カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

英語の好きな英語の先生

2010年12月03日 | カナダ
昨日はYorkvilleにある行きつけの店へ行ってヘアカットをしてきました。トロントに来てから、同店のYさんに散髪をしていただいています。彼女は、私よりも長くトロントの住んでいらっしる日本からの移住者で、ご主人が画家で、闊達でかわいいお嬢さん二人のお母さんでもあります。

散髪の合間に家族のこと、旅行のことなどいろいろ話をするのですが、昨日は談たまたま文通に及んで、Yさんや私が学生のころの「遠くにいる友達」とは手紙や電話でしかコミュニケーションする方法がなかったということをいろいろ話しました。ペンパルという言葉もありました。文通を通してできた友達のことです。今では死語でしょうか?

私が高校生のころ文通をしていた大阪や横浜の友達のことも思い出しました。今では音信不通です。それから、35年前は札幌と東京間で電話をすると1分100円でした。若い方には信じられないでしょうね。

Yさんの中学のときの英語の先生は無線ハムをしていて、世界中の人々と英語で会話して英語力を鍛え、この先生が教室に入ってくると、生徒たちにはすべて英語で話しかけられ、授業も身近なことを英語で表現させる努力をされていたという話を聞きました。当時としては、無類の英語の先生だったのでしょうね。素晴らしい先生です。

インターネットやEメールのなかった当時は、無線ハムがインターネットのような役割を担っていたのですね。ただそれは無線ハムを買うことができて操作できる、比較的小さな専門集団の道具であって、一般的にはあまり普及していませんでした。ところが、インターネットは今誰でもどこでも使えるようになって、その上で得られる情報はものすごく膨大なものに成長したわけです。無線ハムはそんな新しい時代の先駆け的なものだったのかもしれないな、とYさんの話を聞きながら思いました。

この英語の先生はかなり高齢になられた今も健在だとか。そして、カナダに住むYさんに時折手紙をくださるそうです。もちろん手紙はすべて英語だそうです。

ちょっといい話しですね。


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