おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

ラオウが目指したもの

2019年04月06日 | 日記
枕元にはラオウのフィギュアが鎮座している

立像なのに鎮座とはこれ如何に?と
無理問答をする気はないので、先を急ぐが
とにかく、ラオウが毎朝の始まりを迎えてくれる

右手を天に突き上げた、あのシーンのラオウ

北斗神拳の世界において、ラオウは圧倒的な悪役だった

世紀末、荒廃した世界を拳王の名の下、
力で支配しようとした

しかし、そこには規律があり、
傍若無人の限りを尽くしたわけでもない

拳王がどこまでも欲に塗れた人物なら、
ここまでの人気はなかったと思う

惹かれる点があるからこそ、
僕のような者でも彼に憧れ、枕元にそのお姿を置いて、
1日の始まりを迎える

「一片の悔いなし!」

彼の最後の言葉だが、壮絶でありながらも
なんと清々しい響きを持った事なのだろうと思う

自分の人生に置いて、悔いのない人なんて稀だろう

生まれながらにして大富豪の元に生まれ、
世間の誰もが羨む美貌と才能を持ち合わせ、
人徳もある朗らかな性格は、性別を超えて魅了し、
誰もがその人を心から尊敬したとして、
その人は悔いのない人生を送れるだろうか?

ラオウの真の目的ななんだったのか?と思う

伝承者としての道をケンシロウに渡した時、
彼の中には、何があったのだろうか?

そんな事は、数多く発行されているであろう
「北斗神拳の世界」って感じの本を読めば、
誰かが解説しているかも知れないが、
作品の中で、時折感じる、
強い目力の中に感じる、意思の強さと共にある
何かを見据えた優しい眼差しから
彼の生き様を学びたいと思う

彼は北斗神拳の世界において圧倒的な悪役だった

しかし、ゲスではなかった

時には何かを成し遂げるべく、
あえて汚名をかぶる事もあるだろう
悪党の謗りを受けてでも、なすべき道があるのだろう

彼が成し遂げたかった物はなんなのか

それを思いながら、大盛りの朝飯を食った




コメント
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