振り返ってみると、網の目から落下しそうになっている私を‘目には見えない’何かが救い上げてくれたとしか言いようのない体験をしました。仕事上のことなので、だから…嬉しいとか悲しいとかの感情が、すぐには、伴わなかったので、話がスムーズに進んだ直後には「運が良かった」と思いはしたものの、しばらくは、それほど特別なことだとも思わなかった節も幾分かはありました。が、あとから考えてみると、事の顛末は、私自身があずかり知らないところで、信じられないほど順調な展開で進んでいったのだということに思い至りました。8月22日の会議に提出しなければならない基礎資料の作成は、遅くとも8月15日までには、中央部門の担当者宛に送付しておかなければならないのですが(しかも、その資料を作成するのは私自身ではなく、私は「資料を作成してください。」と直接の担当者にお知らせする立場にいる人間だという複雑な事情が絡んでいたわけなのですが…)そのことを失念していたのです。ひょんなことから、そのことを私に気づかせてくれる人が、まずはふらっと、私の前に現れました。そこから慌てて、あちこちに連絡をしまくったわけですが、あっという間に全員に連絡がついたのです。夏休みの時期ですので、このこと一つをとってみても通常はあり得ないような滑らかさで事が進んでいったということになります。自分だけで作成が可能な資料ならば、自分が何とかすればいいことなのですが、この資料作成のためには、少なくとも、私以外の3名の人間に集合してもらうという段取りを踏まなければなりません。しかも案件は2件ありましたので、6名の人の都合が合わなければ、すべては水泡に帰してしまうわけなのです。それが、ぎりぎりの日程である8月12日に全員の集合が可能となったのです。途中経過の中で、あわや…という危機も何度か訪れはしましたが、結果的には、こんな危険な綱渡りが何事もなかったかのように収束したのでした。命拾いした私は、後日、次のような言葉を心の中で噛みしめました。「神は細部を司どる(神は細部に宿る)」「神はすべての時を統べている」この事件においては、確かに、この状況は神がまとめて、組織化してくれたのだと思わざるをえませんでした。神さまってすごいです!細かい部分のあれこれを実に巧みに絶妙のタイミングで纏め上げてくれるのです。もっともっと神さまと仲良しになれるような自分になりたいと思いました。