本日の葦毛湿原の様子
毎月第2日曜日は、豊橋市にある「葦毛湿原」で、東三河野鳥同好会の探鳥会が開かれています。
今日は少し早起きして、この探鳥会の参加してきました。
ちなみに、葦毛は「あしげ」ではなく「いもう」と読みます。なんでも源頼朝の葦毛の愛馬がこのあたりで落命したことから、「葦毛」という地名になったそうですが、なぜ「いもう」と読むのかは…。
さて、8時30分の集合時間に9名のメンバーが集まりました。夏休みも始まっているせいか、いつもより参加者は少なめです。
さすがに盛夏ということもあり、駐車場やその周辺でツクツクホウシ,ニイニイゼミ,クマゼミ,アブラゼミ。そしてヒグラシと5種類のセミの合唱が聴けました。
ヒグラシです
雑談をしながら、湿原内の木道を歩きますが、肝心の野鳥たちはなかなか姿を見せてくれません。中はあきらめていたところに、アオゲラが「ケッ」「ケッ」と鳴きながら目の前の林に入っていきました。
すかさず「ポンちゃん」と叫びましたが、誰も反応せず…。(これがわかったあなたは、絶対に「マニア」です。)
遠くに見える山並みに、ほんの一瞬ですが猛禽を見つけた人がいました。翼が細長かったとのことでミサゴ(?)というこになりました。私を含め普通の人ではまず「見つけ」られません…。
約2時間ほど湿地を歩き終盤に近づいたところでで、キビタキの若鳥が私たちを見送り(?)してくれました。
今日は、野鳥も夏休みなのか12種類ほどしか確認できませんでしたが、アオゲラの飛翔一つで満足できる探鳥会でした。
とはいっても野鳥以外の生き物たちは大盛況で、昆虫類ではセミ以外でも、金属光沢のきれいなチョウトンボに始まり、オニヤンマ,コシアキトンボ,シオカラトンボ,ショウジョウトンボなどのトンボ類が見られました。
チョウの仲間では、これも珍しいジャコウアゲハ,モンキアゲハ,クロアゲハ,アオスジアゲハなどのアゲハ類、ミスジチョウやルリタテハなどが乱舞していました。
ジャコウアゲハ
また、湿地の植物たちも賑に夏の姿を魅せつけてくれました。
3種類のミミカキクサやトウカイコモウセンゴケやモウセンゴケナ等の食虫植物たちも花をつけていました。また、サギソウも白い可憐な花を咲かせていました。
サギソウの花
なお、葦毛湿原の探鳥会は、一般の方、初心者の方も参加していただけます。
一応(?)「探鳥会」ですが、葦毛湿地は東海地方の代表的な湿地です、元々の自然が残されていることから、四季折々の生き物たちの姿を見て楽しんでいます。
もしよろしければ、毎月第2日曜 午前8時30分に双眼鏡を持って駐車場にお越しください。