バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

激務の中で

2013年03月02日 | お仕事

ミディの体調が崩れて私の精神状態がめちゃくちゃな時であろうと
ミディがあちらの世界に戻っていき、私が多大なる喪失感の中にいようと
会社は普通通りに経営され、私のこなす仕事の量も減ることはなく(むしろ増えていた)
それこそ私は無心で仕事をしていた。


このブログでも書いたことがあるが、ミディの体調が崩れた1月は昼休みは
どんなに忙しくとも(月末レポート中でも)家に帰って彼女の様子をチェックしていたが
本当にあんな精神状態の中、仕事を続けるということが苦痛で苦痛でたまらなかった。
あんな中、大きなミスをせずに仕事ができたのが不思議なくらいである。


いつもは仕事が激務でも仕事をやり終えた後に達成感があるから
それなりにやりがいを感じていたが、あのときばかりは本当に仕事をするのが嫌だった。


だけどそういう精神状態だったからこそ、一旦仕事を始めると
それこそ無心で、機械になったような気分で仕事をしていたと思う。


気を抜くとダムを自分で崩壊するようなものなので、とにかく仕事に没頭しようと
あまり誰とも口を聞かず、黙々と仕事をした。


プライベートなキューブがあり、高い壁に囲まれて仕事ができるって、こういう時に役に立つ。


あるとき「最近仕事がとっても忙しそうだけど大丈夫?」と隣のキューブのデミ嬢がやって来た。
無視するわけにもいかないので、なにげなく他愛ない会話を続けていたが
何かの弾みでミディのことを口にしてしまった。


しまったと思ったが最後、ダム崩壊。


驚いたことにそれを知ったデミ嬢まで泣き始めた。


実は彼女も去年の夏ぐらいから黒猫を飼い始めて
黒猫がどんなにスイートで可愛らしいかをいつも話ししていたので
私の気持ちがとてもわかったんだと思う。


職場で泣いたのはその時だけだった。


ミディを虹の橋に送ったあとも、私の激務は勢力が衰えることはなかったが
ミディが病気と闘っていたときに比べると、どんなに仕事がつらくても
またそういうことに感謝できるようになった。


1月は泣きながら何度も仕事辞めたいって思ったのに
今は仕事があるからひどいペットロスにも陥らなかったのかも知れないと思う。


もし仕事をしてなかったら、ずっとミディのいないお城に閉じこもって
立ち直ることすら忘れていたかもしれない。


仕事が忙しければ忙しいほど、私は水を得た魚のように活き活きと仕事ができた。


その時だけ、頭から完全に悲しみを取り除くことができたから。


********************


ミディが永眠して1ヶ月がたった。


ハニバニはもちろん、私もミディのいない日常が日常化されつつある。


フリちゃんはこんなに甘える猫だったのかと驚くほど私とハニバニの後をついてくるし
いつも常に何か話しかけてくる。


夜はお互いに暖を求めて、私はフリちゃんを抱えて寝る。
これも新しい「日常」だ。





ハニバニはフリちゃんにべったりで、だからフリちゃんもハニバニにべったり。


彼女もまたうちの家族の一員で、幸せであってくれますように。




************
昨夜「ミディがいないとやっぱりまだ淋しいね。」
と言って、ハニバニがいきなりポロポロと泣き始めて、びっくりしたけど
それから私も泣きながら2人でミディの面白かった話をしたらとても気分が暖かくなりました。
最後は2人とも笑っていました。
こうやって送り出した愛するペットの思い出を食べながらみんな立ち直ってゆくんだなと実感しました。


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いつもありがとう。


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6 コメント

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今日はハンドルネーム・働くオバハン(笑) (西九条)
2013-03-03 12:37:58
生きてる毎日、いろんなことが背中合わせのようですね。

 私もちゃんと向き合えずにいることが仕事のおかげで頭から離れてくれます。でも、その仕事が大きなストレスとなることもしばしば・・・。

 暖かい気分で笑って思い出を食べられるケイエスさん、
よっかた。嬉しいです。これからも、しっかり労働に励みましょうね!
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Unknown (solo_pin)
2013-03-04 06:38:33
激務ですなー。
でも集中できるものに助けられるってこと
あるかもしれないですね。
多分、仕事中はそんな余裕ないくらい
お忙しいとは思うけれども。
体だけ壊さないように気をつけて下さいな。

月末レポがあったり
フリさんが甘えたさんになったり
日々は容赦なく流れていくけれど。
ミディさんと過ごした日々を語れるハニバニさんが
ケイエスさまと同じ目線でいてくれることが
本当に素晴らしいなって思いました。
ペットの思い出は、一緒に食べる人がいてこそ
浄化されていくものかもしれないね。
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西九条さんへ  (ケイエス)
2013-03-04 09:39:26
あはは。せめて『働くおばさま』はいかがでしょうか?(笑)

確かに仕事は常にストレスとは背中合わせだけど、
ミディのことが心配で心配でしょうがなかったころと比べたら
仕事には愛情を注いでいないのでそのぶん気疲れがないかな(笑)
ほんとにさー、1月はあんだけ仕事してることが恨めしくて
しょうがなかったのに
やっぱり今回も仕事に救われましたよ(涙)
仕事を夢中でやってると頭がすごく機械化しちゃうんですよね。
数字を扱うからかなあ。

ミディとの楽しい思い出を食べながら、今週も頑張りますよ!
心配をおかけしましたね...
日々一日ごとに元気です!
ありがとう。
西九条さんもお仕事大変そうですが、頑張ってくださいねー!
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Solo_Pinさんへ     (ケイエス)
2013-03-04 09:47:33
そうなんですよ。
まさに「仕事中は他のことを思う余裕もない」という感じなのです。
1月はあんなに仕事がつらかったのに、結局はまた仕事してることによって
救われたという感じですよ。皮肉なものです。

どんなにつらくて悲しいことがあろうとも、時間は必ず刻まれて過ぎてゆくものです。
だから今大変だと思っていても、先で必ずなるようになるものなんです。
だからあがくことをあきらめて、ただ時間の経過に身をまかせるしかないですよねー。
だからこそ楽しい思い出は多いほうがいい。
後で食べながらまた頑張れるし、いろんな人とその美味しさを分け合うことだってできるんだから!

SoloPinさんも楽しい思い出をたくさんブログに刻んでいって下さいね♪
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実は、家も… (愛猫家)
2013-03-04 12:14:07
ケイエスさん、忘れた頃に出てきてすみませんが、
私も猫を亡くした時、似たような猫を新聞や雑誌で
見ると、仕事中でも涙が出てました。
職場は皆知らないので、メガネで目を隠していたりいました。時が気持ちを落ち着かせてくれました。

実は家は3匹猫がいました、その中に黒猫がいます。
小さい時近所でいじめられていたのですが、家の別の猫が連れて帰ってきたんです。最初は飼うつもりはなかったので、しっしっと追い払っていたんですが、家の猫と二匹並んだ姿(雄と雌)を見ると、引き離すわけにはいかなくて家の猫になりました。でも人間不信なのか、私には懐いていません。家の母に懐いています。
(私はいじめてませんよ)

14歳です。ミディちゃんに似ていたので、つい前コメントをしました。何か不思議な魅力があるんですよね、黒猫って。
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愛猫家さんへ (ケイエス)
2013-03-05 09:21:54
>家の猫と二匹並んだ姿(雄と雌)を見ると、引き離すわけにはいかなくて

ここすっごく暖かい気持ちになりましたー。
ありがとう。
そのクロネコさんはラッキーだったね。
誘ってくれた猫さんが「うちには優しい人ばかりだよ」とか
言ったのかも知れませんねー。
いいお話だ...
私も黒猫っていうのは実際に飼ってみるまでその良さがわかりませんでした。
黒猫ってとっても情が深く、優しい動物ですよー。
また黒猫、飼いたいなあ。
14歳ですか。
愛猫家さんのお母さんが大好きなようで(笑)
いいなー♪
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