NHK-BS1『大鵬のすべて』＆ＮＨＫ総合『巨人（長嶋×王）、大鵬、卵焼き』

『決定版！昭和の大横綱：大鵬のすべて』
~NHK-BS1:2013年3月1日（金）pm11:00～am1:50(150分)
＊pm11、am0、の各50分からニュースによる中断あり。

テレビが映したスポーツ６０年
『第２回：巨人 大鵬 卵焼き』
~ＮＨＫ総合:2013年3月1日(金)pm10:00～pm10:50(50分)

今年１月１９日に亡くなった昭和の大横綱：大鵬幸喜（本名：納谷幸喜）。
亡くなって直ちに国民栄誉賞に推挙され（遅すぎた）受賞。
力道山、大鵬、長嶋茂雄、王貞治。
戦後スポーツ界の傑出した４人の活躍は、
お茶の間のＴＶを通じ国民に大きな夢を与えた。

周知の事実なので文字にするが、
力道山さんは韓国、大鵬さんはロシア、王貞治さんは台湾と深く関係。
戦後日本を盛り立てた立役者達は国際色豊かであると同時に時代背景の複雑。

大鵬さんが自分にロシア人の血が流れていると知ったのは母親の死後の事だった。
『横綱の品格（双葉山著：原題は相撲求道録）』の序文に大鵬さんの思いが綴られる。
母親が亡くなるまで自分の生立ちを知らなかった理由としての母の決意。
大鵬さんの妻である芳子夫人に託された真実は１枚の写真。
「私が死んだらこれを渡してちょうだい、でもそれまでは絶対にダメよ！」。
女でひとつで育てられた大鵬さんが母が亡くなって知った父親の存在。
大鵬さんは大泣きし、
母親の気持ち（重荷となる出生の秘密を妻に託す）に感謝した。

世の中には知らずにいた方が良いことも多々ある。
本人が知らないことを他人が知る由もない。

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私は大鵬さんの全盛期を知らない。
ただ大鵬と言う名の偉大な力士がいることは認識していたし、
現役時代晩年（引退直前）の取り組みに微かな記憶が残る。
＊後に回想番組や多くのビデオテープで映像等を随時確認。

長嶋茂雄さんも同様でピーク時の長嶋さんを知らない。
漫画『巨人の星』に出てくる長嶋さんの入団エピソード。
王さんがラーメン屋の子供だった話も『巨人の星』で知った。
力道山についても漫画『ジャイアント台風』の中で認識。
＊梶原一騎世代は大山倍達もヘーシンク（東京五輪）も漫画から情報を得た。

ふとアニメの話題で思い出すのは、
テレビアニメ：『ミュンヘンへの道』。
松平監督率いる日本男子バレーボールチームが、
リアルタイムで金メダルに向かう道程を追った。
＊今思うとよくもあんなプレッシャーの中で、
金メダルを獲得したものだと感心する。

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わざと話を横道にずらした。
情報のない時代にスポーツをナビゲートした、
実名漫画とドキュメンタリーアニメ。
長嶋茂雄、王貞治、ジャイアント馬場、沢村忠、男子バレー。
＊みんなが私のアイドルでありヒーローだった。

今にして思うと、
マインドコントロール（刷込み）されたヒーロー達の記憶。
ただ“そのこと”がなければスポーツに興味を持ったか否か？

仮にフィクションにしてもスポーツのルールや選手の心の葛藤。
今とは違った情報媒体と活躍の裏のドラマの実態の伝達方法。
本当に楽しい時代（誇張と空想）だったと感謝しているし、
ヒーローがヒーローたり得た時代に育ったことを嬉しく思う。

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『決定版！昭和の大横綱：大鵬のすべて』
と、
『テレビが映したスポーツ６０年：第２回：巨人 大鵬 卵焼き』
の２つの番組。

『巨人、大鵬、卵焼き』は既にＢＳ１で放送（視聴）済。
長嶋さんの大学時代には市民の目はプロでなく６大学野球。
その長嶋さんがプロ野球に入団しデビュー戦で伝説の４連続三振。
＊その話（デビュー戦は１９５８年の春）も『巨人の星』で知った。

時代はテレビ中継と読売巨人軍。
正力松太郎の街頭テレビ戦略と日本テレビ。
そんな話が貴重映像と共に綴られていく。

『決定版！昭和の大横綱：大鵬のすべて』
大鵬の相撲は幼心にあまり記憶がない。
輪島、貴ノ花、魁傑の時代からが私の記憶。
強すぎて嫌われた北の湖と前出の人気力士。

その時代の力士（大鵬現役晩年とダブる）が、
北の富士、清国、琴桜、高見山、長谷川、龍虎、黒姫山、大受。
＊大鵬の最後の取組は貴ノ花（輪島との一番はなかった）。
横綱：玉の海が盲腸（虫垂炎）から不帰の人になった記憶は１９７１年。
＊番組ゲストの紺野美沙子さんは玉の海の死に号泣したと聞く。
私の母が良く言う曾祖父の思い出の言葉は、
「日本で一番の幸せ者は、男は大鵬、女は美智子（皇太子妃）だ」。

戦後の男たちの時代を支えた相撲、野球、ボクシング、プロレス。
スポーツに自分の願いを掛けて懸命に働いた高度成長期と団塊の世代。
期待に応える選手を自分にスライドさせ自らに発破をかけた男達。
ヒーローがヒーローたり得た時代のヒーローの記録。

『心技体』を実践し国民の模範となった大鵬幸喜、長嶋茂雄、王貞治。

３月１日午後１０時からＮＨＫ総合を見て、
同午後１１時からＢＳ１を視聴すれば、
合計４時間の大特集。

２つのスポーツ・ドキュメンタリー番組は、
日本の成長期を知る上でも貴重な資料。

併せてＢＳ－ＴＢＳでは、
３月２日午後１時から『白鵬と大鵬：最後の会話』
３月３日午後２時から『巨人軍最強伝説：長嶋茂雄vs王貞治』
を放送！

ぜひご覧ください。

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『決定版！昭和の大横綱：大鵬のすべて』
２０１３年１月に他界した大相撲の第４８代横綱、大鵬。
「巨人　大鵬　卵焼き」のフレーズで、
高度経済成長期の日本人に愛された大横綱の功績をたどる。
２度の６場所連続優勝を含む史上最多３２回の幕内最高優勝。
２場所全勝優勝を含む４５連勝。
そしてファンを熱狂させた柏戸とのライバル対決。
力士仲間や弟子たちから慕われた穏やかな素顔。
秘蔵映像とともにお伝えする永久保存版。
大鵬ファン必見の１５０分。
【出演】伊勢ノ海裕己茂，やくみつる，紺野美沙子
（ＮＨＫホームページ記事転載）

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テレビが映したスポーツ６０年
『第２回：巨人 大鵬 卵焼き』
ＴＶ６０年を記念してＴＶが伝えたスポーツの名場面をたっぷりご覧頂くシリーズ。
第２回はプロ野球ＯＮと横綱大鵬。
中高年には懐かしく若い人にはビックリする映像満載。六大学野球のスターだった長嶋茂雄選手がプロ野球デビューしたのは昭和３３年。
最初の打席の三振さえも見事だと話題になる。
サヨナラホームラン、華麗なフィールディングなど名場面は数々。
王貞治選手とともにプロ野球人気をけん引し巨人はＶ９を達成した。
もう一人のヒーローが昭和の大横綱・大鵬。
４５連勝などの大記録を残した。
高度経済成長で日本じゅうが元気いっぱいの時代に、
人々に笑顔を与えたヒーローたちの物語。
（ＮＨＫホームページ記事転載）

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＜関連番組：ＢＳ-ＴＢＳ＞

『白鵬と大鵬：最後の会話』
~BS-TBS:2013年3月2日(土)pm1：00～1：54

１月１７日：初場所５日目の早朝。
横綱白鵬はある場所へと向かっていた。
そこは白鵬が角界の父と慕う昭和の大横綱・大鵬こと納谷幸喜さんの自宅。
去年から体調を崩していた納谷さんをお見舞いに訪れたのだった。
白鵬はその場で納谷さんが打ち立てた金字塔：史上最多の優勝３２回を目指す、
と自らの決意を告げる。
そんな白鵬を納谷さんは厳しくも愛情に満ちた言葉で激励した。
わずか５分にも満たない２人の会話。
納谷さんはこの２日後にこの世を去る。
カメラが記録したのは最後の力を振り絞り後輩に道を示さんとする大横綱と、
その後継者たらんとする若き横綱との最後の会話だった…。
番組では、
白鵬が将来の夢のため自ら新弟子のスカウトに足を運ぶ姿や、
日本国籍取得に向けて揺れる胸の内、
母国モンゴルで見せた一人の青年としての素顔など、
白鵬のこの１年に密着取材。
大横綱・大鵬の生前最後の映像となった１月１７日の
『白鵬×大鵬・最後の会話』を軸に、
新たな高みを目指して戦った白鵬の初場所の舞台裏と、
大鵬から託された最後の言葉を胸に、
これから白鵬が歩んで行く相撲道を解き明かす。

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『巨人軍最強伝説：長嶋茂雄vs王貞治』
~BS-TBS:2013年3月3日(日)pm2：00～2：54

長嶋茂雄と王貞治。
プロ野球界のスーパースターが二人きりで対談する。
１９８３年にＴＢＳで放送された番組を当時の映像のままで放送。
２人の対談内容は多岐にわたる。
契約金の額。忘れ物のエピソード。天覧試合。
当事者が感じるＯＮ時代とは？そして引退について。
名場面あり珍場面あり、
もちろんミスター語録も満載の１時間。