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カナダ・エクスプレス

多倫多(トロント)在住の癌の基礎研究を専門にする科学者の自由時間ブログです。

松任谷由実『Smile Again』

2006年01月02日 | 音楽
愛知EXPO愛・地球博のライブコンサートでユーミンがアジアのミュージシャンと歌ったこの曲を、昨日(31日)の紅白に初めて出演したユーミンが上海からライブで聴かせてくれました。素晴らしい曲です。日本語(ユーミン)、韓国語(イム・ヒョンジュ)、中国語(アミン)、英語(ディック・リー)が見事なハーモニーになっていて、二胡の音色(シェイ・クー)がアジアの心の繊細さを奏でていました。アジアは一つ、世界は一つ。そして平和の尊さこそがすべてであるという、彼女のメッセージがこの曲の中から伝わってきます。過去のつらいことは忘れて、もう一度スマイルを、この気持ちを共有することができれば、世界中の人々が仲良く暮らせることでしょう。音楽という素晴らしい力をフルに使って活躍する、私の長年の心の友、ユーミンに拍手と激励を送りたいと思います。私と同世代の彼女が30年以上も音楽活動を続け、新しい試みや展開を常に見せてくれるので、私も自分の分野で、彼女のように信念をもって、グローバルで意義のある活動をしていきたいと思ってます。科学にも国境はありません。音楽と同様、国を超え、人種を超えて、人類の平和と繁栄に少しでも貢献していきたいというのが、2006年、年頭の私のビジョンです。

沖縄の音楽

2005年12月28日 | 音楽
久しぶりに音楽の話しです。数年前から日本では沖縄の音楽や食べ物が人気を集めているようですね。NHKの連続テレビ小説『ちゅらさん』も好評だったと聞きます。私もその頃から沖縄の音楽に魅せされて、いまでも時々CDを聴いています。中でも、「涙そうそう」、「島人ぬ宝」、「島唄」を聴くと、何だか懐かしい思いに浸らされます。先日日本へ行ったとき、韓国人の科学者とカラオケに同席する機会がありました。そこで、私は「涙そうそう」を披露しました。韓国人の彼にも、この歌のリズムは響くものがあったようで、いい歌だと言って聴いてくれした。おそらく、中国人にも、沖縄の歌の素晴らしさは理解してもらえるのではないでしょうか?沖縄は東アジアの国々の中心点にあります。それがゆえ、遠い昔から人々が行き来し、様々な文化の影響をうけながら独自の文化を築き上げてきました。昭和に入ってからの不幸な経験は、本当にこの島にとって辛い現実でしたが、それでも今に受け継がれているこの島の文化の途方もない価値を今に生きる我々は敬意をもって認識し、後世に引き継ぐ義務があると思います。今「ティンサグの花」を聴いています。心にしみる歌です。


JBL E80 スピーカー

2005年10月15日 | 音楽
最近、JBLのE80というフロアスピーカーを購入しました。通常900カナダドルの定価のものが650ドル(約5万5千円)という破格のセールでしたので、急いで店に行きました。前から欲しかったスピーカーが手に入り満足です。早速、チャイコフスキー、サミエル・バーバー、それにマイルス・デイビス、ビル・エバンス、オスカー・ピーターソン、それからユーミン、などなど種々雑多な音楽を鑑賞して、JBLの素晴らしい音に魅せられています。やはりスピーカーがいいと脳への刺激が違います。

Sarah McLachlan

2005年08月03日 | 音楽
Otake様:レッドツエッペリンにシカゴですか?懐かしいですね。「天国への階段」、貴兄が興奮していた当時の様子が目に浮かんできます。

キャロル・キングにせよ、若い読者の方には、何のこっちゃ?という反応かもしれませんね。そこで、私の好きな比較的新しいシンガーをご紹介いたします。一押しは、カナダの女性シンガーソングライターのSarah McLachlanです。彼女は、とても美しいメロディーを作り出す才能の持ち主で、スケールの大きな曲や情緒に富んだ詩的な曲を数多く生み出しています。アルバム「Surfacing」、「Rarities, B-sides」、「Mirrorball」が特にお勧めです。北米ではかなり有名だと思うのですが、日本ではどうなのでしょうか?Otake様、他の読者の方々、ご存知でしたでしょうか?もし、ご存知でないようでしたら、一度聴いてみてください。手始めに彼女のヒットソング「I will remember you」あたりをお勧めします。

キャロル・キング

2005年07月30日 | 音楽
久しぶりに音楽の話です。いつも行くスターバックスでキャロル・キングが流れていました。レジの近くに彼女の「The living room tour」というCDを発見し、思わず買ってしまいました。キャロル・キングは高校時代によく聴きました。もう30年以上も前のことです。"It's too late", "So far away", "You've got a friend"などの彼女の名曲を聴くとあの頃の情景が浮かび上がってきます。不確定さに心を悩ませていた頃の、けだるい夏の昼下がりといった感じでしょうか...。多感な青年期の思い出の中に、キャロル・キングがいました。「タペストリー」というタイトルのアルバムは、本当に素晴らしく、当時何度も何度も繰り返し聴きました。音楽が30年以上間眠っていた記憶を呼び起こしてくれます。五感と脳の記憶回路がつながっていることを教えてくれます。そして、音楽を通してつながる人と人との心の通い合い。いい音楽のおかげですべてが素晴らしく感じる、さわやかな土曜の朝です。

二胡の音色

2005年04月28日 | 音楽
中国の弦楽器、二胡の音色は何とももの悲しい哀愁漂う美しさを持つ。そういう感覚を抱くのは、どうも私だけでなく日本人の多くの方が感じられるようである。モンゴルの民謡を聴くと、歌い手の声の調子は、日本の民謡のこぶしの回し方とまったくよく似ていて、これにも心を動かされる。たとえば、モンゴル人のKhongorzul嬢の歌う『The River Herlen』をお聴き願いたい。民謡が特にお好きな方でなくても、しびれるだろう。音楽は文化であり、そして文化は人類の歴史を反映している。我々アジアで生まれた人間は、46億年の地球の歴史のなかで、高々数千年の間に様々な形で相互作用し、あるいは分裂してきた。しかしながら、以前共有した文化や音楽に対する感情は、なおかつ我々アジア人のDNAの中に刻まれているのである。二胡の音色を聴いたり、モンゴルの民謡を聴いたりすると、ふと、そんな思いをはせるのである。

House of Flying Daggers

2005年04月02日 | 音楽
久しぶりにいい映画を見たというか、素晴らしい映画音楽を聴いた。最近私が映画を見るのは、ほとんどが飛行機の中であるが、先月の日本行きのフライトで見た「House of Flying Daggers」(日本でのタイトルはLOVERS)に用いられている音楽は、実に素晴らしかった。この映画は中国の人気監督・Yimou Zhangの作品で、主演女優のZiyi Zhangがこの作品で光り輝いていて、共演のTakeshi Kaneshiro、Andy Lauの二人を含めた、特撮による超人的なアクションには目を見張るものがあった。それから、背景の山々、竹林、季節の移り変わりが見事な色彩で表現されていて、その美しさに引き込まれそうである。ストーリー自身も、エッと驚かせる展開はあるものの比較的単純で分かりやすく、アクションとラブストーリーが、少しぎこちないものの、何とかうまくブレンドされていて、楽しめる作品に仕上がっている。音楽はShigeru Umebayashiという日本人作曲家で、テーマ曲Loversの美しい旋律が中国の壮大な風景と見事にマッチしている。その他の曲もどれも美しいメロディーばかりで、中国的というかアジア的というか、その雰囲気を見事にかもし出している。最後に同テーマ曲をキャサリン・バトルが歌っていて、その流れるようなソプラノと物悲しい二胡の旋律が何ともいえないハーモニーをかもし出している。東西の調和がうまく表現されていて、これはもうスタンダードの域に達している。同テーマ曲のオーケストラ・バージョンもラストシーンの深々と降る雪の景色と見事にマッチしていた。とにかく音楽が素晴らしかった。