目が覚めると、もうお昼近くになっていました。
釣り場にいる時間はあと1時間あまり…。
まだまだ気持ち悪さは残っていましたが、釣り竿にしがみつくように釣りを再開しました。
さっそく「あたり」があったので、あわせるといきなり釣り糸がたるみ始めました。リールを巻いても、糸はたるんだまま。最後のところで少しだけ抵抗がありましたが、釣り上がった魚は15cmほどの大きさの「キタマクラ」。フグの仲間の魚で、もちろん毒があります。名前の由来は食べるとまくらをきたにしてねることになるからだとか。
船にあげ写真を撮ろうとしたのですが、「毒のあるあぶない魚だから」と船長のアシスタントくんに、海に捨てられてしまいました。(^_^;)
この船には、いつもこのアシスタント君が乗り組んでいて、エサが無くなると配ってくれたり、糸がからんだときなどは、素早く糸を直してくれたりと大活躍なのです。特にお祭りしたときは、彼が中に入ってくれるので、釣り客同士がトラブることもありません。
そのあとは、前と同じサイズのイサキが2枚とソウダガツオが1本上がりました。
はじめて見る生きたソーダガツオは銀色に輝いていて、とてもきれいな魚でした。
痛むのが早く市場流通性が低い魚なので、魚屋さんで見ることはまずありません。
少しかわいそうでしたが、生きたままえらと内臓を取り、しっかりと血抜きをしたあとにクーラーボックスに入れ、氷水付けにしました。
定刻が来て港に戻りましたが、この日の釣果は、30cm弱の大きなイサキが5枚。ソウダガツオ1本でした。
それにしても船に酔っていなければ、結構たくさん釣れたのではないかと思うと残念ではなりません。
今回釣り上げたイサキは、刺身と塩焼きで美味しくいただきました。
また、ソウダガツオは、マルソウダという種類のようで、血には微毒性があるとのこと。釣り上げたところでしっかり血抜きをしたので、刺身にして食べましたが、これが想定外なほど美味しくて…。
新鮮で美味しい魚をいただいてしまうと、魚釣りもやめられなくなりそうです。
※マルソウダを生食されるときは、食中毒の症状が出ることもあります。あくまで自己責任でお願いします。