に出して表現できないのが男性脳である。そこで著者は言う。
「共感するフリでいい」「妻から放たれる弾を10発から5発に減らすビジネス戦略」であると。

もっと若い時にこの本を読んでいたら、もっとうまくやって行けてたのかもしれない。まあ、いまからでも遅くはないだろうが・・・
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