『ヒストリー・オブ・ロックンロール(全10話)』
→ http://www.ch-ginga.jp/epg/?series_code=4921
2012年10月5日。
ビートルズのデビュー・シングル発売から50年の記念日。
只今BS1ではビートルズの“ゆる~い特番”を放送中。
翌10月6日&10月7日。
ロックの歴史を映像で辿る番組をスカパーで一挙放送。
番組タイトルはヒストリー・オブ・ロックンロール。
1995年にアメリカの放送局が制作した番組と認識している。
番組内容は初心者には、レア&レア。
ロック・ファンは必ず一度は見るべきロックの教科書。
BS1のビートルズ特集の数十倍の価値はあると私は推薦!
嬉しいニュースはCSスカパーで第1話~第8話までが無料放送。
*第9話と第10話は後日に有料放送される。
また、
DVDも販売されており私はDVD全5巻を既に視聴済み。
未視聴のロック・マニアは是非御覧ください。
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10月6日(土)午後2:00~午後3:05
#1:ロックンロール誕生!
10月6日(土)午後3:05~午後4:20
#2:グッド・ロッキン・トゥナイト
10月6日(土)午後4:20~午後5:25
#3:ブリティッシュ・バンドのアメリカ上陸
10月6日(土)午後5:25~夜6:25
#4:プラグ・イン
10月7日(日)午後2:00~午後3:05
#5:ザ・ザウンズ・オブ・ソウル
10月7日(日)午後3:05~午後4:15
#6:ウッドストック・ジェネレーションズ
10月7日(日)午後4:15~午後5:15
#7:ギター・ヒーローズ
10月7日(日)午後5:15~夜6:35
#8:華麗なる’70年代
10月13日(土)午後2:00~午後3:15
#9:パンク―ロックの破壊と蘇生
10月13日(土)午後3:15~午後4:25
#10:MTVが生んだスター達
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*DVD解説(Amazon.com)
本作『The History of Rock and Roll』は大長編であり、
制作者側の言葉を借りるなら非常に実り多いプロジェクトである。
ロックのエキスパートを目指す人にとっては、
入門および復習のきっかけになるだろう。
このシリーズが初登場したのは1995年。
計578分間・10エピソードが5枚のディスクに収められている(特典なし)。
製作総指揮の1人にクインシー・ジョーンズを迎え、
顧問にピーター・グラルニックとグリール・マーカス、
という権威あるライター陣を配した点は魅力的だ。
ロック以前の時代におけるブルースマンのマディ・ウォーターズや、
ブギ・ウギの巨匠ルイ・ジョーダンの活躍に始まりカート・コバーンの死を経て、
1990年半ばのロラパルーザ・フェスティバルの誕生までを網羅。
途中数多くの大物パフォーマーが登場し
(ビートルズが除外されているのは気になる)、
全編にわたって我々の目を釘付けにする。
マイナス面として構成の仕方が挙げられる。
演奏シーンが細かくカットされ、
語り手たちの顔がどんどん挿入されていくのだ。
このジャンルとしては典型的な手法だが、
音楽だけを楽しみたい向きは不満を覚えるはず。
さらにロック史を詳しく研究している人にとっては、
これといって新たな発見がないのも物足らないだろう。
とはいえ手放しで素晴らしい部分もいくつかある。
たとえばボブ・ディランのプロフィール(第5部「Plugging In」)、
ジェームズ・バートンやT-ボーン・ウォーカーといった、
渋めの偉人のクールな登場シーン(第7部「Guitar Heroes」)、
ジミ・ヘンドリックスやスティーリー・ダンや、
イギー・ポップの素顔を見られる貴重な記録。
(イギーは77年の「Dinah Shore Show」でおちゃらけているときの映像)
などだ。
ほかにも多くの見どころが全編に散りばめられている。
70年代を年代記風につづった第8部は驚くほど内容が濃い。
70年代といえばディスコや空疎なアリーナ・ロックで語られることが多く、
たくさんの大物アーティストたち
(ブルース・スプリングスティーン、ボブ・マーリー、スティービー・ワンダー)
が頭角を現した時代であることは忘れられがちだ。
第9部「Punk」は全エピソードの中でもっとも楽しめる一編。
結局、演奏をノー・カットで楽しめない点が本セットのアキレス腱となっている。
とはいえここで刺激を受けた視聴者は、
自分のヒーローをより詳しく取り上げた別の作品に手を伸ばすことになるだろう。
(Sam Graham)