ブログへの掲載が遅くなってしまいましたが、12月13日(土)の午前中は豊田自然観察の森で西三河自然観察会の定例観察会がありました。
なにの形に見えますか?
今回のテーマは「冬芽と木の実」です。
このあたりの雑木林では、まだ木の葉が残っている樹木も多いのですが、冬の寒さを耐え、来春の芽吹きに備えている樹木も多くあります。
下は、ある樹木の冬芽の姿ですが、結構おもしろい形をしています。
植物好きの人たちは、この冬芽の形と樹皮から樹木の名前を識別するそうです。
私はあまり識別にこだわることよりも、形のおもしろさに着目したいと思っています。みなさんにはこの冬芽の形は、何に見えますか?
また冬というと、色彩が乏しいように思いますが、冬に実をつけ力のみの中にも、極彩色のものもあります。
ルビー色はフユイチゴ。紫色はムラサキシキブの仲間の実です。
なお、冒頭の写真は「コツクバネウツギ」の実です。まさに名は体を表す…ですね。
文章や写真ではお伝えできませんが、この日の森はタカノツメの落ち葉の芳しい香りで包まれていました。みなさんにも、ぜひ嗅いでいただきたいと思うのですが、こればかりは、実際にこの森に来ていただくしかないのが残念です…。
冬の自然のというと、茶色一色の単調な色彩と枯れ枝や落ち葉しかないように思われがちですが、しっかり腰を据えて観察すると、意外なほど鮮やかな色彩やおもしろい形のものを観ることができます。
そして、よく注意を払っていると、いろいろな生き物の冬の暮らしをかいま見ることもできます。
残念ながら、実際の自然観察会では、どうしても生き物の名前の識別中心になりがちです。
個人的には、もっと自然のなかにある形や色彩にこだわり、五感を使って自然を感じることで、自然と一体感を持つことで、私たちは常に自然の中にいることを感じてもらうことを、大切にしたいと思っています。
実はこれがすごく難しいことなのですが…(^_^;)。