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daily mikissimo

ラットマン

2021-08-15 12:13:25 | 
ラットマン』 道尾秀介 読了

~結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮は、
ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。
次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。
事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が
呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは―。~

推理小説を読むのはいつ以来かしら
その分野からというよりどちらかというと
“バンド”“スタジオ”ってワードに興味を持ち購入した本

最初は「主犯が分かった中での物語」と理解していたら
途中でそれが違うことに気づき
なるほどそういうことかと思ったことさえも
やっぱり違っているとわかる
それが最後まで

同じ景色を見ても人によって感じ方が違う
それを写真におさめたり文章にすることで
人への伝わり方はもっと異なってくる

小説を読むときのおもしろいことの一つに
文字を追いながら頭の中に自分なりの景色を描けるということがある
ここが映画(映像)で見るのと決定的に違うところ

そんな読者の理解自由度が高い小説で
これだけまんまと“勘違い”させられるとは

後半3分の2ほどは一気読み
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