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アロマな日々

一条の光に誘われて歩くうちに、この世とあの世を繋ぐ魔法の世界に紛れ込んでいました。夢のワンダーランド体験を綴ります。

高円寺阿波踊り

2005年08月29日 | 羅漢気功
今年の夏のお祭りはこれが、本当に本当の最後です。「夏は終わった!」と自分に言い聞かせ、浮かれ気分にケジメを付けて、後ろ髪を決して引かれることなく、この季節を自ら潔く締めくくるためにも、お祭り三昧だった、今年の夏の終焉を、「高円寺の阿波踊り」で勢いよく気分を盛り上げ、お祭りというハレの持つエネルギーをしっかりと脳裏に焼き付けようと思い、高円寺に出かけました。(ふ~!何という前口上の長さ!くどい文章なら、私に任せてください!自慢にもなりませんが、私の専売特許です。)この日は、道連れもなく、たった一人の冒険旅行となりました。開始時間の数分前に駅に到着した頃は、それでも駅前ロータリーはまだゆったりとしていましたが、おまわりさんが随所随所で通せんぼの役割をしていて、歩行者は一方通行で進むしかありませんでしたので、そのようにしていたら、いつの間にか、見当違いの方向に歩いていることに気づきました。どちらを見回しても、人・人・人なのですが、何故か、その人の流れに規則性がないので、どこを目指せばいいのかがにわかには掴めませんでした。そこからの行動は直感だけが頼りでした。「多分こっちの方向だろう…」今までの私なら、ただウロウロしているだけで、どうしたらいいのか見当もつけられず、かといって、電信柱に登るほどの勇気もなく・機転もきかず、途方にくれているだけだったと思うのです。ところが、何だか本当に不思議でたまらないのですが、すいすい歩いていくうちに、あっと言う間に最前列のスポットに立っていたのです。「こんなところに居座って怒られないかなぁ…」と少し気持ちが逡巡していた時に、そこに座っていた人が、しぐさで「あっちの方がいいよ!」と指し示してくれたのです。「どうして…こう上手くいっちゃうんだろう?」あり得ない事なのですが、遮るものが殆どない場所でエネルギッシュな踊りの数々を堪能することができてしまいました。最後まで観ていたい気持ちはやまやまだったのですが、7時半頃には帰ることにしました。その時間なら、駅もすいているだろうと判断したのですが、思い違いもはなはだしく、駅は大変な大混乱でごったがえしており、切符を買う人、構内から出てくる人、構内へ入る人を分けるために、駅員さんが人々の流れを三層にロープで仕切っているほどでした。気を落ち着けて、構内へ入る人の流れに加わり、ほどなく無事に改札を抜けると、待っていたかのように電車が滑り込んできました。気功の先生がよく話されるのですが、例えば、車に乗っていて、駐車場を探そうとするとすぐ見つかるとか、何かを意図すると、何気なくその状況が目の前に現れるというようなことで、自分の今のあり方をチェックできるのだそうです。先生は瞬間・瞬間がそんなことの連続だそうです。色々なことがスムーズに流れていくのであれば、今の自分のあり方はOKと判断していいようです。もちろん、すべてのことがそんなに都合よくいくわけはありません。歩く度に信号が赤になるというようなことにも、私たちはしばしば遭遇するわけですし…。ただ、何となく運が悪いと感じたら、チョッと自分の内面に目を向けて、「どこが悪いんだろう?」と考えてみることが、ずれてしまった循環を好転させることの助けにもなるようです。そういえば、この頃の私は、何も考えずに、何かに身を任せるように行動していることが多い割には、私の身の回りの様子や起こってくることをじっと観察するようになってもいます。良いことも、あまり良くないことも、「こうやっていろいろな現象が立ち上がってくるんだ!」と知ることは、現実を対象化して、眺めることの第一歩となります。こうした態度を持つように心がけると、少しだけ余裕が生まれるようです。お祭りという激しくダイナミックな現実の中で、静かに、自分の行動を観察している「もう一人の自分」を感じていました。架空の町を彷徨っているような不思議体験は冷めた興奮を伴った楽しさに満ち満ちていました。8月最後の週末の夜はこうして夢のように過ぎていきました。