身の程知らずの独り言

音楽的にも文学的にもダメダメな♀が、身の程もわきまえず、好き勝手な戯言(主に、中島みゆきさん)を記しております。

みゆきさんの言葉選び、その8"泣いてもいいんだよ"

2014-05-08 22:51:18 | 中島みゆきさん(言葉選び)
「泣いてもいいんだよ」
ももいろクローバーZ
作詞・作曲:中島みゆき/編曲:瀬尾一三

購入いたしました。♪

「♪そりゃ」は、ちゃんと歌詞カードに書かれておりました。(笑)

まず確認したのは「そりゃ」ですが、第一目的は落ち着いて聴いてみたかったんです。

やっぱり、みゆきさんですね、歌詞もメロディも。(笑)

繰返し聴きたくなってしまいます。

聴けば、聴くほど気持ちよくなってきて、リピートで聴きながら書いてます。

ももクロさん達のインタビュー記事も拝見させていただきました。

「♪1日の中に1年を詰め込む」っていう表現が凄いねって、みんなで話したそうです。

彼女達なりに、この曲に思い入れを持ってイメージを膨らませて歌っていることに、好感が持てました。

で、私が"みゆきさんの言葉選び"として、引っかかったのは、ももクロさん達が感心された
「1日の~」ではなく、サビの
「♪全然泣けなくて
♪苦しいのはだれですか」です。

これって、みゆきさん御自身を含む、私達なんだろうな、と思ったからです。

ROCKIN ' ON のインタビューで、「ご自身の曲で慰められたり背中叩かれたり、することもあるんですか?」との問いに、「人様をどうこうっていうよりまあ、自分のために書いてるようなもんですね。誰も励ましてくれないから(笑)」と答えられていました。

さらに、歌姫は自分のことではなく、歌姫に向かって"歌い流してくれ"と歌っている、とも語っていらっしゃいます。

なので、みゆきさん自身が「泣いてもいいんだよ」と言って欲しいんだろうな、と勝手に思ったんです。

勝手に思って、勝手に切なくなってしまいました。

でも、切なくもなるんですが、私は、この曲全体から、
"押し付けらた常識ってやつに縛られるな"、
と言うメッセージを勝手にもらって、元気付けられました。

私は、この曲をじっくり聴いて、
「彼女の生き方」
(みんな去ってしまった)
を思い浮かべたんです。

みゆきさんという方は、一貫して「世間の常識にがんじがらめにならなくてもいい」と言ってくれているように思えて、その変わらなさを私は尊敬しています。

どんな凄い言葉や表現より、その変わらない姿勢が、何より凄いと思うのです。
(^^)

是非、みゆきさんバージョンで聴いてみたいですね。

しつこいですが、みゆきさんの「♪そりゃ」が楽しみです。(^^)

また勝手に妄想してしまいました。(笑)

間違って、覗きにきて下さったももクロファンの方、スミマセンm(__)m。

で、その妄想を最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。(^^)

では、また。(^-^)




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本の話1「小暮写眞館」宮部みゆき

2014-05-08 00:44:07 | 独り言&本
「小暮写眞館」宮部みゆき著
(講談社文庫)

積ん読状態の本の中から、一番ボリューム(上下刊合計約1000頁)がある「小暮写眞館」を読了ました。

ブログを書くようになってからは、みゆきさんの本を読み返すことは多くなったんですが、それ以外の読書が億劫になってしまって、積ん読本の山が高く聳え立っています。

少しずつ、楽しみながら消化していかなければ。(笑)

宮部みゆき様、楽しませていただきました。
ありがとうございます。(^^)

"夜会と高村作品"では、色々書きましたが、やはり、宮部みゆき女史は文句なく面白いです。

読みやすく、リズミカルな文章が、心を落ち着けて物語の中に誘ってくれます。

そのリズムに身を委ねながら、時に憤り、拳を握り絞め、時に目頭を熱くし、物語に魅せられ、翻弄される心地よさ。

そして、ほろ苦いけど、清々しい読後感。

ひとり興奮して、未読の方には意味不明な文章になってしまい、スミマセンm(__)m。

簡単なストーリーを少し。

主人公は、高一の花ちゃんこと花菱英一。

その花ちゃんの両親が、酔狂な人物で、写眞館付き古家を新居として購入するんです。

必要最低限のリフォームだけ施し、スタジオ設備やウインドウ、古い写眞館の看板もそのままに住み始めます。

まるで、小暮写眞館が再開したかのように。

そして、その誤解が花ちゃんの元に一枚の心霊写真を運んでくるのです。

その謎を解こうと調査を始める花ちゃんと、関わりあい、繋がっていく人々。

無事心霊写真の謎は解けたのですが、この謎を解いたことにより、さらなる心霊写真が持ち込まれることになります。

さらに、もう一枚。

花ちゃんは、写真の謎を追うとともに、小学生の弟、光(ピカ)の罪悪感や徐々に心が通っていく垣本順子の苦悩、更に両親と花ちゃん本人の封印した過去にも対峙していくことになります。

と、言うような筋書きです。
(私の拙い説明では、解りにくいでしょうが。(--;))

主人公の花ちゃんが、良いです。

親友のテンコこと店子力(タナコツトム)に、"自分のことは、「まあ、いいけどさ」で済ますのに、理屈で解ける謎は、途端になあなあができなくなる、それはピカちゃんに答えられるようにじゃないか"、と言うようなことを言われるシーンがあります。

その時は、花ちゃん自身、ピンときてないのですが、物語を読み進めると、このお兄ちゃん気質がよく出てて、いじらしくなってきます。

また、一見気分屋のテンコもいい味を出しています。

いじらしいと言えば、弟のピカも
抱きしめたくなるほどですよ。

小学生とは思えぬほどの賢さと強かさを持っている半面、子供ならではの真っ直ぐな思い込みで、自分を追い込んでいく様に、涙腺を刺激されました。

昔から、宮部女史は子供を描かせたら本当に上手いと評されてきましたし、実際そうだと思ってきましたが、この作品はその思いをいっそう強くしてくれました。

心霊写真と言う謎はありますが、この作品には、酷い暴力や圧倒的な悪意はでてきません。

ほどよく善良な人々と自分の信念に忠実な人々。

自覚のない悪意が、周囲に撒き散らす理不尽な言動。

そんな、どこにでもあることが、物語の底流にあります。

そして、その理不尽と真っ向勝負をかけるシーンで、溜飲を下げました。

この清々しさが、少しほろ苦い読後感をほの暖かいものにしてくれているように思います。

本当に、登場人物一人一人に愛を感じる作品です。

兵庫慎司氏(ロッキング・オン)の解説のことも書こうと思っていたのですが、それはまたの機会にいたします。

長々とお読みいただき、ありがとうございました。(^^)

では、また。(^-^)


















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