水面に映る光景

日常感じたことなど。

野田総理の誕生

2011-09-01 11:54:39 | Weblog
お昼のニュースを見るためにTVにスイッチを入れると、野田総理が立候補の演説をしていた。
まあ、誰が総理になっても同じという気持ちがあって、さしたる興味もなく民主党代表戦の日程も知らなかった。

しかし、私は、その演説に引き込まれてしまった。

政治家を志したことが幼少の家族の風景画を描くように話されていました。そして、その演説は彼の政治姿勢をはっきりと浮かび上がらせていました。

他の候補の演説との相違は明白でした。聞き手(議員や国民)との間に共感を生む話し方でした。

この方に総理になって欲しい。そう思いました。
決まるまで3時間余TVを見てしまいました。決まった時は一人で拍手しました。


民主主義にはウエストミンスターモデル(多数決型民主主義)とコンセンサスモデル(合意形成型民主主議)があり、後者のほうが貧富の格差が少ない一方で、女性の社会進出や民主主義の満足度、福祉国家、環境保護などの割合が高くなるという研究結果が明らかになっているようです(Voters No2)。


今回の民主党の代表選は現象的に見ればこの二つのモデルの対立のように私には見えます。そして、ここでも、コンセンサスモデル(合意形成型民主主議)が好まれたようです。


何はともあれ、国会議員のすべてが、私利私欲を捨てて、この国のため、否、この国の国民のために、どういう行動を取るのが「正義」にかなっているのか考えて欲しいと思う。


ついでながら、野田新総理は家庭の貧しさを強く印象付けたが、わたしなどから見れば、早稲田大学で学ぶ事ができるという選択肢を持ち得た人は貧しさの範疇にはないのだ。貧しさもその人が生まれ育った環境からの相対的比較によって本人が感じる事であると思う。贅沢の出来ない貧しさの中での彼の努力はもちろん十分賞賛に値する。


目立てば叩かれるのはこの世の真理のようであり、いろいろ言われ出しているがこれまでになく期待が湧くのである。頑張って、国民に人間の底力と叡知を見せて欲しいと思う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 母からの荷物 | トップ | 誰かさんのつぶやき1 カラ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事