090909

daily mikissimo

大天使はミモザの香り

2024-08-22 20:24:33 | 
『大天使はミモザの香り』 高野史緒 読了

~音羽光子、四十二歳独身彼氏なし。
仕事はあまりぱっとしないが、アマチュア・オーケストラで
ヴァイオリンを弾く時間が幸福だ。光子の新しい“相方”は、
高校一年生の「逸材」小林拓人。演奏に参加した
レセプションから、時価二億のヴァイオリンの名器
“ミモザ”が突然消え、一緒にその謎を追うことになるが!?~

主人公の設定が好み
仕事はぱっとせずアマオケの2ndヴァイオリン奏者
そう、誰もがぱっとした人生を送るわけでなく
それでいいのと思わせてくれる

「誰もがそんなに輝いたり自分の殻を
破ったりしなきゃいけないのでしょうか?
なんにでも挑戦して、成功して、いつでも主役に
なろうとしなければいけないのでしょうか?
私はそうは思っていません。」
このくだりを読んで妙に納得

大人になってから私は本(小説)が好きになって
鞄の中に小説が入ってないと落ち着かないくらい
本を読みながら色んな人生を吸収し
色んな考え方を味わえるようになった
それでもまだまだアウトプットが苦手で
特に自分の“想い”を伝えることが出来ず
内に熱がこもったような状態によく陥る
だからこそ、自分の考えに近いものが文字に
なっているのを見ると心が解放されるんだ

「私の地味な世界の中で、私は自分に見合った
地味な努力をして、精いっぱい生きているのです。
それが私です。」
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