身の程知らずの独り言

音楽的にも文学的にもダメダメな♀が、身の程もわきまえず、好き勝手な戯言(主に、中島みゆきさん)を記しております。

みゆきさんの声、その33「India Goose」夜"「問題集」8

2015-01-11 01:14:00 | 中島みゆきさん(声)
『♪小さな小さな鳥の列が なぎ払われる
  小さな小さな鳥の列が 組み直される』

アルバムラスト「India Goose」。

チマチマと書いていたら、その間に、
月イチがあり、
「夜会VOL.18 橋の下のアルカディア」があり、
紅白歌合戦があって、アルバムラストに辿り着くまで2ヶ月かかってしまいました。(^^;

しかし、「India Goose」については、その間、チョコチョコ書いてるので、まずそれらをまとめたいと思います。
(「アルカディア」のネタバレもあります)

「美の巨人たち」のエンディングで初めて聴いた時は、
"朝の声の「麦の唄」と対照的に
夜の声の「India Goose」"
と書いてます。

そして、「India Goose」の検索が多いことに触れて、

"井上陽水さんが、
『パチンコ屋で流れている歌謡曲の中で一番強いのは中島みゆきだ』
(齋藤孝著「12の力」)
って言った歌声に引き寄せけられ、サビの
『♪飛びたて 飛びたて 戻る場所はもうない
 飛びたて 飛びたて 夜の中へ』
で、絡め取られるんでしょか?"
と記してます。

続いて、
"あの歌声、あのメロディ、"ザ・中島みゆき"というか、みゆき節全開で、私もド・ストライクです。"
と結んでいます。

さらに、「アルカディア」のインタビュー記事の「India Goose」の箇所に
「非力ゆえに逆風に乗ることでしかチョモランマの峰を越えられない小さな雁の歌」
と、あることを受けて、

"しかし、普通にIndia Gooseで検索すると、
「インドガン、世界で最も高く飛ぶ鳥、わずか8時間でヒマラヤ山脈を飛び越える」
とあり、この検索結果だけだと、凄くたくましい鳥のような気がするのに、この記事を読むと全く逆の印象になります"と綴ってます。

やっと、月イチでフルコーラスを聴き終えて、
みゆきさんの力強い絶唱が、胸に迫って思わずウルッときて、
"「夜会」のどこで歌われるかわかりませんが、盛り上がるでしょうね。"
と、書きました。

アルバム「問題集」を聴いた第一印象は、

"この曲は、単体でもスゴいと思いますが、アルバムラストに聴くと、それまでの曲、全てを受け止めて、
『♪飛びたて 飛びたて』
と歌っているような気がして、胸の中に熱いものが込み上げてきて、テンションが上がります。"
と、興奮気味に書いていました。

《注意》こから、ネタバレです。

この第一印象を綴った時に、
"「月はそこにいる」も迫力あるラスト曲だと思いますが、
「India Goose」の迫力というか気迫は、まさに「夜会」のラストの盛り上がりの擬似体験みたいで、スゴいです。"
とも書きました。

まさに、
「夜会VOL.18 橋の下のアルカディア」
のラストで、歌われました。

最初は石田匠氏が歌い出し、みゆきさんが加わってデュエットに、そして
あたるちゃんの
「私と一緒に」
が絡んで、みゆきさんの絶唱が舞台に響き渡り、会場の興奮を巻き上げていきます。

最後、ダメ押しでウルッと、きましたね。(・・、)

ただ、もうワンコーラスか、サビが、あと2回繰り返せば、号泣してたのに。(TT)

その手前で幕が降りるのが、少し残念な気もしました。

あたるちゃんも石田氏も、
「最後は歌の力だ」
と言ってましたが、メロディと詞と歌唱の三位一体が
「歌の力」
なんだと思い知らされた感じです。(^^)v

なんたって、みゆきさんの迫力ある
『♪飛びたて飛びたて~』
の歌声に押し上げられ、本当に舞台から飛び立つんですから、スゴいです。(笑)

このラストについて、無事飛び立って洪水から逃れるハッピーエンド説から、重量オーバーで無事離陸できない、または、まともに飛べないアンハッピーエンド説まで色んな意見があるみたいです。

私は、ハッピーエンド派です。(^^)v

千秋楽を観た方のブログで、カーテンコールでみゆきさんが、
「観終わった時にちょっとだけ幸せになれるようなものを創ろうと思った」と言われたそうです。

だから、絶対ハッピーエンドだと思うんです。

しかしそれは、ただのめでたし、めでたしのハッピーエンドではなくて、確かに重量オーバーかもしれない、上手く飛べないかもしれない、でもそれを修整し、克服して、何度も何度も挑み続けてやっと辿り着けるハッピーエンドのような気がします。

冒頭に記した
『♪小さな小さな鳥の列が なぎ払われる
  小さな小さな鳥の列が 組み直される』
のように。

初めに、
「India Goose」
を聴いた時は、サビの
『♪飛びたて 飛びたて 帰る場所はもうない
  飛びたて 飛びたて 夜の中へ』
のインパクトが強かったのですが、何回か聴くうちに、
『♪小さな小さな鳥の列が なぎ払われる
  小さな小さな鳥の列が 組み直される』
が、大好きになりました。

みゆきさんの歌声も、重々しい曲の中で、
『♪ほら次の雪風にあおられて』
から、少し明るく、優しく、愛しげに聴こえるんです。

だから、よけい
『♪飛びたて 飛びたて ~』
の力強い歌声が、胸に迫るんだと思います。

インタビューの回で書いたように、
『♪暗い水の流れに打たれながら 魚たちのぼってゆく~』
を思い出すんです。

そして、
『♪ファイト!冷たい水の中を
 ふるえながらのぼってゆけ』を。

何回なぎ払われても、自力で組み直して、風に、峰に、挑んでいく小さな鳥たちの健気さと逞しさが、胸を熱くします。

みゆきさんと一緒に、
『♪飛びたて 飛びたて 帰る場所はもうない
  飛びたて 飛びたて 夜の中へ』
と、エールを送りたくなります。

『♪今日は倒れた 旅人たちも
  生まれ変わって 歩きだすよ』

不撓不屈の精神ですね。

あたるちゃんが、
「蕎麦屋」
について、
「悔しい思いをしたことのある人の歌だと思った」
って、言ってました。

その通りだと思います。

今でこそ大御所扱いしてもらえますが、針ネズミだと言われた頃のみゆきさんは、随分悔しい思いをされたんだと思います。

それら一つ一つに、立ち向かっていったから、今があるんじゃないかなと、勝手に思っています。

周囲に流されず、踊らされず。

倒れても、傷ついても挑んでいく。

歌声と創作意欲を武器に。

そのために、努力と創意工夫に力を尽くして。

だから、あんなに凛々しく、かっこよく歌い上げられるんじゃないでしょうかね。

唐突ですが、
「ランナーズ・ハイ」(常夜灯 2012)
で、ご自分をキリギリスに例えてらっしゃいます。

確かに、アリとキリギリスで言えば、キリギリスなんでしょうが、
ウサギとカメなら、みゆきさんはカメだと、私は思います。

速いウサギに対して、遅いカメというイメージですが、私にはカメは、良い意味で究極のマイペースだと思うんです。

それこそ、流行や世間に流されない、我が道を行くタイプ。

カメは万年って言いますから、1万年前、1万年先を考える、みゆきさんぽくないですか?

ゴールなんかどこにあるかわかりませんが、より高みを目指して、滑っても、転んでも歩みを停めることなく、マイペースで進んでいかれるんじゃないでしょうかね。

「India Goose」
を聴いていると、そんな余計な妄想まで浮かんできて長くなってしまいました。(^^;

スミマセンなんですが、長くなりついでに、親バカな生モノネタを。

「週刊文春」が、紅白歌合戦終了直後、メルマガ読者に
「あなたが一番良かったと思う歌手は誰ですか?」とアンケートしたところ、
総得票数953票のうち、209票を獲得して、みゆきさんが圧倒的1位になったそうです。

ちなみに、2位は神田沙也加嬢で76票。

1位 中島みゆき  209
2位 神田沙也加   76

同じ文春の紅白歌合戦をメッタぎりした記事でも、
「自由自在に転がる声、見せ場の作り方。エンターテイナーってこれっす」
と書かれています。

思わず、最年長シンガーソング・ラッパーの坂上弘さん93才が、今後の夢として、
「中島みゆきさんのような"エンターテイナー"になりたい」
というようなことを語ったことを思い出しました。

やっぱ、みゆきさんって、エンターテイナーなんですね。(^^)v

何とか、月イチまでには、書き上げられたけど、「美の巨人たち」のエンディングには間に合わなかった。(--;)

本当に、今回も長々とお疲れ様でした。

お読み頂いて、本当にありがとうございます。(^^)

では、また(^-^)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする