身の程知らずの独り言

音楽的にも文学的にもダメダメな♀が、身の程もわきまえず、好き勝手な戯言(主に、中島みゆきさん)を記しております。

みゆきさんの言葉選び、その26「Nobody Is Right」 再び

2020-05-17 14:23:00 | 中島みゆきさん(言葉選び)
「Nobody Is Right」については2015.920に、
"みゆきさんの言葉選び、その21「Nobody Is Right」"
に、「earth music&ecology」のCMで、宮崎あおいさんがこの曲を歌われたのに絡めて書きました。

この時、CMの影響かアクセス数が恐ろしく増えてビックリしたんですが、この記事へのアクセスが昨日(2020.5.16)から、また急激に増えていて、驚いています。

このような状況だからでしょうか?

上記の記事は、この曲のことを知ってる方々を前提に書いたので、CMで興味を持った方々には非常に不親切で意味不明にな内容になっていました。

なので、その補足をUPしたのですが、
"みゆきさんの言葉選び、その21「Nobody Is Right」"補足と蛇足(2015.9.25)

この時は、歌詞の一部抜粋しかできず、やはり、わかりにくかったと思います。

すみません。m(_ _)m

JASRACの許諾承認がある今なら歌詞をフルバージョンで掲載できるので、以下に表示します。

「Nobody Is Right」
(『I Love You,答えてくれ』収録 2007年発売)

♪Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right,
Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right,
Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right,
Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right,

もしも私が全て正しくて とても正しくて 周りを見れば
世にある限り全てのものは 私以外は間違いばかり
もしもあなたが全て正しくて とても正しくて 周りを見れば
世にある限り全てのものは あなた以外は間違いばかり
つらいだろうね その1日は
嫌いな人しか 出会えない
寒いだろうね その一生は
軽蔑だけしか いだけない
正しさと正しさとが 相容れないのはいったい何故なんだ
Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right,
正しさは
Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right,
道具じゃない

♪悪い人などいないだなんて あいにくですが頷けません
正しい人こそいないんじゃないか カンペキ正しいってどういう人だ
争う人は正しさを説く 正しさゆえの争いを説く
その正しさは気分がいいか
正しさの勝利が気分いいんじゃないのか
つらいだろうね その1日は
嫌いな人しか 出会えない
寒いだろうね その一生は
軽蔑だけしか いだけない
正しさと正しさとが 相容れないのはいったい何故なんだ
Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right,
正しさは
Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right,
道具じゃない

Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right,
正しさは
Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right, Nobody Is Right,
道具じゃない

この詞を見ていただければ、それだけで十分だと思います。

興味を持った方は、是非実際にみゆきさんの声で聴いてみてください。

『I Love You,答えてくれ』というアルバムに収録されていますが、この曲だけダウンロードすることもできますから。

以下は、先の記事にも書いたことを少々。

歌詞をフルバージョンで載せたら、私が、グダグダ書くことはないんですが、よろしければ、もう少しお付き合いください。

補足でも書きましたが、
『♪もしも私が全て正しくて ~』

『私』からはじまります。
そして、
『もしもあなたが~』となります。

まず、我が身を省みて、同じことを相手に諭します。

つまり、相手を糾弾する曲ではないんです。

2番の歌詞は、本質をズバリ突いていて、グウの音もでないと思います。

『♪正しい人こそいないんじゃないか カンペキ正しいってどういう人だ』
『♪その正しさは気分がいいか
正しさの勝利が気分いいんじゃないのか』

そして、前にも書きましたが、私が、この曲で一番惹かれるフレーズが、
『♪つらいだろうね その1日は
嫌いな人しか 出会えない
寒いだろうね その一生は
軽蔑だけしか いだけない

1番、2番ともに歌われるこのフレーズに、この曲の凄さを感じるんですよ。

最初は、正しいと主張する人のことまで、思い至ってることが、強く印象に残ったんです。

そこまで、想像しているところが。

自分を絶体正しいと信じられる人には、この想像力がないんだと思うんですよね。

このフレーズを皮肉や揶揄と受けとる人もいると思いますが、揶揄や皮肉というより、私は憐れみだと思いす。

そして、何回も聴いているうちに、正しさを主張しようとする自分にもむけられてると思うようになりました。

みゆきさんの曲って、糾弾する面もありますが、多くは自分にかえってくると感じるんです。

自分の負の部分も糾弾していると。

だから、
『♪もしも私が全て正しくて』
から、はじまり、
安易に『正しさ』を振りかざすことを戒めるように、
『正しさ』は、『道具じゃない』
と、結んでいるんだと。

人の弱さ愚かさを描いて、己の弱さ愚かさに向き合う曲が、みゆきさんにはいくつもあります。

その歌詞を紹介しようとしたのですが、文字数制限に引っ掛かってしまって、泣く泣く削除。
(新アプリになってから、文字数制限ができたんです。(TT))

思い付いた曲名だけ
「風にならないか」(『LOVE OR NOTHING』)、
「PAIN」(『月-WINGS』)、
「ベッドルーム」(『常夜灯』)等々。

興味のある方は、是非聴いてみてくださいませ。

今回ほど、JASRACに申し込んで良かったと思ったことはありません。

もうすぐ、更新なので忘れないようにしないと。f(^^;

お読みいただき、ありがとうございました。(^^)

では、また。(^-^)

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8 コメント

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Unknown (cookie)
2020-05-17 22:56:28
mihanaさん、こんにちは。

gooブログの文字数制限、やっぱり最近のことなんですね。私はPC版ですが、先日記事を書いていたら同じく文字数制限に引っかかって、「こんなこと今まで一度もなかったのになあ」と不思議だったんです。そこまで長く書いていなくても制限に引っかかりますよね。まあ私の場合は短文修行としてちょうどいいかもです^_^;

普段テレビを見ないので宮崎さんのCMも拝見したことはないのですが、今回mihanaさんが全文載せてくださった「Nobody Is Right」の歌詞を読みながら、みゆきさんが谷川さんの「うそとほんと」の詩がお好きだと仰っていたことを思い出しました。
きっとみゆきさんは100%ほんと、100%うそというような感覚(物の見方)とは相容れない方なのだろうな、と。もちろん谷川さんも。(私もです)。それは「せいぎ」や「ただしさ」にも言い換えられるのだろうな、と。

mihanaさんが特にお好きだと仰っている部分(「つらいだろうね~」)、みゆきさんらしい心の大きさと優しさが感じられてとってもいいですね。
でもこの歌の中でこういう部分に注目されるmihanaさんの優しさも、私は同じくらい好きです(^^)

いつも私の知らないみゆきさんの素敵な歌を教えてくださり、本当にありがとうございます。
早速みゆきさんの歌声で聴いてみたいと思います!
Unknown (mihana223)
2020-05-18 00:48:09
cookieさん、コメントをありがとうございます。(^^)

文字数制限、最近だと思います。
突然、赤字で警告されて、ビックリしました。
私にしたら、そんなに書いてるつもりがなかったので、本当にビックリ!
この程度で制限されたら、これからが思いやられます。(TT)

宮崎あおいさんのCMは、5年も前ですし、それほど話題になったわけではないので、ご存知なくても不思議ではありません。
ただ、それでも、テレビCMの影響は大きくて、最初の記事を書いた時はアクセスが普段の3倍、四桁を超えたのには驚きました。
小心者の私は、そこまでいくと怖くなってしまい、それからは、世間的にタイムリーな話題やストレートなタイトルは避けるようにしてたんですが、何故かまた、その記事へのアクセスが異常に増えて。
本当に、不思議です。
ただ読み返すと、記事としてはあまりに不親切だったので、全歌詞載せて、再構成したのですが、cookieさんの興味を引いたのなら、書いた甲斐がありました。(^^)v

谷川先生の『うそとほんと』。
確かに、そうですね。
ありがとうございます。
漠然としていた思考がまとまった気がします。
『うそとほんと』は、ものの本質を見なくてはならないし、考えなければいけないからシンドイんですよね。
だから、人は二者択一に単純化して楽をしたがる。
楽だし、傷つかないから。
世の中には、全否定できるものも、全肯定できるものもないのに。
単純化して、己が正義だけを信じる人は楽かもしれないけど、本当は幸せではないんんじゃないかというのが、
『♪つらいだろうね~』
の部分。
cookieさんのご指摘で、そんなふうに思えてきました。
みゆきさんの人に対しての眼差しのあたたかさ、深さを感じます。
で、その眼差しが、愛しいんですよね。

何か、変なまとめで、すみません。m(_ _)m
私の中では、勝手にまとまった気がしてるのですが、、、。f(^^;

是非、みゆきさん声で聴いてみてください。
字数制限で、曲名しかあげられなかった3曲も、機会があれば是非。(^^)

ありがとうございました。(^-^)
Unknown (cookie)
2020-05-18 02:33:17
自分が「100%正しい」「100%正義」と信じて疑わない者同士が相容れることは、絶対にあり得ないですものね。
そしてどちらも「つらくて」「寒くて」幸福ではないわけですから、何もいいことはないですね。。。

ブログのアクセス数は、時々「なぜこの記事が!?」現象、起きますよね。大抵はテレビの放送が関係していることが多いですが、全く理由がわからないことも多いです。

では、また(^-^)
こちらこそ本当にありがとうございました。
Unknown (mihana223)
2020-05-18 07:24:24
cookieさん、再コメント、ありがとうございます。(^^)

日本には、"相身互い"って言葉がありますよね。
相入れないより、お互いを理解し合う方が幸せになれると、考えられてきたってことじゃないですかね。

本当に、謎の増加で少し不気味です。
小心者なので、原因不明は嫌いなんですが、、、(-_-;)
まあ、cookieさんのように、聴いてみようと思う方が1人でも増えれば、それで良いのですけど。f(^^;

再コメントしていただきまして、ありがとうございました。(^-^)
「Nobody Is Right」 再び・・・・ (aishotaai)
2020-05-19 16:45:46
こんにちは、この曲(歌詞)も本当に心に突き刺さってきて考えさせられた一曲でした。
「歌詞」だけ読んだときに確かに言われてみれば当たり前のこと、当然だなと思いました。
でも、日常そんなことは全く考えずに生活している自分がいて、相手に対して自分の正しさ(自分の思いやわがまま)を押し通しているなぁと思ったのを覚えています。
もちろん今でも日常ではついつい忘れがちなのは事実ですが、こんな時に「ふっ」と我に返ります。
自分の意見や気持ちを相手に伝えるって本当に難しいですね!
もっともっとみゆきさんを見習わなければ・・・・
Unknown (mihana223)
2020-05-20 07:46:32
aishotaaiさん、コメントをありがとうございます。(^^)

言われてみればその通りっていうことを、改めて気づかせてくれるのが、みゆきさんですね。
それも、口当たりのいい言葉ではなく、ドキッとするほど鋭い言葉で。
『♪その正しさは気分がいいか
正しさの勝利が気分いいんじゃないのか』
ここまで、言い切る人はなかなかいないですよね。
喉元に、刃を突き付けられたようで、身が引き締まります。
みゆきさんの言葉は、我が身にかえってきますね。
aishotaaiさんの仰る通り、人に伝えることって本当に難しいです。
その難しさをわからせてもらえて、気づかせてもらえてるんですから、みゆきさんファンは幸せなんじゃないですかね。
自分を律する基準を示してもらってるような気がします。
何か、大袈裟なこと書いて、すみません。f(^^;
書いてるうちに、熱くなって。f(^_^;

いつも、ありがとうございます。(^-^)
「ラジオ瀬尾さん」で流れました (miya)
2020-06-18 20:23:41
コメントがいつも遅くなってすみません。
いま世界のあちこちで起きている出来事にも当てはまる歌詞ですね。
「ラジオ瀬尾さん」のvol.163(6/8)が「Nobody Is Right」でした。
最近の国内・国外のニュースをみていると
選曲の理由がわかるような気がします。

mihanaさんが一番惹かれるフレーズ、私も同じです!
Unknown (mihana223)
2020-06-19 07:23:09
miyaさん、コメントをありがとうございます。(^^)

コメントしていただけるだけで、ありがたいです。(^^)v
私も、同様ですから。f(^^;

共感いただけて、嬉しいです。
今の時代、状況が、この曲を求めるんでしょうね。
師匠は、多くを語られないけど、みゆきさんの曲は、ある時代を代表したり、時流に乗ることはないけれど、時代や状況が繰り返し求められる曲なんだと思います。
それも、シビアな状況、辛い時代に。
その普遍性が凄いんですよね。(^^)

ありがとうございました。(^-^)

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